ここでは Data Replication リソースの作成方法を解説します。
ディスクの設定
まず、Data Replication リソースで使用するディスクの設定をします。
- クラスターの両ノードで、oracle データベースのマウントポイント用ディレクトリを作成します。
- 両ノードで、ディスク(インスタンス作成時に指定したディスク)がアタッチされていることを確認します。
- 両ノードで、Oracle 用ディスクのパーティションを作成します。
- 作成したパーティションを確認します。
- 次に、DataKeeper がデバイスを認識できるように設定します。
Azure 上で DataKeeper for Linux を使用してデータレプリケーションを行う場合、標準の設定ではストレージの識別に使用する ID を取得できないため、GUID Partition Table(GPT)を作成し一意の ID をパーティションに割り当てるか、LVM を使用する必要があります。詳細については、オンラインマニュアルの トラブルシューティング を参照してください。
ディスク設定は以上です。
Data Replication リソース階層の作成
次に、LifeKeeper GUI で Data Replication リソースを作成します。
- プライマリーノードで以下のコマンドで LifeKeeper GUI を起動します。
- Create Resource Hierarchy のアイコンをクリックしてリソース作成を開始します。
- Create Resource ウィザードが表示されます。プルダウンメニューで Recovery Kit に対し Data Replication を選択して、 Next をクリックします。
- Create Resource ウィザードで、以下の値を入力します。
項目 | 入力もしくは選択する値 | 備考 |
---|---|---|
Switchback Type | Intelligent | |
Server | lk4lnode01 | |
Hierarchy Type | Replicate New Filesystem | |
Source DIsk | /dev/sdc1 | ※注1 |
New Mount Point | /mnt/ORA | ※注2 |
New Filesystem Type | xfs | |
Data Replication Resource Tag | datarep-ORA | |
File System Resource Tag | /mnt/ORA | |
Bitmap File | /opt/LifeKeeper/bitmap_mnt_ORA | ※注3 |
Enable Asynchronous Replication? | no |
- ※注1 :この後「 ATTENTION! <デバイス名> is not shareable with any other server 」の表示が出力されますが、レプリケーションを作成する場合は必ず出力されるため、無視して問題ありません。
- ※注2 :作成済のマウントポイントを指定します。
- ※注3 :今回はデフォルトのパスを設定していますが、パフォーマンス向上のため、より高速な専用領域を指定することも検討してください。
- Data Replication リソースの作成が開始されます。
- 「End of successful Create of…」と表示されれば成功です。 Next をクリックして Pre-Extend ウィザードへ遷移します。
- 以下の値を入力します。
項目 | 入力もしくは選択する値 |
---|---|
Target Server | lk4lnode02 |
Switchback Type | Intelligent |
Template Priority | 1 |
Target Priority | 10 |
- Pre-Extend が開始されます。「Pre Extend checks were successful」と表示されれば成功です。 Next をクリックして次に進みます。
- Extend Resource ウィザードで、以下の値を入力します。
項目 | 入力もしくは選択する値 | |
---|---|---|
Mount Point | /mnt/ORA | |
Root Tag | /mnt/ORA | |
Target Disk | /dev/sdc1 | |
Data Replication Resource Tag | datarep-ORA | |
Bitmap File | /opt/LifeKeeper/bitmap_mnt_ORA | |
Replication Path | 10.3.2.11/10.3.2.12 | ※注1 |
- ※注1 :2つめのサブネット上のコミュニケーションパスを指定します。
- Extend が開始されます。 Hierarchy successful extended と表示されれば成功です。 Finish をクリックします。
- Done を押下し、ウィザードを終了します。
Data Replication リソースが作成されました。
※Swap 領域に対しては Data Replication リソースを作成しません。
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