本ページでは、VMware 上の仮想マシンとして作成された2台のサーバーをクラスターノードとする構成を例に、使用できる適切なフェンシング機能の組み合わせをストレージ構成ごとに記載します。
共有ディスク構成(SCSI リザーブを用いる単一または複数パスの構成)
本構成は、サポートストレージ一覧 の表に認定済み共有ストレージとして記載されているストレージで SCSI リザーブによる排他制御機能を利用する場合が該当します。
SCSI-3 Reserve および複数パスの制御のためにマルチパスドライバを必要とするストレージを利用する場合、それぞれのマルチパスドライバに対応したマルチパスキットが必要となります。
使用できる機能と適切な組み合わせ
以下の表では、本構成で使用できるフェンシング機能と適切な組み合わせパターンを示します。
各記号の意味
⬤ – 利用必須
◯ – オプションとして利用可能
❌ – 利用不可
表中で「オプションとして利用可能」としている機能については、組み合わせの中で当該機能の利用は必須ではありません。表中で「利用不可」としている機能については、表下の注記を参照してください。
SCSI-2 Reservations | |
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SCSI-3 Reservations | |
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VMware STONITH | |
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Quorum/Witness (tcp_remote) | |
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Quorum/Witness (majority) | |
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Quorum/Witness (storage) | |
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1 LifeKeeper の仕組み上、単一の共有ディスクに対して SCSI-2 および SCSI-3 のリザーブは共存することができません。
2 競合によるサービス停止の可能性がある為、SCSI Fencing と VMware STONITH は共存することができません。
3 LifeKeeper の仕組み上、単一のクラスターに対して Quorum Witness の各モードは共存することができません。
構成上使えない機能について
- VMware以外の仮想環境向けに用意されたフェンシング機能は、本構成では使用できません。
- クラウド環境や物理サーバー向けに用意されたフェンシング機能は、本構成では使用できません。
共有ディスク構成(SCSIリザーブを用いない単一または複数パスの構成)
本構成は、SCSI / FC / iSCSI / SAS などの方式(NASを除く)により接続されるストレージで、SCSIリザーブによる排他制御機能を利用できない場合が該当します。
複数パスの制御のためにマルチパスドライバを必要とするストレージを利用する場合、それぞれのマルチパスドライバに対応したマルチパスキットが必要となります。
使用できる機能と適切な組み合わせ
以下の表では、本構成で使用できるフェンシング機能と適切な組み合わせパターンを示します。
各記号の意味
⬤ – 利用必須
◯ – オプションとして利用可能
❌ – 利用不可
表中で「オプションとして利用可能」としている機能については、組み合わせの中で当該機能の利用は必須ではありません。表中で「利用不可」としている機能については、表下の注記を参照してください。
VMware STONITH | |
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Quorum/Witness (tcp_remote) | |
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Quorum/Witness (majority) | |
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Quorum/Witness (storage) | |
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1 LifeKeeper の仕組み上、単一のクラスタに対して Quorum Witness の各モードの共存は不可
構成上使えない機能について
- SCSI-2 Reserve および SCSI-3 Reserve は、SCSIリザーブを用いない前提の本構成では使用できません。
- SCSI Fencing は、SCSI リザーブを用いない前提の本構成では使用できません。
- 仮想環境やクラウド環境向けに用意されたフェンシング機能は、本構成では使用できません。
データレプリケーション構成
本構成は、DataKeeper を用いて各ノードに接続されたローカルストレージをノード間でレプリケーションする場合が該当します。
使用できる機能と適切な組み合わせ
以下の表では、本構成で使用できるフェンシング機能と適切な組み合わせパターンを示します。本構成において必須となるフェンシング機能はありませんが、データ保護の観点からフェンシング機能を使用されることを推奨します。
各記号の意味
⬤ – 利用必須
◯ – オプションとして利用可能
❌ – 利用不可
表中で「オプションとして利用可能」としている機能については、組み合わせの中で当該機能の利用は必須ではありません。表中で「利用不可」としている機能については、表下の注記を参照してください。
VMware STONITH | |
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Quorum/Witness (tcp_remote) | |
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Quorum/Witness (majority) | |
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Quorum/Witness (storage) | |
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1 LifeKeeper の仕組み上、単一のクラスターに対して Quorum Witness の各モードは共存することができません。
構成上使えない機能について
- SCSIリザーブを用いるフェンシング機能は本構成では使用できません。
- 仮想環境やクラウド環境向けに用意されたフェンシング機能は、本構成では使用できません。
Network Attached Storage (NAS) 構成
本構成は、Network File System (NFS) の方式により接続される NAS ストレージを利用する場合が該当します。
使用できる機能と適切な組み合わせ
以下の表では、本構成で使用できるフェンシング機能と適切な組み合わせパターンを示します。本構成において必須となるフェンシング機能はありませんが、データ保護の観点からフェンシング機能を使用されることを推奨します。
各記号の意味
⬤ – 利用必須
◯ – オプションとして利用可能
❌ – 利用不可
表中で「オプションとして利用可能」としている機能については、組み合わせの中で当該機能の利用は必須ではありません。表中で「利用不可」としている機能については、表下の注記を参照してください。
VMware STONITH | |
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Quorum/Witness (tcp_remote) | |
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Quorum/Witness (majority) | |
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Quorum/Witness (storage) | |
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1 LifeKeeper の仕組み上、単一のクラスターに対してQuorum Witness の各モードは共存することができません。
構成上使えない機能について
- 共有ディスクの使用を前提としたフェンシング機能は、本構成では使用できません。
- 仮想環境やクラウド環境向けに用意されたフェンシング機能は、本構成では使用できません。
VMDK as Shared Storage 構成
本構成は、VMDK as Shared Storage の方式により構成される VMware仮想ハードディスクを利用する場合が該当します。
使用できる機能と適切な組み合わせ
以下の表では、本構成で使用できるフェンシング機能と適切な組み合わせパターンを示します。
各記号の意味
⬤ – 利用必須
◯ – オプションとして利用可能
❌ – 利用不可
表中で「オプションとして利用可能」としている機能については、組み合わせの中で当該機能の利用は必須ではありません。表中で「利用不可」としている機能については、表下の注記を参照してください。
VMware STONITH | |
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---|---|---|---|
Quorum/Witness (tcp_remote) | |
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Quorum/Witness (majority) | |
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Quorum/Witness (storage) | |
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1 競合によるサービス停止の可能性がある為、VMDK as Shared Storage と VMware STONITH は共存することができません。
2 LifeKeeper の仕組み上、単一のクラスターに対してQuorum Witness の各モードは共存することができません。
構成上使えない機能について
- 共有ディスクの使用を前提としたフェンシング機能は、本構成では使用できません。
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