回避ターミナルリーフを作成するために、ユーティリティは2つのパラメーター、ASCSおよびERS階層ルートリソースタグを使用します。2つの階層は、クラスター内のすべてのノードに完全に拡張し、クラスター内のノードでIn-serviceにする必要があります。ユーティリティがクラスター内のノードで実行されている限り、ユーティリティが実行されているノードで階層をIn-serviceにする必要はありません。tagが回避する適切なルートノードである場合、ターミナルリーフノードには“avoid_<tag>”という名前が付けられます。ターミナルリーフノードは、階層の各ブランチの子依存関係としてアタッチされます。前の例のターミナルリーフノードは、次のコマンドによって作成されました。
/opt/LifeKeeper/bin/create_terminal_leaf SAP-SHC_ASCS10 SAP-SHC_ERS20
avoid_SAP-SHC_ASCS10リソース(SAP-SHC_ERS20階層内)がノードでIn-serviceであり、クラスター内に利用可能な別のノードがある場合、avoid_SAP-SHC_ERS20リソースはSAP-SHC_ASCS10 hierarchy階層がそのノード上でIn-serviceになることを許可しません。
次の場合、 ノードは利用できません。
- ノードが応答していない場合。
- LifeKeeperがそのノードで実行されていない場合。
- ノードでローカルリカバリーに失敗した場合。失敗したかどうかは、/opt/LifeKeeper/bin/flg_list の出力から‘!volatile!recover_fail_<tag>’フラグを確認することにより判断できます。
フラグを作成することにより、特定のシステムで回避リーフを無効にできます。
- “ignore_avoidance_leaf” – リソースの回避リーフチェックを無効にします。つまり、回避リーフは常にIn-serviceになります。
- “ignore_<tag>” – 特定の<tag>のチェックを無効にして常にIn-serviceになるようにしますが、他の回避リーフはIn-serviceを回避します。
GUIを使用して回避ターミナルリーフノードを作成する
回避ターミナルリーフノードは、GUIを使用して作成できるgen/appリソースです。回避ターミナルリーフのrestoreスクリプトは‘/opt/LifeKeeper/lkadm/bin/avoid_restore’で、removeスクリプトは‘/bin/true’です。quickCheckスクリプトはありません。情報フィールドは、回避するタグの名前にする必要があります。たとえば、app1とapp2の2つのリソースがあり、可能であれば異なるノードに配置したい場合、“avoid_app1”と“avoid_app2”の2つのgen/appリソースを作成できます。avoid_app1の情報フィールドには“avoid_app2”が、avoid_app2の情報フィールドには“avoid_app1”が入ります。“avoid_app2”は‘app1’の従属子リソースに、“avoid_app1”は‘app2’の子リソースになります。
サーバーアイコンの上で右クリックし [Create Resource Hierarchy]を選択します。
[Generic Application recovery kit]を選択し、[Next]をクリックします。
restoreスクリプト“/opt/LifeKeeper/lkadm/bin/avoid_restore”を入力し [Next]をクリックします。
removeスクリプト“/bin/true”を入力し[Next]をクリックします。
quickCheckスクリプトは空欄のままにして[Next]をクリックします。
“Application Info”にもう一方の階層に対して作成される回避リソースのタグ名を入力します。 今回の例では “avoid_app1” を入力し、[Next]をクリックします。
‘avoid_app2’を作成したら、app1と同じ優先順位を持つすべてのノードに拡張します。
‘app1’リソースを選択し‘avoid_app2’と子リソースの依存関係を作成します。
avoid_app1リソースを同様に作成すると、階層は次のようになります。
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