DB2 インスタンスの実行中に DB2 インスタンスのホーム・ディレクトリの NFS エクス ポート・ポイントが使用できなくなると、システムはエクスポート・ポイントが再び使用可能になるまで待機し、応答しない状態になります。多くのシステム操作は、システムの再起動を含めて、正しく動作しません。DB2 マルチ・パーティション・クラスタ用 の NFS サーバも LifeKeeper で保護する必要があり、NFS リソースをシャットダウンする前に DB2 クラスタの全パーティションも手動でサービス休止にする場合以外は、NFS サ ーバを手動でサービス休止にしてはいけないことに注意してください。また、DB2 パー ティションは、NFS リソースがサービス中でないとサービスを開始できません。
不注意で NFS サーバを停止してクラスタをハングさせないよう、次のようにすることを推奨します。
NFS に関する推奨事項
追加サーバの使用: DB2 インスタンスのホーム・ディレクトリをマウントする NFS エク スポート・ポイント用に別のクラスタを用意することを強く推奨します。このクラスタの NFS エクスポート・ポイントは、LifeKeeper NFS Server Recovery Kit で保護する必要があります。
少なくとも 2 台の追加サーバを用意できない場合は、DB2 クラスタに追加サーバを 1 台追加して、前述の問題が発生する可能性を減らすことができます。この追加サー バは NFS 階層をエクスポートします。クラスタ内の別のノードの 1 つがバックアッ プの役目を果たします。この構成では、NFS 階層がバックアップ・ノードにフェイ ルオーバされた場合に、前述の問題が発生します。このクラスタの NFS エクスポー ト・ポイントは、LifeKeeper NFS Server Recovery Kit で保護する必要があります。
追加サーバを使用できない場合: これは、望ましくない選択肢です。ただし、DB2 マルチ・パーティションと同じクラスタで NFS サーバを実行する場合、NFS エクス ポート・ポイントは LifeKeeper NFS Server Recovery Kit で保護する必要があります。 現在、 LifeKeeper では、DB2 パーティションとそれを管理する NFS サーバとの関係が認識されないことに注意してください。したがって、クラスタ内のどのノードでも、LifeKeeper の停止または開始を行う前に、手動で次の手順を踏む必要があります。
- 1 台のサーバで LifeKeeper を停止する場合は、クラスタ内の別のサーバで NFS サーバが実行中であることを確認する必要があります。そうでない場合、LifeKeeper の シャットダウン処理で、DB2 パーティションのサービスを停止しようとしてハングする可能性があります。一般に、LifeKeeper の再起動時に問題が発生しないようにするには、LifeKeeper を停止する前に、すべての DB2 パーティションを別のサーバに切り替えるか、手動でサービスを停止する必要があります。
- クラスタ全体をシャットダウンするには、手動ですべての DB2 パーティション・ リソースのサービスを休止する必要があります。次に、すべての DB2 NFS サーバ・ リソースのサービスを休止して、最後に LifeKeeper をシャットダウンします。
- LifeKeeper をシャットダウンする前に、忘れずに DB2 リソースのサービスを休止していれば、LifeKeeper を正常に再起動できるはずです。次に NFS サーバ・リソースのサービスを開始して、引き続き、再起動するすべての DB2 パーティションのサービスを開始します。
- LifeKeeper をシャットダウンする前に DB2 パーティションのサービスを休止することを忘れた場合は、LifeKeeper を再起動する前に、そのパーティションの NFS サーバ・リソースがクラスタ内のどこかで実行中であることを確認する必要があります。
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