手動スイッチオーバを開始することによって、IP リソース階層をテストできます。これにより、プライマリサーバからバックアップサーバへのリソースインスタンスのフェイルオーバをシミュレートします。
GUI からの手動スイッチオーバの実行
手動スイッチオーバを開始するには、LifeKeeper の GUI メニューから [Edit] 、 [Resource] の順に選択し、最後にドロップダウンメニューから [In Service] を選択します。例えば、バックアップサーバで [In Service] 要求を実行すると、アプリケーション階層はバックアップサーバで in service になり、プライマリサーバでは out of service になります。この時点で、元のバックアップサーバがプライマリサーバに、元のプライマリサーバがバックアップサーバに変わります。
[Out of Service] 要求を実行すると、アプリケーションは他のサーバで in service にならずに、 out of service になります。
手動スイッチオーバでは、IP Recovery Kit はそのアドレスをアクティブサーバのサービスから削除した後、バックアップサーバに追加します。
スイッチオーバ後、その IP リソースのハードウェア (MAC) アドレスは別のアドレスになります。これは、IP リソースが別の LAN インターフェースに関係付けられるためです。ユーザシステムが再接続できるのは、ユーザシステムの TCP/IP ソフトウェアが、この新しいアドレスマッピングを特定してからです。IP Recovery Kit は、ARP (アドレス解決プロトコル) テーブルをアップデートして新しいマッピングを反映する必要があることを、接続されたすべてのサーバに自動的に通知します。
フル機能の TCP/IP 実装を実行しているユーザシステムは、すぐにアップデートされます。それより低機能の実装を備えたユーザシステムでは、アップデートが遅れたり、アドレス指定の仲介役としてルータが必要とされる場合があります。
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