階層を作成後、クラスター内の別のサーバーに拡張する必要があります。3 通りのシナリオで、テンプレートサーバーからターゲットサーバーにリソースインスタンスを拡張できます。最初のシナリオは、リソース作成後、[Continue] をクリックして、別のサーバーにリソースを拡張する場合です。2 番目のシナリオは、以下に示すように [Edit] メニューから [Extend Resource Hierarchy] を選択する場合です。3 番目のシナリオは、左側または右側のペインから拡張されていない階層を右クリックする場合です。どのシナリオでも同じダイアログボックスが表示されます (いくつかの例外については、以下に詳細を明記する)。
- LifeKeeperGUI メニューから [Extend wizard] を開始する場合は、 [Edit] を選択し、次に [Resource] を選択します。ドロップダウンメニューから [Extend Resource Hierarchy] を選択します。これで [Extend Resource Hierarchy wizard] が起動されます。拡張操作に慣れていない場合は、 [Next] をクリックしてください。LifeKeeper の [Extend Resource Hierarchy] のデフォルト値が分かっていて、入力と確認を省略する場合は [Accept Defaults] をクリックしてください。
- Pre-Extend Wizard に以下の情報を入力します。 注意: 最初の 2 つのフィールドは [Edit] メニューの [Extend] から操作を開始した場合にだけ表示されます。階層を拡張する手順の間に [Cancel] をクリックすると、どの時点であってもそのサーバーへの拡張処理がキャンセルされますので注意してください。ただし、すでにリソースを別のサーバーに拡張している場合は、明示的に拡張解除するまで、そのインスタンスの拡張は有効です。
Template Server | IP リソースが現在 In Service のサーバーを入力する。 |
Tag to Extend | 拡張する IP リソースを選択する。これは、テンプレートサーバーからターゲットサーバーに拡張する IP インスタンスの名前です。ウィザードのドロップダウンリストボックスに、テンプレートサーバー上に作成した全リソースのうち、前のダイアログボックスで選択したリソースの一覧が表示されます。 |
Target Server | IP リソース階層を拡張する ターゲットサーバー を選択してください。ドロップダウンボックスには、選択した階層に含まれないクラスター内のサーバー名の一覧が表示されます。 |
Switchback Type | スイッチバックタイプ を選択してください。これは、バックアップサーバーへのフェイルオーバー後に IP インスタンスが In Service に戻る際に、このサーバーに IP インスタンスをスイッチバックする方法を指定します。 [intelligent] または [automatic] を選択できます。intelligent の場合、インスタンスをプライマリー / オリジナルサーバーにスイッチバックするときに管理者の介入が必要になります。automatic の場合、プライマリーサーバーがオンラインに戻り、LifeKeeper コミュニケーションパスを再確立した直後に自動的にスイッチバックが行われます。スイッチバックタイプは、必要に応じて [Resource Properties] ダイアログボックスの [General] タブで後から変更できます。 |
Template Priority | テンプレートの優先順位 を選択するか、入力してください。これはサーバーで現在サービス中の IP 階層の優先順位です。優先順位は、1 ~ 999 の範囲で未使用の値が有効で、小さい数字ほど優先順位が高くなります (1 が最高の優先順位)。拡張処理時に、別のシステムですでに使用中の優先順位をこの階層に対して指定することはできません。デフォルト値を使用することを推奨します。 注意: このフィールドは、階層をはじめて拡張するときにだけ表示されます。 |
Target Priority | ターゲットの優先順位 を選択するか、入力してください。これは、新しく拡張する IP 階層が、他のサーバーに存在する同等の階層に対して持つ相対的な優先順位です。1 ~ 999 の範囲で、まだ優先順位として使用されていない値が有効で、リソースのカスケーディングフェイルオーバーシーケンスにおけるサーバーの優先順位を示します。数値が小さいほど優先順位が高くなります (数値 1 が最高の優先順位)。LifeKeeper のデフォルトでは、階層が作成されたサーバーに「1」が割り当てられることに注意してください。優先順位は連続している必要はありませんが、特定のリソースについて 2 つのサーバーに同じ優先順位を割り当てることはできません。 |
- 情報ボックスが表示され、LifeKeeper による環境のチェックが正常に完了したこと、およびこの IP リソースを拡張するための要件がすべて満たされたことが示されます。満たされていない要件がある場合は、[Next] ボタンは選択できなくなり、[Back] ボタンが有効になります。[Back] をクリックした場合、情報ボックスに表示されるエラーメッセージの内容に従って、リソースの拡張を変更できます。ここで [Cancel] をクリックする場合は、いずれかの時点でこの手順に戻り、IP リソース階層を他のサーバーに拡張して LifeKeeper の保護下に置く必要があります。[Next] をクリックすると、[Extend Resource Hierarchy] 設定作業に入ります。
- リソース階層構造の拡張を行うために、以下の情報の入力が要求されます。
IP Resource | [Create Resource Wizard] で作成した IP リソース またはアドレスと同じです。実 IP アドレスを保護する場合は’0.0.0.0’を入力します。 |
Netmask | これは、このテンプレートサーバーの IP リソースが作成されたときに選択された ネットマスク と同じで、ここではターゲットサーバーの IP リソースによって使用されます。 IP Resource の項目で実 IP アドレスの保護(’0.0.0.0’)を指定した場合、ネットマスクの項目は表示されません。 |
Network Interface | ネットワークインターフェース を選択するか、入力してください。これは、IP リソースがターゲットサーバーで使用するネットワークインターフェース (つまりイーサーネットカード) の名前です。 |
IP Resource Tag | IP リソースタグ を選択するか、入力してください。これは、ターゲットサーバーに拡張される IP リソースが使用するリソースタグ名です。 |
- 拡張が実行されていることを示す情報ボックスが表示されます。
同じ IP リソースインスタンスをクラスター内の別のサーバーに拡張する場合は、 [Next Server] をクリックします。その場合は、リソース階層の拡張の操作が繰り返されます。
[Finish] をクリックすると、IP リソースの拡張が正常に完了したことが LifeKeeper によって確認されます。
- [Done] をクリックして、 [Extend Resources Hierarchy] メニューの選択を終了します。
注意: 必ずすべてのサーバーで新しいインスタンスの機能をテストしてください。
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