LifeKeeper for Linux を正常にインストールするには、いくつかの前提条件パッケージをインストールする必要があります。スクリプトが失敗しないように、これらのパッケージはインストールセットアップスクリプトを実行する前にインストールしてください。
前提条件パッケージは以下の 3 つのグループに分類されます。
オペレーティングシステムのバージョン と、選択したオペレーティングシステムの種類 (最小、デフォルトなど) に基づいてインストールされるパッケージによっては、追加の従属パッケージが必要な場合があります。
注記: yum や zypper など、リポジトリーベースのパッケージマネージャーの使用を検討することを推奨します。これらのパッケージマネージャーは、定義済みのソフトウェアリポジトリーを検索して依存関係を自動的に解決するように設計されているので、これらの必須パッケージのインストールが容易になります。依存するパッケージのインストールを行いやすくするため、LifeKeeper for Linux のインストーラーは、LifeKeeper for Linux のパッケージをインストールに yum もしくは zypper を使用します。 そのため、OS パッケージのリポジトリーをセットアップしておくことを強く推奨します。それにより LifeKeeper for Linux をインストールする前に下記に記載の OS に依存するパッケージをインストールする必要性がなくなります。
rpm のインストール例
rpm -ivh <package(s)>
yum のインストール例
yum install <package(s)>
Zypper のインストール例
zypper install <package(s)>
yum/Zypper パッケージリスト
列挙されたディストリビューションごとに、以下のリストの rpm パッケージが対応するパッケージインストーラーによってインストールされます。これらは、LifeKeeper for Linux に必要なすべての依存関係を解決するパッケージの最小リストです。
Red Hat Enterprise Linux、CentOS、Oracle Linux
yum install libXtst libstdc++ bzip2-libs pam zlib patch redhat-lsb ncurses-libs util-linux
SLES
zypper install libstdc++ bzip2 pam pam-modules zlib lsb libncurses5 util-linux
一般的なパッケージの依存関係
LifeKeeper for Linux を正常にインストールするには、以下のパッケージが必要です。インストールするパッケージのアーキテクチャーバージョンは、必ずオペレーティングシステムのアーキテクチャーと一致させてください (x86 または x86_64)。
Red Hat Enterprise Linux、CentOS、Oracle Linux
- bzip2
- iproute
- iputils
- patch (バージョン 2.5 以降)
- redhat-lsb
- ncurses-libs
- util-linux
注記: オペレーティングシステムのインストール時の選択によっては、これらのパッケージの一部またはすべてが既にインストールされている場合があります。
SLES
- bzip2
- iproute2
- iptables
- iputils
- insserv
- patch (バージョン 2.5 以降)
- lsb
- libncurses5
- libXtst6 (SLES15のみ)
- libXi6 (SLES15のみ)
- util-linux
- module-legacy (SLES 15 のみ)
注記: オペレーティングシステムのインストール時の選択によっては、これらのパッケージの一部またはすべてが既にインストールされている場合があります。
syslogデーモンとの依存関係
LifeKeeper のログは syslog デーモンを利用して記録されます。LifeKeeper では、rsyslog をサポートしています。LifeKeeper をインストールする前に、rsyslog デーモンをインストールして動作させておく必要があります。
注記: RHEL7 や SLES12 など systemd を採用しているディストリビューションでは、journald がログを一括して管理しています。LifeKeeper は syslog デーモンを利用してログ出力を行っていますので、syslog デーモンも動作させる必要があります。したがって、LifeKeeper を使用する場合は syslog デーモンを動作させるように設定してください。
注記: journald はデフォルトで /run/log/journal の tmpfs にログを記録します。したがって、OS シャットダウン時のシステムログなどが記録されません。journald のログが永続化する様に設定を変更してください。 journald のログを永続化するためには、/etc/systemd/journald.conf で 「Storage=persistent」と設定するか、「Storage=auto」(デフォルト)の設定で /var/log/journal ディレクトリーを作成してください。設定変更後、systemd-journald.service を再起動してください。
オプションのリカバリキットパッケージの依存関係
さらに、LifeKeeper for Linux のオプションの Application Recovery Kit (ARK) の一部はサポートパッケージをインストールする必要があります。
LifeKeeper for Linux NFS Application Recovery Kit を用いて NFS エクスポートを保護する場合は、以下の従属パッケージが必要です。
- nfs-utils (Red Hat Enterprise Linux、CentOS、Oracle Linux)
- nfs-client (SLES)
- nfs-kernel-server (SLES)
Device Mapper Multipath (DMMP)、Hitachi Dynamic Link Manager Software (HDLM)、Power Path、または NEC iStorage StoragePathSavior (NECSPS) を用いてマルチパスデバイスを保護する場合は、以下の従属パッケージが必要です。
- sg3_utils (すべてのマルチパスキット)
- sg3_utils-libs (すべてのマルチパスキット)
- HDLM (Hitachi Dynamic Link Manager Software Kit)
- EMCpower.LINUX (Power Path Kit)
- sps (NEC iStorage StoragePathSavior Kit 4.2.0 以前)
- sps-utils および sps-driver (NEC iStorage StoragePathSavior Kit 4.2.1 以降)
LifeKeeper for Linux Websphere MQ/MQSeries Application Recovery Kit を用いて Websphere MQSeries キューマネージャーを保護する場合は、以下の従属 Websphere MQ パッケージが必要です。
- MQSeriesServer
- MQSeriesSamples
- MQSeriesClient
- MQSeriesRuntime
- MQSeriesSDK
LifeKeeper for Linux Software RAID (md) Recovery Kit を用いて Software RAID デバイスを保護する場合は、以下の従属パッケージが必要です。
- mdadm
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