PostgreSQL Recovery Kit には、特定のシナリオでリソース保護をカスタマイズできるように、設定項目のための環境変数が用意されています。これらの変数の値を変更するには、ファイル /etc/default/LifeKeeper を編集します。新しい設定を反映するためにプロセスを再起動する必要はありません。デフォルト値は PostgreSQL Recovery Kit がインストールされるほとんどの環境で動作する値となっています。

・LKPGSQL_CONN_RETRIES

この設定項目は、データベースが開始するまで PostgreSQL Recovery Kit が待機する時間を制御します。この時間は、「(LKPGSQL_CONN_RETRIES * 5) = データベースインスタンスの開始まで待機する合計時間(秒単位)」の式を用いて Recovery Kit により計算されます。この変数の設定は、リソースの In Service 要求とリソースのローカルリカバリの両方に影響します。

・LKPGSQL_DISCONNECT_CLIENT

この設定項目は、postmaster がクラッシュした場合にアクティブなクライアントが切断されるかどうかを制御します。値を 1 (true) に設定すると、アクティブなクライアントはリソースのローカルリカバリが進行している間は切断されます。値を 0 (false) に設定すると、アクティブなクライアントはリソースのローカルリカバリが進行している間も切断されません。この変数は、リソースのローカルリカバリイベントのみに影響し、postmaster プロセスが稼働していない場合のローカルリカバリイベントの場合にのみ適用されます。

・LKPGSQL_SDIRS

この設定項目は、PostgreSQL データベースをシャットダウンする際のクライアント切断動作を制御します。カンマで区切られた設定項目をデフォルトファイルに追加する必要があります。このオプションを設定することにより、指定されたリソースインスタンスもしくは保護されるデータディレクトリと一致するインスタンスが、クライアントに対してシャットダウン時の切断を要求しません。

LKPGSQL_SDIRS=/protected/pgsql-datadir

LKPGSQL_SDIRS=/protected/pgsql-datadir,/otherprotected/pgsql-datadir

/protected/pgsql-datadir および /otherprotected/pgsql-datadir は、LifeKeeper の保護下の PostgreSQL データディレクトリです。

注記: このオプション LKPGSQL_SDIRS および LKPGSQL_IDIRS は排他的なオプションです。LKPGSQL_SDIRS もしくは LKPGSQL_IDIRS の値は、階層の作成中に選択した保護対象の datadir の値と一致していなければなりません。

・LKPGSQL_IDIRS

この設定項目は、PostgreSQL データベースをシャットダウンする際のクライアント切断動作を制御します。カンマで区切られた設定項目をデフォルトファイルに追加する必要があります。このオプションを設定することにより、指定されたリソースインスタンスもしくは保護されるデータディレクトリと一致するインスタンスが、クライアントに対してシャットダウン時の即時切断を強制します。

LKPGSQL_IDIRS=/protected/pgsql-datadir

LKPGSQL_IDIRS=/protected/pgsql-datadir,/otherprotected/pgsql-datadir

/protected/pgsql-datadir および /otherprotected/pgsql-datadir は、LifeKeeper の保護下の PostgreSQL データディレクトリです。

注記: このオプション LKPGSQL_SDIRS および LKPGSQL_IDIRS は排他的なオプションです。LKPGSQL_SDIRS もしくは LKPGSQL_IDIRS の値は、階層の作成中に選択した保護対象の datadir の値と一致していなければなりません。

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