Postfix リソース階層のテストは、手動でサーバを切り替えて、プライマリーサーバからバックアップサーバーへのリソースインスタンスのフェイルオーバーをシミュレートすることによって行えます。
LifeKeeper GUI からの手動切り替えの実行
LifeKeeper GUI で [Edit] > [Resource] > [In Service] を選択すると、手動切り替えを開始できます。たとえば、バックアップサーバーでサービス中リクエストが実行されると、NAS リソース階層がバックアップサーバー側でサービス中になり、プライマリサーバー側ではサービス休止になります。この時点で、元のバックアップサーバーがプライマリーサーバーになり、元のプライマリーサーバーがバックアップサーバーになります。
[Our of Service] を実行した場合、リソース階層はサービス休止になりますが、別のサーバーでサービス中にはなりません。
コマンドラインインターフェースによる手作業の切り替えの実行
LifeKeeper GUI による切り替え操作を実施する場合は、以下のコマンドをその操作を実施したいシステム上で入力します。
- -t
起動や停止をする LifeKeeper により保護されているサービスのタグ名を指定します。タグ名はLifeKeeper GUI 画面や、lcdstatus コマンドにより確認することができます。
- -a
実行されるリソースのアクションを指定します。起動を実施する場合 restore、停止する場合 remove とします。
perform_action コマンドの詳細については man オンラインマニュアルをご参照ください。
リカバリ動作
LifeKeeper はサービスを提供中のシステム(プライマリーサーバー) で以下のような障害が発生した場合、リカバリー動作を実施します。
- Postfix サービス障害 (Postfix リソース)
- IP アドレス障害 (Postfix リソースに依存するIP リソース)
- 共有ファイルシステム障害(Postfix リソースに依存するファイル・システムリ ソース)
- ノード障害 (サーバのハングアップや、電源断等)
プライマリーサーバーに障害が発生すると、Postfix Mail Server Recovery Kit は次の作業を実行します。
- バックアップサーバーの物理ネットワークインタフェースに対し論理インタフェースをサービス中にすることによって、バックアップサーバーでエイリアス IP(仮想 IP) アドレスをサービス中にします。
- バックアップサーバーで共有ディスク上のファイルシステムをマウントします。
- Postfix 関連のデーモン・プロセスを開始します。
リカバリー後はセッションコンテキストが失われるため、Postfix ユーザは最初に接続し たときと正確に同じ手順を使用して再接続する必要があります。
このトピックへフィードバック