ERS リソースは、コアインスタンス(セントラルサービスインスタンス)またはエンキューサーバープロセスの単一障害点に対する追加の保護を提供します。コアインスタンス(セントラルサービスインスタンス)で障害が発生して再起動されると、ERS リソースはロックテーブルとトランザクションの現在のステータスを取得します。その結果、エンキューサーバーに障害が発生した場合でもトランザクションや更新は失われず、SAP システムのサービスは継続されます。

この ERS リソースを作成するには、以下の手順を実行してください。

  1. この同じ SAP SID について上記の手順を繰り返し、 [ERS instance] を選択して、ERS リソースを作成します。
  1. その後、 [Dependent Instances] を選択するよう要求されます。上記で作成した コアリソース を選択し、 [Next] をクリックします。
  1. 画面の指示に従って リソース階層を拡張 してください。
  1. Hierarchy Successfully Extended 」と表示されたら、 [Finish] をクリックします。
  1. [Done] を選択してください。

注記: エンキューレプリケーションサーバ (ERS) はクラスターの各ノードで In-Service(ISP)になります。ただし、ERS のアーキテクチャと機能では、インスタンスの実際のプロセスはバックアップノードで実行する必要があります。これにより、スタンバイサーバーは、プライマリサーバーおよびプライマリエンキューサーバーインスタンスのロックテーブル情報の完全なコピーを保持できるようになります。エンキューサーバーを実行しているプライマリサーバーで障害が発生すると、ERS プロセスが現在実行されているバックアップサーバー上の SIOS Protection Suite によって再起動されます。ERS に格納されているロックテーブル(レプリケーションテーブル)は復旧中のエンキューサーバープロセスに転送され、そこから新しいロックテーブルが作成されます。このプロセスが完了すると、アクティブなレプリケーションサーバーは非アクティブになります(エンキューサーバーへの接続が切断され、レプリケーションテーブルが削除されます)。SIOS Protection Suite は、新しいバックアップノード(以前はプライマリノード)上の、今まで非アクティブだった ERS プロセスを再起動します。ERS プロセスがアクティブになると、エンキューサーバーに接続してレプリケーションテーブルを作成します。ERS プロセスがアクティブになると、エンキューサーバーに接続してレプリケーションテーブルを作成します。

ERS プロセスおよび SAP アーキテクチャの機能の詳細については、 http://help.sap.com にアクセスし、 Enqueue Replication Service を検索してください。

SIOS Protection Suite を使用して PAS および AAS サーバーを保護することはできますが、ほとんどのお客様は、それらを追加の HA なしで独立したスタンバイサーバーとして使用しているだけです。このガイドでは保護手順については説明しないので、詳細と手順については SAP Recovery Kit を参照してください。

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