v9.7.0 未満のクラスターのローリングアップグレード中の障害

v9.7.0 未満のクラスターのローリングアップグレードの途中で、障害が発生した場合はどうなりますか?

既存の HANA リソース階層を持つユーザーは、LifeKeeper v9.7.0 未満のバージョンから v9.7.0 以降にアップデートする前に、必要に応じてロールバックできるように lkbackup アーカイブを生成する必要があります。 詳細については lkbackup を参照してください。

考えられるシナリオ

1. ユーザーは、LifeKeeper v9.7.0 未満のバージョンを実行している、既存の 2 ノード の SAP HANA クラスター環境 (ノード 1、ノード 2) を持っています。
2. ノード 2 で LifeKeeper 9.7.0 以降にアップグレードします。
3. ノード 2 で HANA リソース階層を in-service にします。
   1. HANA quickCheck スクリプトは、ノード 1 とノード 2 の両方でインフォフィールドを更新します。
4. ノード 2 の HANA 階層に障害が発生すると、LifeKeeper は階層を ノード 1 にフェイルオーバーします。
5. ノード 1 の HANA リソース (9.7.0 未満のバージョンの LifeKeeper を実行中) は、更新されたインフォフィールド構造からレプリケーション モードを取得できないため、ノード 2 へのレプリケーションを再確立できません。

LifeKeeper v9.7.0 アップデートによってインフォフィールドが更新された後、v9.7.0 未満の LifeKeeper システムでリソースが in-service になった場合、どのようなエラーが発生しますか?

リソースは v9.7.0 未満のシステムで in-service になりますが、スタンバイシステムへのレプリケーションは再確立されません。 in-service システムの LifeKeeper ログには、次のエラーが記録されます。

• INFO:hana:remoteregisterdb:HANA-SPS_HDB00:136175:failed. trace file nameserver_node2.00000.000.trc may contain more error details.
• ERROR:hana:remoteregisterdb:HANA-SPS_HDB00:136258:Attempt to register server node2 as the secondary SAP HANA System Replication site for database HDB00 failed with exit code 127.
• NOTIFY:hana:remoteregisterdb:HANA-SPS_HDB00:136701:END failed remoteregisterdb of HANA-SPS_HDB00 with return value of 1.
  

ユーザーは、インフォフィールドの 9.7.0 より前の形式にどのようにロールバックできますか?

推奨:

• v9.7.0 未満のバージョンの LifeKeeper の実行中に作成された各ノードの最新の lkbackup アーカイブからリソース階層を restore します。
  詳細については lkbackup を参照してください。