DataKeeperで保護している領域に対して、ディスク領域のスナップショット機能を適用した場合、リストアしたデータを正とした完全同期が必要になります。
本稿で言及するスナップショット機能は、以下のようなものを含みます。
- AWSなどのクラウド環境が提供しているもの
- vSphereなどの仮想化ソフトウエアが提供しているもの
- 物理環境において、ストレージが提供しているもの
これらのスナップショットのリストアは、OSを経由せずに行われます。その場合、DataKeeperはその書き込みをターゲット側に反映することができません。またbitmapにも書き込まれないため、差分同期で整合性を保つことも出来ません。
スナップショットを利用する場合の手順は以下のようになります。
- Pause mirrorでミラーを静止状態とします
- snapshotのリストアを行います
- リストアした正のデータが格納されたディスクをソースとして、ミラーの完全同期を行います
ミラーの完全同期を実施するまでは、ソースとターゲットのデータは整合性のない状態となります。そのためスナップショットの適用後は完全同期の実行が必須となります。これはミラーのサイズによっては非常に長い時間を要する上に、完了するまではリソースを切り替えることができません。実施の際にはご注意ください。
なお、ソース、ターゲットの両方に同じスナップショットを戻し完全同期を回避するといった手法は、データの整合性が担保されないためサポートされません。
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