ルートテーブルシナリオ (バックエンドクラスタ)
Recovery Kit for EC2 のルートテーブル保護オプションを使用すると、VPC 内のルートを自動更新することができます。フェイルオーバ中、Recovery Kit はターゲットサーバの仮想 IP アドレスが表す新しい Elastic Network Interface (ENI) の場所を反映するように、ルートテーブルを更新します。LifeKeeper が VPC 内のルートテーブルの保護、監視、および更新を実行できるようにするには、以下の設定手順を実行する必要があります。アクティブ / アクティブ設定の場合も同様です。
- LifeKeeper for Linux IP Recovery Kit で保護する仮想 IP アドレスは、VPC 内の割り当て済み CIDR の範囲外にする必要があります。
- 仮想 IP アドレスを LifeKeeper で保護してから、Recovery Kit for EC2 リソースを作成する必要があります。
- ENI のソース / ターゲットのチェックを無効にする必要があります。これは、インスタンスが仮想 IP アドレスのネットワークパケットを受信するために必要です。
- LifeKeeper IP リソースのブロードキャスト PING チェックを無効にする必要があります。LifeKeeper は、ローカルサブネット上の IP アドレスに対してブロードキャスト PING テストを実行することで、IP リソースを監視します。複数のアベイラビリティーゾーンが存在する環境では、複数のアベイラビリティーゾーンに異なるサブネットが存在するので、この機能は使用できません。この機能を無効にするには、 /etc/default/LifeKeeper の設定ファイルの NOBCASTPING エントリを以下のように設定する必要があります。
NOBCASTPING=1
- ルートテーブルには、仮想 IP アドレスおよびアクティブなサーバの ENI のルートエントリが必要です。>
注記:
対応する EC2 リソースが作成されると、Recovery Kit がルートテーブルの設定を保護するので、ルートテーブルを手動で変更しないでください。
例
送信先: VIP 10.1.0.10/32
ターゲット: eni-a2cc76e8
Elastic IP シナリオ (フロントエンドクラスタ)
Recovery Kit for EC2 の Elastic IP (EIP) 保護オプションを使用すると、特定の ENI (アクティブサーバまたはバックアップサーバ上の EC2 が使用する ENI) と EIP の関連付けを再実行できます。
アクティブサーバまたはバックアップサーバ上の ENI と EIP との関連付けについて、LifeKeeper が 保護、監視、および更新を実行できるようにするには、以下の設定手順を実行する必要があります。
- 1 つの ENI は、1 つの Elastic IP とのみ関連付けることができます。その他の EIP (EC2 リソースにより使用される EIP を除く、すべての EIP) は、その ENI と関連付けることができません。他の EIP を関連付けると、Recovery Kit はその ENI にすでに関連付けていた他の EIP の関連付けを解除します。
注記:
- AWS の Elastic Block Store (EBS) は 1 つの EC2 インスタンスにのみ接続可能なため、EBS を使用する HA クラスタ構成を作成する際は、DataKeeper for Linux を使用することを推奨します。
- /etc/default/LifeKeeper の RESRVRECTIMEOUT の値を、デフォルト値の 150 から 300 に増加させることを推奨します。RESRVRECTIMEOUT は、別のプロセスがすでにリソースをリザーブしているときに、リソースを「リカバリ」用にリザーブするまで、LifeKeeper プロセスが待機する間スリープ状態になっている秒数です。
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