下記の表は、DataKeeperパラメーター名とその意味を説明しています。これらの値は /etc/default/LifeKeeper 設定ファイルを編集することにより設定可能です。
パラメーター名 | 意味 | 設定値 | デフォルト値 | パラメーター適用タイミング | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
LKDR_CHUNK_SIZE | bitmapのチャンクサイズをKB単位で指定します。 | 整数値 | 256 | リソース作成時 | このパラメーターには、0からミラーサイズまでの任意の値を設定できます。値は2の累乗である必要があります。この値が2の累乗でない場合、あるいはミラーのサイズより大きい場合、ミラーの作成に失敗します。0に設定すると、デフォルトで256kになります。値が大きすぎると、1つのダーティブロックに対しても巨大なデータのチャンクが再同期されるため、ビットマップにはあまりメリットがありません。値が小さすぎる場合、ビットマップのオーバーヘッドが顕著になり、ミラーのスループットが制限されます。 |
LKDR_CONNECT_NBD_DURING_RESTORE | ミラーの復元時(In Service 状態になった時)に NBD 接続を確立する必要があるかどうかを指定します。 | True または False | True | 複数のミラーと複数のターゲットを持つクラスターでスイッチオーバーとフェールオーバーのパフォーマンスを向上させたい時 | デフォルト設定(「true」)では、ミラーが復元されると利用可能なすべてのターゲットにデータがすぐに複製されるため、データの整合性が最も高くなります。In Serviceのパフォーマンス(「false」設定)を改善するために、最初の quickCheck 間隔(LKCHECKINTERVAL で定義、デフォルトでは120秒)の間に NBD 接続を確立できます。これにより、ミラーを In Service にするのに必要な時間が短縮されますが、データがターゲットに複製されない時間も生じます。複数のミラーと複数のターゲットを使用している場合に、最もパフォーマンスが改善されます。 |
LKDR_SPEED_LIMIT | 同期に使用する最大帯域幅を指定します。可能な最大速度で再同期が実行されるように、この値を十分高い値に設定する必要があります。 | 整数値 | 500000 | リソース再同期 | |
LKDR_SPEED_LIMIT_MIN | 同時に他の I/O が実行されているときに許可する再同期の速度を指定します。同期の実行時に通常の I/O 動作が妨げられないようにするには、経験則として、この値をドライブの最大書き込みスループットの半分以下に設定する必要があります。 | 整数値 | 20000 | リソース再同期 | このパラメーターは、LKDR_SPEED_LIMITの設定よりも小さくする必要があります。 |
LKDR_ASYNC_LIMIT | ターゲットへの同期を遅らせることのできる書き込み要求の数を指定します。非同期ミラーを使用してパフォーマンスを向上させるには、この値を増やします。 | 整数値 | 4096 | リソース作成時 | このパラメーターの有効範囲は、0〜16383です。16383を超える値に設定すると、ミラーの作成に失敗します。0 に設定された場合、非同期制限はデフォルトで4096になります。1に設定された場合、デフォルトで256になります。2~16383の間の値を指定すると、非同期制限はその値に設定されます。注:4k以下の値は推奨されません。 |
LKDR_NO_FULL_SYNC | 新しく追加されたターゲットの全同期を抑制します。 | 0: 抑制しない 1: 抑制する |
0 | 適宜 (すぐに反映されます) | 詳細はテクニカルドキュメンテーション「全同期の回避 」を参照。 |
LKDR_WAIT_TO_RESYNC | ミラーの再同期前に、どの親リソースを In Service にする必要があるかを指定します。 | False, hierarchy, <resource type> | filesys | 複製の再開前に複製されたデーターの整合性を検証する時 | False は、9.5.1 以前のバージョンでの通常の動作となります。“Hierarchy” は全階層が In Service になるまで待ちます。‘filesys’ のような “<resource type>” は、そのタイプの全ての親リソースがIn Service になるまで待ちます。 |
LKDR_WAIT_FOR_PREVIOUS_SOURCE_TIMEOUT | ビットマップをマージできるように、前のソースがクラスターに参加するのを待つ時間を指定します。ターゲットをクラスターに追加する際の完全再同期を回避するには、前のソースのビットマップを最初にマージする必要があります。この設定はすべての netraid デバイスに適用され、個々のデバイスに異なる値を設定することはできません。 | -1: 前のソースがクラスターに再参加するまで待機する 0: 待機しない > 0: 待機する時間(秒) |
-1 | 適宜 (すぐに反映されます) | 詳細はテクニカルドキュメンテーション「SIOS DataKeeper の仕組み 」を参照。 |
NBD_NR_REQUESTS | 所定の時間処理を保留できるI/O要求の数を指定します。ミラーリングのパフォーマンスを高めるには、この値を増やします。 | 整数値 | 2048 | 適宜 (すぐに反映されます) |
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