LifeKeeper を使用したノードの OS / カーネルのアップデート (OS パッチ適用)

!弊社製品のバックアップに加え、仮想マシンにOSパッチを適用する前に、更新されたシステムを以前の日付/時間に復元する必要がある場合に備えて、 システム全体 のスナップショット/バックアップを実行することを推奨します。 追加のスナップショット情報については、DataKeeper for Linux が保護している領域に対する、スナップショット機能の利用についての注意事項 を参照してください。

OS をアップデートする場合、現在インストールされている LifeKeeper のバージョンが アップデートする OS のバージョンをサポートしているか確認してください。 サポートされていない場合、新しいバージョンの OS をサポートする LifeKeeper のバージョンがリリースされていれば、LifeKeeper をアップデートする必要があります。 (LifeKeeper のアップデート を参照してください。) 新しい OS のバージョンをサポートする LifeKeeper がリリースされていない場合、OS をアップデートできない可能性があります。 サポート対象のオペレーティングシステム を参照してください。

OS をアップデートする前に、LifeKeeper の構成を lkbackup コマンド でバックアップすることをお勧めします。

*注意: lkbackup を使用する際は、lkbackup の既知の問題 を参照してください。

1. クラスターをアップデートする場合、すべてのリソース階層とそれらが保護するアプリケーションは、アップデートするサーバーからクラスター内のスタンバイノードに切り替える必要があります。この作業は、手動で行うか、LifeKeeper Shutdown Strategy を「Switchover」に設定することで行うことができます。 Shutdown Strategy を「Switchover」に設定することで、LifeKeeper の停止時またはサーバのシャットダウン時に、リソース階層がスタンバイノードに切り替わります。

2. LifeKeeper を停止します。

3. OS / Kernel をアップデートします。 (再起動 が必要かどうかを示すメッセージが表示されます)
   1. 注記: アップデート後、再起動が 必要な場合 については、以下のシナリオを参照してください。

4. 新しいOS / Kernel に対応するために必要であれば、LifeKeeper をアップデートしてください。LifeKeeper をアップデートしない場合でも、LifeKeeperセットアップを再度実行し、新しいOS / カーネルに対応する設定を更新する必要があります。

5. LifeKeeper を起動します。

6. すべてのリソース階層をアップデートされたサーバーに切り替えます。

7. LifeKeeper クラスター内のすべてのノードに対してこれらの手順を実行します。専用の Quorum /Witness ノード (リソースインスタンスのないノード) を含むクラスターの場合、LifeKeeper を更新する前にアプリケーションを切り替える必要はありません。

8. アップデート中に LifeKeeper GUI が起動していた場合は、(/opt/LifeKeeper/bin/lkGUIapp ) LifeKeeper GUI を再起動します。

*注意: サポート対象と見なされるには、クラスター内のすべてのノードが同じバージョンの OS と同じバージョンの LifeKeeper を実行している必要があります。 アップデート作業中のみ、一時的にノードの OS と LifeKeeper のバージョンが異なる状態が許容されます。

インストール / アップデート後に再起動が必要なシナリオ

1. LifeKeeper セットアップスクリプトが必要なカーネルモジュールを再ロードできない場合は、システムを 再起動する必要があります。 この場合、セットアップスクリプトは、次のいずれかに似た警告メッセージを表示します。
   • “Unable to reload modules after adding LifeKeeper for Linux specific configuration information in /etc/modprobe.d. Please reboot your system after setup completes to ensure these modules load correctly and allow LifeKeeper for Linux to function properly.“
   • “Updated some modules for DataKeeper. Reboot the system to use the new module.“

2. セキュアブートを無効にした場合は、システムを 再起動する必要があります。 DataKeeper のインストール時にセキュアブートが有効になっている場合、セットアップスクリプトは次のような警告メッセージを表示します。
   • “Secure Boot cannot be enabled in a DataKeeper environment. Please take one of the following actions: a) Disable Secure Boot [recommended] or b) Disable signature verification (mokutil —disable-validation)“.

カーネルのアップデート後の新しいマウントオプションまたは非推奨のマウントオプション

Linux カーネルをアップデートすると、既存のファイルシステムマウントオプションの一部が新しいカーネルで非推奨になったり、新しいカーネルが新しいデフォルトマウントオプションを既存のマウントに追加したりする可能性があります。例えば、 “nobarrier” マウントオプションは RedHat Enterprise Linux 8 で廃止され、一部のカーネルバージョンでは“logbufs=8” や “logbsize=32k”などの新しいデフォルトマウントオプションが追加されました。

LifeKeeper で保護されたファイルシステムリソースに、カーネルのアップデート後に廃止されるマウントオプションが含まれている場合、廃止されたオプションは、クラスター内のすべてのサーバーで LifeKeeper リソースのマウントオプションのリストから削除する必要があります。 詳細については、LifeKeeper ファイルシステムリソースのマウントオプションの変更 セクションを参照してください。

カーネルのアップデート後に、LifeKeeper で保護された既存のマウントポイントにカーネルによって新しいデフォルトのマウントオプションが追加された場合、クラスター内のすべてのサーバーで LifeKeeper リソースのマウントオプションのリストに新しいオプションを追加する必要があります。 詳細については、LifeKeeper ファイルシステムリソースのマウントオプションの変更 セクションを参照してください。