Coreパラメーターの一覧
下記の表は、Core パラメーター名とその意味を説明しています。これらの値は /etc/default/LifeKeeper 設定ファイルを編集することにより設定可能です。
パラメーター名 | パラメーターの意味 | 設定値 | デフォルト値 | パラメーター適用タイミング | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
LK_SERV_ENV | LifeKeeperが動作する環境 | 文字列 | setup時に選択した値によって決まります。 | 適宜 (すぐに反映されます) | この値を手動で変更しないでください。変更する場合はsetupを再度実行し、適切な値を選択してください。 |
LCMPORT | ノード間通信に使用されるTCPポート番号 | 整数値 0 または 1024 ~ 65535 | 0(LifeKeeper がポート番号を自動的に決定します) | LifeKeeper 起動時 (LifeKeeper再起動時に反映されます) | 以下のトラブルシューティングの問題を回避するためのパラメーターです。通常は、デフォルト値の0から変更しないでください。 LDAPまたはActive Directoryの認証サーバーに十分な可用性がない場合の通信障害 警告 :この値は、すべてのノードで同じ値である必要があります。 |
FS_KERNEL_RETRIES | SIGTERMやSIGKILLシグナルによりファイルシステムにアクセスしているプロセスが停止できなかった場合に、forceumountスクリプトがファイルシステムのアンマウントを試行する最大回数。アンマウントは最大回数を超えるまで3秒毎に試行されます。 | 整数値 | 60 | 適宜 (すぐに反映されます) | |
FS_UMOUNT_RETRIES | アンマウントしたいファイルシステムにアクセスしている全プロセスを停止するためにforceumountスクリプトがSIGTERMシグナルを発行する最大回数。試行回数が最大回数を超えた場合、forceumountスクリプトはSIGKILLシグナルによるプロセス停止を最大3回試行します。 | 整数値 | 1 | 適宜 (すぐに反映されます) | |
REMOTETIMEOUT | 他のマシンから予測される応答がくる前に”lcdsendremote”機能により送信要求処理をするための時間です。この時間を経過しても応答がない場合は、代替の経路(利用可能な場合)での処理を試みます。この値によってタイムアウトと判定された場合には、リソース切り替えに失敗します。常にタイムアウトが発生するような環境である場合には、この値を伸ばすことによって対応する場合があります。 | 整数値 | 900 | LifeKeeper 起動時 (LifeKeeper再起動時に反映されます) | |
CONFIRMSODEF | フェイルオーバー確認を設定している時、マシンのフェイルオーバー処理で行われるデフォルト動作を指定します。デフォルト動作は、タイムアウトの間 (CONFIRMSOTO を参照してください)に管理者から手動で応答がこない場合のみ、行われます。 | 0: フェイルオーバーを続行します。 1: フェイルオーバーをブロックします。 |
0 | 適宜 (すぐに反映されます) | [Confirm Failover]と[[Block Resource Failover]の設定 を参照してください。 |
CONFIRMSOTO | フェイルオーバー確認を設定している時、管理者からの指示が行われるまでの待機時間を秒単位で指定します。タイムアウト時間が経過すると、CONFIMRSODEF で指定したデフォルト動作が行われます。そうでなければ、管理者が指示した動作を実行します。 | 整数値 | 600 | 適宜 (すぐに反映されます) | マシンのフェイルオーバーの処理は管理者からの確認を受け取るか、タイムアウト時間が終了するまで遅延します。 [Confirm Failover]と[Block Resource Failover]の設定 を参照してください。 |
FAILFASTTIMER | ローカルシステムによってSCSI RESERVEコマンドによりデバイスにリザーブをかける間隔です。リザーブを失った場合は、システムは停止、再起動します。 | 整数値 | 5 | LifeKeeper 起動時 (LifeKeeper再起動時に反映されます) | |
SCSIERROR | SCSIデバイスをオープンできない、接続できない、あるいは他のSCSIエラー(タイムアウト等)が発生したときの動作を決定します。 | event: スイッチオーバー halt: データの破損を避けるため即時強制停止、強制再起動 |
event | LifeKeeper 起動時 (LifeKeeper再起動時に反映されます) | SCSIリザベーションが失われた場合は、本パラメーターの設定にかかわらず常に停止になります。 |
LKCHECKINTERVAL | アプリケーションの監視をする間隔を秒単位で指定します。値を0にした場合、監視が無効になります。 | 0または1以上の整数値 | 120 | LifeKeeper 起動時 (LifeKeeper再起動時に反映されます) | LifeKeeperをアップグレードすると、デフォルト値に上書きされます。設定を変更している場合は、再設定してください。 |
FILESYSFULLWARN | LifeKeeperログに警告メッセージを出力し始める、ファイルシステム使用量の閾値を指定します。 0 を設定した場合、監視が無効になります。 | 整数値 | 90 | 適宜 (すぐに反映されます) | |
FILESYSFULLERROR | LifeKeeperログにエラーメッセージを出力し始める、ファイルシステム使用量の閾値を指定します。 さらに、この閾値に達した時にはLKROOT/events/filesys/diskfull/notify スクリプトが呼び出されます。 0 を設定した場合、監視が無効になります。 |
整数値 | 95 | 適宜 (すぐに反映されます) | |
LK_TRAP_MGR | SNMPトラップを受けるネットワークを1つまたは複数(カンマ区切り)指定します。この値を指定していない場合は、SNMPトラップの送信は行いません。 | 文字列 | (未設定) | 適宜 (すぐに反映されます) | /opt/LifeKeeper/bin/lk_configsnmp を使用して、この値を設定できます。設定値にスペースを含めないでください。特に複数指定する場合、カンマの前後にスペースを含めないでください。 |
LK_NOTIFY_ALIAS | LifeKeeperクラスターが特定のイベントが発生したときに通知するメッセージを受けとるために使用するEmailアドレスまたはアドレスリストです。値を指定していない場合は、通知を行いません。使用例は次の通りです。 LK_NOTIFY_ALIAS= – 通知を行いません。 LK_NOTIFY_ALIAS=user1@domain1 – domain1のuser1に通知を行います。 LK_NOTIFY_ALIAS=user1@domain1,user2@domain1 – domain1のuser1、user2に通知を行います。 |
文字列 | (未設定) | 適宜 (すぐに反映されます) | /opt/LifeKeeper/bin/ lk_confignotifyalias を使用して、この値を設定できます。 |
LKSYSLOGTAG | syslog出力時に使用するタグ名です。 | 文字列 | LifeKeeper | LifeKeeper 起動時 (LifeKeeper再起動時に反映されます) | |
LKSYSLOGSELECTOR | syslogのファシリティです。 | user, daemon, local0, local1, …または local7 | local6 | LifeKeeper 起動時 (LifeKeeper再起動時に反映されます) | |
LCMHBEATTIME | ハートビート信号を送信する間隔を秒単位で指定します。またこの時間内に対向サーバーからハートビート信号を含むLCM信号を受信できなかった場合、ハートビート停止と判断されます。 | 整数値 | 5 | LifeKeeper 起動時 (LifeKeeper再起動時に反映されます) | 0を設定すると、デフォルト値が設定されます。 詳細はテクニカルドキュメンテーション「LifeKeeper ハートビートの調整 」を参照してください。 |
LCMNUMHBEATS | コミュニケーションパスが切断していると判断するハートビートの連続失敗回数を指定します。 実装上は回数ではなく、LCMHBEATTIME x LCMNUMHBEATS秒間LCM通信がない場合、コミュニケーションパス切断と判断されます。 |
整数値 | 3 | LifeKeeper 起動時 (LifeKeeper再起動時に反映されます) | 0を設定すると、デフォルト値が設定されます。 詳細はテクニカルドキュメンテーション「LifeKeeper ハートビートの調整 」を参照してください。 |
LC_MESSAGES | 言語環境を変更します。 | 文字列 | C | LifeKeeper 起動時 (LifeKeeper再起動時に反映されます) | 値を変更する場合、LifeKeeper の動作に悪影響を及ぼす可能性があることに注意してください。悪影響は、メッセージカタログがさまざまな言語とユーティリティに対応してインストールされているかどうか、および LifeKeeper が予期していないテキスト出力をそれらが生成するかどうかによって異なります。 |
GUI_WEB_PORT | LifeKeeper Management Web servers (lkGUI) に使用されるポートを指定します。 | 整数値 | 81 | steeleye-lighttpd再起動 | steeleye-lighttpdの再起動方法: /opt/LifeKeeper/sbin/sv restart /opt/LifeKeeper/etc/service/steeleye-lighttpd |
API_SSL_PORT | LifeKeeper APIで使用するポートを指定します。 | 整数値 | 778 | steeleye-lighttpd再起動 | steeleye-lighttpdの再起動方法: /opt/LifeKeeper/sbin/sv restart /opt/LifeKeeper/etc/service/steeleye-lighttpd |
LOGMGR_LOGLEVEL | Generic Applicationのログレベルを指定します。 | LK_INFO または LK_ERROR | LK_ERROR | LK 起動時もしくはlk_logmgrプロセスの再起動(LifeKeeper再起動時に反映されます) | |
RESERVATIONS | RESERVATIONS パラメーターは、SCSI リザベーションコマンドを発行するために使用される方法を決定します。 SCSI リザベーションは、1つのシステムだけがクラスター内のデータにアクセスできるように、I/O フェンシングを実行するために使用されます。 有効な設定は次の通りです。 ioctl : 中間層の SCSI ドライバーで ioctl コマンドを使用して、リザーブとリリースのコマンドを発行します。 none : lkscsid デーモンは、共有 SCSI デバイスの監視のみを実行します。 それは、SCSI リザベーションを維持しません。 この設定をするときは、クラスター内のデータの信頼性を保証するために、別の方法 で I/O フェンシングを構成する必要があります。この設定は、制限された構成とデバイスのセットでのみ、LifeKeeper によってサポートされます。 |
ioctl none |
ioctl | LifeKeeper 起動時 (LifeKeeper 再起動時に反映されます) | |
STANDBY_NODE_WRITE_PROTECTION | リザベーションを無効 ( RESERVATIONS=none ) に設定した時、スタンバイノードから共有ストレージへの書き込みを禁止にする機能です。 この機能を有効にする場合は、 SNHC と SNHC_DISKCHECK も有効にする必要があります。詳細は Standby Node Health Check パラメータ一覧 を参照ください。 |
enable disable |
enable | 適宜 (すぐに反映されます) | 詳細は、STANDBY NODE WRITE PROTECTION 機能 を参照してください。 |
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