ここでは、アクティブノードを指す内部ロードバランサーを作成して、Azure内部ロードバランサーを使用してノードを切り替える方法について説明します。クライアントは、内部ロードバランサーが提供するフロントエンドIPアドレスに接続します。VMは「ヘルスチェックプローブ」機能によって定期的にチェックされ、内部ロードバランサーはリクエストをアクティブノードにルーティングします。
IP リソースを作成する
Azure では、クライアントがロードバランサーに接続して、トラフィックをアクティブノードに分散できるようにします。理論上は、IP リソース(仮想IPアドレスを表す)は必要ありません。ただし、このセクションで後述するように、仮想 IP アドレスの作成は必要です。
Azure の場合、仮想 IP アドレスは、これらのノードの前にあるロードバランサーの IP アドレスと同じである必要があります。以下の例では、IP アドレス 10.20.0.10を使用します。
内部ロードバランサーを作成する
内部ロードバランサーはトラフィックをアクティブノードに分散し、次の手順で作成できます。ロードバランサーを構成するには、node-a でアプリケーションを起動して、LifeKeeper を介して構成する前に、ロードバランサーが動作していることを確認します。
- Azure ポータルで [ロードバランサー] に移動し、[追加] をクリックして以下のパラメーターを選択し、[Review + create] をクリックします。パラメータを確認すると、ロードバランサーの作成が可能になります。
リソースグループ | LK-QSG |
名前 | LK-ILB |
リージョン | (仮想マシンと同じ) |
タイプ | Internal |
SKU | Standard (ワークロードが Availability zone 全体に分散されるため、 Standard を選択します) |
仮想ネットワーク | LK-VNET |
サブネット | LK-subnet |
IPアドレスの割り当て | Static |
プライベートIPアドレス | 10.20.0.10 |
Availability zone | Zone-redundant |
- ロードバランサーが作成されたら、リソースページ(LK-ILB)に移動します。ロードバランサーの次のセクションを設定します(ロードバランサー設定ページの左側の [設定] セクションにあります)。
- バックエンドプール (ステップ 3)
- 正常性プローブ (ステップ 4)
- ロードバランシングルール (ステップ 5)
- [バックエンドプール] ページに移動し、[追加] をクリックします。バックエンドプールページが開いたら、使用可能な仮想マシンのリストからnode-a と node-b を選択し、プールの名前(例:LK-BackendPool)を指定します。
- [正常性プローブ] ページに移動し、[追加] をクリックします。アプリケーションで使用されるTCPポート番号(例:httpdを保護する場合は80)を選択し、プローブの名前(例:LK-Probe)を指定します。
- [負荷分散規則] ページに移動し、[追加] をクリックして新しい規則を作成します。次の値を入力します。
名前 | LK-ILB-Rule |
フロントエンド IP アドレス | 10.20.0.10 |
プロトコル | TCP (アプリが TCP を使用していると想定) |
ポート番号 # | アプリケーションで使用されているポート番号を選択します |
バックエンドポート | ポートと同じ |
バックエンドプール | LK-BackendPool |
正常性プローブ | LK-Probe |
セッション永続化 | なし |
フローティング IP | 有効(無効を選択することもできます)。詳細については、次のセクションを参照してください。 |
フローティング IP オプションの違い
フローティング IP オプションの違いにより、内部ロードバランサーがパケットを送信する宛先が変わります。
- [無効] が選択されている場合、ロードバランサーはノードのプライマリー IP にパケットを送信します。
- [有効] が選択されている場合、ロードバランサーはパケットを仮想 IP に送信します。
仮想 IP はアクティブノードに接続されているため、一見同じ操作に見えます。ただし、アクティブノードからの応答を仮想 IP から送信する必要がある場合は、「有効」を選択する必要があります。これは、LifeKeeper がこれらのノードを処理するためのより自然な方法です(オンプレミス環境と同じ方法)。アプリケーションがプライマリ IP アドレス(例:10.20.1.10)のみをListen する場合は、フローティング IP パラメーターは「無効」に設定する必要があります。
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