このセクションでは、NFSサーバーのクラスターを保護するために必要な手順について説明します。

はじめる前に

このセクションでは、クラスターに次の2つのリソースが構成されていることを前提としています。

  • “IP リソース”:https://docs.us.sios.com/spslinux/9.6.2/ja/topic/creating-an-ip-resource
  • /datakeeper“ でのデーターレプリケーションリソース”:https://docs.us.sios.com/spslinux/9.6.2/ja/topic/how-to-create-data-replication-of-a-file-system

NFSソフトウェアをインストールする前のLifeKeeper GUIは以下のような状態です。

NFSサーバーソフトウェアのインストール

たとえば、RHEL 8.xでは、node-aとnode-bの両方に nfs-utils をインストールします。

NFSサーバーの設定

node-aとnode-bの両方で必要なNFS関連サービスを開始し、それらを有効にして、起動時に自動的に開始されるようにします。

# systemctl enable --now rpcbind nfs-server
/etc/exports を編集して、NFSエクスポートを定義します。ここでは、DataKeeperによって保護されている共有ストレージ( /datakeeper )を使用します。 /datakeeper/nfs/data を作成し、エクスポート先として使用します。 /etc/exports ファイルを編集すると、以下のようになります。

node-aで /etc/exports に追加された共有ファイルシステムをエクスポートします。

[root@node-a ~]# exportfs -rav

クライアントからNFSサーバーへのアクセスを確認する

クライアントマシン(node-cなど)で、次の手順を実行してNFSソフトウェアをインストールします。node-aからローカルフォルダーにNFSエクスポートをマウントします。(例: /local/nfsclient にマウント)

これで、NFSサーバーのコンテンツが表示されます。NFSサーバーから切断(アンマウント)して、NFSクラスターを構成します。

LifeKeeperを使用してNFSリソースを保護する

  1. LifeKeeperユーザーインターフェースで、 を選択します。
  1. Create Resource Wizard (on node-a) が表示されます。Recovery Kitに「NFS Recovery Kit」を選択します。

  1. 以下のパラメーターを選択します。
アイテム
ロケーション
Switchback Type intelligent
Server node-a
Export Point /datakeeper/nfs/data
IP Tag ip-10.10.10.10
NFS Tag nfs-/datakeeper/nfs/data

ウィザードはこれらの値をチェックします。node-aで「nfs-/datakeeper/nfs/data」が正常に作成されたら、次の手順に進みます。

  1. Pre-Extend Wizard@node-aで次の値を選択します。
フィールド
Target Server node-b
Switchback Type intelligent
Template Priority 1
Target Priority 10

ウィザードはこれらの値をチェックします。Pre-Extend Checkが完了したら、次の手順に進みます。

  1. Extend gen/nfs Resource Hierarchy @ node-aウィザードで、次の値を選択します。
フィールド
NFS Tag nfs-/datakeeper/nfs/data

NFSリソース階層がLifeKeeperで定義されました。ウィザードは、NFSリソースと必要なリソース(IPリソースおよび /datakeeper リソース)間の依存関係を自動的に定義します。

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