HDB インスタンスの Autostart を無効にする
フェイルオーバーまたはシステムの再起動中に LifeKeeper で SAP HANA リソースを管理するには、システム起動時に HDB インスタンスを自動的に起動するAutostart 機能を無効にする必要があります。この機能を無効にするには、 すべてのクラスターノードで HDB インスタンスのインスタンスプロファイル (通常 /usr/sap/<SID>/SYS/profile/<SID>_HDB<##>_<HostName> に存在) を編集し、プロファイル内に
Autostart = 0
という記述があるようにします。必要に応じてこの行を追加または変更し、変更をプロファイルに保存してください。
!警告: HDB インスタンスの Autostart が無効になっていない場合、SAP HANA プライマリシステムレプリケーションサイトのマシン障害により、元のプライマリノードがオンラインに戻った際に「システムレプリケーションのスプリットブレイン」シナリオが発生します。このシナリオでは、HDB インスタンスが実行されており、複数のクラスターノードで同時にプライマリマスターとして登録されています。その結果、LifeKeeper は、ユーザーが SAP HANA プライマリシステムレプリケーションサイトとして登録したいサイトを判断できません。SAP HANA リソースは元のプライマリノードで OSF(「Out of Service – 障害」)状態になり、データベース管理者が状況を手動で解決するまで、開いているすべてのコンソールに警告メッセージが表示されます。詳細については、 スプリットブレインシナリオの解決 を参照してください。
*注記: SAP HANA リソースの正常な管理を継続するために、LifeKeeper はすべてのクラスターノード上の HDB インスタンスの Autostart パラメーターの値を quickCheck の間隔ごと(LKCHECKINTERVAL パラメーター、デフォルト2分で定義)に監視し、必要に応じて Autostart を自動的に無効にします。
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