Quorumパラメーターは、/etc/default/LifeKeeper 設定ファイルを編集することで調整されます。

Quorum/Witness共通のパラメーター

これらのパラメーターは設定後、すぐに反映されます。

パラメーター名 パラメーターの意味 設定値 デフォルト値
QUORUM_MODE Quorumモードを指定します。 majority
tcp_remote
storage
noneまたはoff
majority
WITNESS_MODE Witnessモードを指定します。 remote_verify
storage
noneまたはoff
remote_verify
QUORUM_LOSS_ACTION Quorumが失われた場合の動作を指定します。 fastkill
fastboot
osu
fastkill
ALLOW_EXTEND_WITH_QUORUM_ERROR QuorumシステムにエラーまたはQuorum障害が発生した場合、ユーザーは拡張操作を続行するか、拡張前にQuorumの問題に対処するために操作を停止するかを選択できます。 true
false
false

QUORUM_MODEが tcp_remote の場合のみ有効なパラメーター

これらのパラメーターは設定後、すぐに反映されます。

パラメーター名 パラメーターの意味 設定値 デフォルト値
QUORUM_HOSTS Quorumチェックで接続確認を行うホストを“host:port”の形式で指定します。複数のホストを指定する場合、スペースを含めず、カンマ区切りで指定してください。

(設定例)

QUORUM_HOSTS=myhost:80,router1:443,router2:22
文字列 (未設定)
QUORUM_TIMEOUT_SECS Quorumチェックでtcp/ip接続を完了するための タイムアウト時間を秒単位で指定します。この時間内に接続が完了しない場合は、失敗、または使用不可となります 整数値 20

QUORUM_MODEおよびWITNESS_MODEが storage の場合のみ有効なパラメーター

これらのパラメーターを反映させるには qwk_storage_init を実行してください。

パラメーター名 パラメーターの意味 設定値 デフォルト値
QWK_STORAGE_TYPE 共有ストレージのタイプを指定します。
storageモードで使用する場合は、必ず指定してください。
block
file
aws_s3
(未設定)
QWK_STORAGE_HBEATTIME QWKオブジェクトを読み書きする間隔を秒単位で指定します。この設定はLCMHBEATTIMEの設定より大きいまたは同じである必要があります。

QWK_STORAGE_TYPE=aws_s3の場合は、この値を7以上に設定することを推奨します。
5以上10以下の整数 6
QWK_STORAGE_NUMHBEATS Witnessチェックで対象ノードに障害が発生していると判断するための値を指定します。QWKオブジェクトの読み込みにおいて、このパラメーターに指定した回数以上更新が停止していると、対象ノードに障害が発生していると判断します。この設定はLCMNUMHBEATSの値以上である必要があります。 3以上の整数 4
QWK_STORAGE_OBJECT_<ホスト名>
注意: ホスト名に”-”または”.”を含む場合、アンダースコア“_”に置き換えてください。 (例:lksios-1 → lksios_1)
注意: LifeKeeperで使用するホスト名は lcduname コマンドで調べることができます。
QWKオブジェクトのパスを指定します。
storage モードで使用する場合は、必ずクラスターを構成するすべてのノード分のパラメーターを指定してください。

[QWK_STORAGE_TYPEが block の場合]
デバイスファイルのパスを指定してください。
注意: WWID (/dev/disk/by-id/)を使用して永続的なパスを指定してください。
(設定例)
QWK_STORAGE_OBJECT_nodeA=/dev/disk/by-id/xxxxx
QWK_STORAGE_OBJECT_nodeB=/dev/disk/by-id/yyyyy

[QWK_STORAGE_TYPEが file の場合]
レギュラーファイルのパスを指定してください。
(設定例)
QWK_STORAGE_OBJECT_nodeA=/quorum/nodeA
QWK_STORAGE_OBJECT_nodeB=/quorum/nodeB

[QWK_STORAGE_TYPEが aws_s3 の場合]
Amazon S3オブジェクトのs3uriを指定してください。LifeKeeperが動作しているリージョンと異なったリージョンのS3を使用してください。1リージョンで十分ですが、2リージョン指定する場合は、スペースを含めず、カンマ区切りで指定してください。
(設定例1)
QWK_STORAGE_OBJECT_nodeA=s3://bucket1/nodeA,s3://bucket2/nodeA
QWK_STORAGE_OBJECT_nodeB=s3://bucket1/nodeB,s3://bucket2/nodeB
(設定例2)
QWK_STORAGE_OBJECT_nodeA=s3://bucket/quorum/nodeA
QWK_STORAGE_OBJECT_nodeB=s3://bucket/quorum/nodeB

インターネットに接続できない環境から別リージョンのAmazon S3にアクセスする場合、またはAmazon S3互換のオブジェクトストレージにアクセスする場合はエンドポイントの指定が必要です。QWK_STORAGE_OBJECT_<ホスト名>でs3uriに引き続き + 文字をはさんでS3エンドポイント、さらに + 文字をはさんでリージョンを指定します。例えば以下のようになります。
QWK_STORAGE_OBJECT_nodeA=s3://bucket/quorum/nodeA+https://bucket.vpce-XXXX.vpce.amazonaws.com/+us-east-1
QWK_STORAGE_OBJECT_nodeB=s3://bucket/quorum/nodeB+https://bucket.vpce-XXXX.vpce.amazonaws.com/+us-east-1

注意: nodeAおよびnodeBは、ディレクトリーではなく通常のファイルである必要があります。
文字列
(最大長は256文字)
(未設定)
HTTP_PROXY
HTTPS_PROXY
NO_PROXY
AWS CLIの通信をプロキシ経由で行う場合に設定してください。ここで設定した値がそのままAWS CLIへ渡されます。詳しくは AWS のドキュメント を参照してください。

このパラメーターは Recovery Kit for EC2Recovery Kit for Route53 と共通のパラメーターです。
文字列 (未設定)

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