アクティブ/アクティブ設定では、各サーバーは1つの SAP MaxDB インスタンスをアクティブに実行しており、障害発生時には他のサーバーのバックアップとして機能します。以下のシナリオでは、アクティブ/アクティブ設定で SAP MaxDB リソースインスタンスを保護する際に、順番に守る必要のある具体的な要件を示します。
アクティ/アクティブのシナリオ
SAP MaxDB の IndepDataPath 、 IndepProgPath 、 DependPath が両方のサーバーにローカルにインストールされている。
- レジストリーファイル /etc/opt/sdb は、クラスター内の各サーバーに存在する必要があります。このファイルは、リソース拡張操作中にターゲットサーバーからアクセス可能でなければならないため、共有ストレージに置いてはいけません。
- データベースインスタンスのデータデバイス領域 (data devspaces)、ログのデバイス領域 (log devspaces) およびシステムのデバイス領域 (sys devspaces)は、共有ディスク(共有ファイルシステムまたは共有 Raw デバイスのいずれか)上に存在する必要があります。
- データベースインスタンス実行ディレクトリー(RUNDIRECTORY)は、共有ストレージに配置する必要があります。RUNDIRECTORY の値は、DBMCLI コマンドの param_directput を使用して変更できます。データベースの作成後に RUNDIRECTORY の値を変更した場合は、パラメーターの更新を反映するために、データベースインスタンスを停止して再起動する必要があります。
- データベースインスタンスのconfig(<IndepDataPath>/config)ディレクトリー構造は、データベースインスタンスが保護されるクラスター内のすべてのサーバー上の同じ場所に存在する必要があります。さらに、データベースインスタンスのパラメーターファイルは、テンプレート(またはプライマリ)サーバーからクラスター内のすべてのバックアップサーバーにコピーする必要があります。パラメーターの更新後には、パラメーターファイルをクラスター内のすべてのサーバーに再配布します。必要なファイルは以下の通りです。
config/Databases.ini
config/Installations.ini
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