本環境で使用するロードバランサーを作成します。

Azure 上では、そのままでは LifeKeeper で作成した仮想 IP による通信が行えません。仮想 IP を実際に機能させるためには、ロードバランサーが必要です。

Azure のロードバランサーには外部ロードバランサーと内部ロードバランサーが存在しますが、今回の用途では、内部ロードバランサーを使用します。また、この内部ロードバランサーの IP アドレスの値は、後に設定する仮想 IP アドレスの値としても使用され、保護対象サービスのアクセスポイントとなります。

  1. Azure Portal > Load balancers > Create を選択し、本環境で使用するロードバランサーを作成します。必要な値を入力し、 Review + Create をクリックします。
  1. 以下の値を使用します。
項目 入力もしくは選択する値 備考
Basics
Name lk4lsiosilb
Type Internal *注1
SKU Basic
Frontend IP configuration
Virtual network lk4l-vnet
Subnet lk4l-nw01(10.3.1.0/24)
IP address assignment Static
Private IP address 10.3.1.200 *注2
  • 注1: 内部ロードバランサーを作成するため、必ず「Internal」を選択します。

  • 注2: この値が、後に設定する仮想 IP アドレスの値としても使用され、保護対象サービスのアクセスポイントとなります。


  1. 内容を確認し、 Create をクリックします。
  1. 次に、作成済のクラスター用の仮想マシン2台を内部ロードバランサーのバックエンドプールに追加します。 Azure Portal > Load balancers > (ロードバランサー名) > Backend pools > Add を選択します。

以下の値を使用します。

項目 入力例 備考
Name lk4lbackendpool
Associated to Virtual machines
IP Version IPv4
Virtual machines
lk4lnode01 ipconfig1(10.3.1.11)
lk4lnode02 ipconfig1(10.3.1.12)

必要な値を入力したら、 Add をクリックします。

  1. バックエンドプールが作成されたことを確認します。

  1. 続けて、プローブを設定します。 Azure Portal > Load balancers > (ロードバランサー名) > Health Probes > Add をクリックします。

以下の値を使用します。

項目 入力例 備考
Name lk4lprobe
Protocol TCP *注1
Port 12345 *注1
  • 注1: プローブ用には、LB Health Check が使用するプロトコルおよびポートを指定します。


  1. 必要な値を入力したら、 Add をクリックします。
  1. プローブが作成されたことを確認します。

  1. 続けて、負荷分散規則を設定します。 Azure Portal > Load balancers > (ロードバランサー名) > Load balancing rules > Add をクリックします。

以下の値を使用します。

項目 入力例 備考
Name lk4lrbrule
IP Version IPv4
Frontend IP Address 10.3.1.200
Protocol TCP
Port 1521 *注1
Backend port 1521 *注1
Backend pool lk4lbackendpool
Health probe lk4lprobe
Floating IP Enabled *注2
  • 注1: 負荷分散用のポートには、Oracle リスナーが使用するポートを指定します。

  • 注2: クライアントからクラスターへ向けた通信は、IP リソース(VIP)宛のパケット通信とする必要があるため、Floating IP address は必ず有効にしてください。


  1. 必要な値を入力したら、 OK をクリックします。
  1. 負荷分散規則が作成されていることを確認します。

以上でロードバランサーの設定は完了です。

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