Azure 共有ディスク | アプリケーションとファイル システムの保護: LifeKeeper で Azure 共有ディスクを適切に構成するには、steeleye-lkSCSI3 リカバリーキットをインストールする必要があります。 LifeKeeper 9.6.2 以降では、steeleye-lkSCSI3 リカバリーキットが自動的に選択され、Microsoft Azure にインストールされます。 SCSI-3パーシステントリザベーションの使用: SCSI3 キットは “Write Exclusive” のリザベーションタイプで SCSI-3 持続的リザベーションを使用します。これは、クラスターのあるノードによってリザベーションされたデバイスは、クラスターの他のノードから読み取り可能なままですが、これらの他のノードはデバイスに書き込むことができないことを意味します。これは、他のノードでファイルシステムをマウントして読み取り専用でアクセスできることを意味するものではないことに注意してください。 LifeKeeper は sg_persist ユーティリティを使用して、持続的なリザベーションを発行し、監視します。必要であれば、LifeKeeper は sg_persist(8) ユーティリティをインストールします。 構成の詳細については Microsoft の Azure Shared Disk を参照してください。 |
マルチパス I/O 冗長コントローラ | マルチパス I/O のソリューションには数種類あり、すでに利用可能なものや Linux 環境向けに開発中のものなどがあります。SIOS Technology Corp. は、多くのサーバベンダ、アダプタベンダ、およびドライバ開発者と積極的に協力することで、LifeKeeper とマルチパス I/O ソリューションとの協調動作を実現しています。データーの整合性を保護するために LifeKeeper が使用する SCSI リザベーションは、特殊な要件を必要とするため、マルチパス I/O ソリューションの最初の実装では多くの場合要件が満たされません。 ディスクアレイサポートに関する以下の技術情報を参照し、個別のアレイがマルチパスおよび特定のマルチパスソリューションでサポートされているかを判断してください。マルチパスおよび特定のマルチパスソリューションと共に動作する LifeKeeper のサポート対象として一覧に指定されていないアレイは、サポート対象ではないと考えてください。 |
マルチパス構成での大量の I/O | マルチパス構成では、パスの操作中に大量の I/O を実行すると、システムが応答しなくなったように見えることがあります。マルチパスのソフトウェアが LUN のアクセスをあるパスから別のパスに移動する場合、処理中の I/O も新しいパスに移動させる必要があります。この I/O の経路変更は、その I/O の応答時間の遅延を発生させます。この間にさらに I/O が発行されると、それらはシステム内のキューとなり、システムはプロセス用のメモリを使い果たしてしまう可能性があります。非常に高負荷の I/O の下では、これらの遅延と低メモリ状態によってシステムが無応答になり、LifeKeeper がこれをサーバのダウンとして検知し、フェイルオーバを開始することがあります。 この問題が発生する頻度には多くの要因が影響を及ぼします。
例えば、RDAC を使用した IBM DS4000 のマルチパス構成のテストでは、DS4000 への I/O スループットを毎秒 190 MB 以上にしてパス障害をシミュレーションした場合に LifeKeeper は約 12 回に 1 回サーバの障害を (誤) 検出しました。このテストでは、サーバとして IBM x345 (デュアル Xeon 2.8GHz プロセッサとメモリ 2 GB を搭載) を使用し、DS4400 に接続して使用サーバ当たり 8 ボリューム (LUN) にしました。フェイルオーバを抑止するために、LifeKeeper の LCMNUMHBEATS パラメータ (/etc/default/LifeKeeper 内) を 16 に増やしました。このパラメータの変更により、無応答のシステムが生存していないと判定するまでに LifeKeeper は、デフォルトの約 15 秒ではなく、約 80 秒間待機するようになります。 |
大規模ストレージ構成の場合のスイッチオーバに関する特別な考慮事項 | いくつかの大規模ストレージ構成 (例えば、複数の論理ボリュームグループがあり、各ボリュームグループ内に 10 以上の LUN を持つ構成) では、LifeKeeper は障害を検出したときにデフォルトの 300 秒のタイムアウト時間内に sendevent を完了することができない場合があります。その結果、バックアップシステムへのスイッチオーバが失敗します。サービス状態にならないリソースが生じ、LifeKeeper のログにエラーメッセージが記録されます。 大規模ストレージ構成では、/etc/default/LifeKeeper ファイルの SCSIERROR を「event」から「halt」に変更することを推奨します。これにより LifeKeeper は SCSI エラーの発生時に「halt」を実行します。LifeKeeper はバックアップシステムへのフェイルオーバに成功するようになります。 |
HP 3PAR StoreServ 7200 FC | HP 3PAR StoreServ 7200 は、以下の構成で SIOS Technology Corp. のパートナーによってテスト済みです。 QLogic QMH2572 8Gb FC HBA for HP BladeSystem c-Class(ファームウェアバージョン5.06.02 (90d5) を使用した)HP 3PAR StoreServ 7200 (ファームウェア (HP 3PAR OS) バージョン 3.1.2), ドライババージョン 8.03.07.05.06.2-k (RHELにバンドル) +DMMP (device-mapper-1.02.66-6, device-mapper-multipath-0.4.9-46.el6) テストはRHEL 6.2 (x86_64) を使用したSPS for Linux v8.1.1 で実施されました。 注意: 3PAR StoreServ 7200 は、デフォルトのパスチェッカとのリザベーション競合を返します。この競合を回避するには、/etc/default/LifeKeeper 内に次のパラメータを設定 (追加) してください。 DMMP_REGISTRATION_TYPE=hba |
HP 3PAR StoreServ 7400 FC | HP 3PAR StoreServ 7400は、以下の構成で SIOS Technology Corp. のパートナーによってテスト済みです。 HP 3PAR StoreServ 7400 (ファームウェア (HP 3PAR OS) バージョン3.1.2) + HP DL380p Gen8 + Emulex LightPulse Fibre Channel SCSI HBA (ドライババージョン 8.3.5.45.4p) + DMMP (device-mapper-1.02.66-6, device-mapper-multipath-0.4.9-46.el6) テストはRHEL 6.2 (x86_64) を使用したSPS for Linux v8.1.1 で実施されました。 注意: 3PAR StoreServ 7400 は、デフォルトのパスチェッカとのリザベーション競合を返します。この競合を回避するには、/etc/default/LifeKeeper 内に次のパラメータを設定 (追加) してください。 DMMP_REGISTRATION_TYPE=hba およびユーザーフレンドリーデバイスマッピングはサポートされません。 “multipath.conf” に次のパラメータを設定してください。 “user_friendly_names no” |
HP 3PAR StoreServ 7400 iSCSI (DMMP Recovery Kit を使用したマルチパス構成) | HP 3PAR StoreServ 7400は、以下の構成で SIOS Technology Corp. のパートナーによってテスト済みです。 HP 3PAR StoreServ 7400 (ファームウェア (HP 3PAR OS) version 3.1.3) + HP Ethernet 10Gb 2-port 560SFP+ Adapter (Networkdriver ixgbe-3.22.0.2) + iSCSI (iscsi-initiator-utils-6.2.0.873-10.el6.x86_64)、DMMP (device-mapper-1.02.79-8.el6、device-mapper-multipath-0.4.9-72.el6). 注意 : 3PAR StoreServ 7400 iSCSI は、リザベーション競合を返す場合があります。この競合を回避するため、/etc/default/LifeKeeper 内に次のパラメータを設定 (追加) してください。 DMMP_REGISTER_IGNORE=TRUE |
HP 3PAR StoreServ 7400 iSCSI(Quorum/Witness Kit 使用) | HP 3PAR StoreServ 7400は、以下の構成で SIOS Technology Corp. のパートナーによってテスト済みです。 iSCSI (iscsi-initiator-utils-6.2.0.872-21.el6.x86_64) + DMMP (device-mapper-multipath-0.4.9-41 + device-mapper-1.02.62-3) + nx_nic v4.0.588. DMMP と DMMP Recovery Kit を RHEL 6.1 で利用する場合には、Quorum/Witness Server Kit と STONITH 機能を利用する必要があります。SCSI リザベーションを無効にするため、 “/etc/default/LifeKeeper“に RESERVATIONS=none を追記する必要があります。 サーバーは IPMI 2.0 に準拠したインタフェースを備えている必要があります。 |
HP 3PAR StoreServ 10800 FC | HP 3PAR StoreServ 10800 FC は、以下の構成で SIOS Technology Corp. のパートナーによってテスト済みです。 ファームウェア (HP 3PAR OS) バージョン3.1.2 + HP DL380p Gen8 + Emulex LightPulse Fibre Channel HBA (ドライバーバージョン 8.3.5.45.4p) + DMMP (device-mapper-1.02.66-6, device-mapper-multipath-0.4.9-46 el6) テストはRHEL 6.2 (x86_64) を使用したSPS for Linux v8.1.2 で実施されました。 注意: 3PAR StoreServ 10800 FC は、デフォルトのパスチェッカーとのリザベーション競合を返します。この競合を回避するには、/etc/default/LifeKeeper 内に次のパラメータを設定 (追加) してください。 DMMP_REGISTRATION_TYPE=hba およびユーザーフレンドリーデバイスマッピングはサポートされません。 “multipath.conf” に次のパラメータを設定してください。 “user_friendly_names no” |
HP MSA1040/2040fc | HP MSA 2040 Storage FC は、以下の構成で SIOS Technology Corp. のパートナーによってテスト済みです。 HP MSA 2040 Storage FC (ファームウェアGL101R002) + HP SN1000Q 16Gb 2P FC HBA QW972A (ファームウェアバージョン 6.07.02, ドライババージョン 8.04.00.12.06.0-k2 (RHELにバンドル)) + DMMP (device-mapper-1.02.74-10, device-mapper-multipath-0.4.9-56). テストは RHEL 6.3 (X86_64) を使用した LifeKeeper for Linux v8.1.2 で実施されました。 |
HP P9500/XP | SIOS LifeKeeper for Linux v7.2 以降を使用する場合について、Hewlett-Packard 社により認定。テストに使用されたモデルは HP P9500/XP です。以下の環境の LifeKeeper で動作することが認定されています。
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HP StoreVirtual 4330 iSCSI (DMMP Recovery Kit を使用したマルチパス構成) | HP StoreVirtual 4330 は、以下の構成で SIOS Technology Corp. のパートナーによってテスト済みです。 HP StoreVirtual 4330 (ファームウェアHP LeftHand OS 10.5) + HP Ethernet 1Gb 4-port 331FLR (Networkdriver tg3-3.125g) + iSCSI (iscsi-initiator-utils-6.2.0.872-41.el6.x86_64)、 DMMP (device-mapper-1.02.74-10.el6,device-mapper-multipath-0.4.9-56.el6) |
HP StoreVirtual(LeftHand) シリーズ OS (SAN/iQ) バージョン 11.00 iSCSI | HP 社 StoreVirtual(LeftHand) ストレージにおいて、OS(SAN/iQ) バージョン 11.00 をサポートします。本バージョンが使われている全ての StoreVirtual シリーズがサポート対象であり、仮想ストレージ・アプライアンスである StoreVirtual VSA も含まれます。 テスト構成は次の通りです。 StoreVirtual VSA(11.0.00.1263.0) + RHEL 6.4(x86_64) + DMMP (device-mapper-1.02.77-9.el6.x86_64, device-mapper-multipath-0.4.9-64.el6.x86_64) |
HP StoreVirtual 4730 iSCSI (DMMP Recovery Kit を使用したマルチパス構成) | HP StoreVirtual 4730 は、以下の構成で SIOS Technology Corp. のパートナーによってテスト済みです。 HP StoreVirtual 4730 (ファームウェアHP LeftHand OS 11.5) + HP FlexFabric 10Gb 2-port 536FLB Adapter (Networkdriver bnx2x-1.710.40) + iSCSI (iscsi-initiator-utils-6.2.0.873-10.el6.x86_64)、 DMMP (device-mapper-1.02.79-8.el6,device-mapper-multipath-0.4.9-72.el6) |
HP StoreVirtual(LeftHand) シリーズ LeftHand OS バージョン 11.5 iSCSI (DMMP Recovery Kitを使用したマルチパス構成) |
HP 社 StoreVirtual(LeftHand) ストレージにおいて、LeftHand OS バージョン 11.5 をサポートします。本バージョンが使われている全ての StoreVirtual シリーズがサポート対象であり、仮想ストレージ・アプライアンスである StoreVirtual VSA も含まれます。 テスト構成は次の通りです。 StoreVirtual 4730(11.5.00.0673.0) + RHEL 6.5(x86_64) + DMMP (device-mapper-1.02.79-8.el6.x86_64, device-mapper-multipath-0.4.9-72.el6.x86_64) |
HP StoreVirtual 4330 iSCSI (Quorum/Witness Kit 使用) | HP StoreVirtual 4330 は、 以下の構成で SIOS Technology Corp. のパートナーによってテスト済みです。 HP StoreVirtual 4330 (ファームウェア HP LeftHand OS 10.5) + iSCSI (iscsi-initiator-utils-6.2.0.872-41.el6.x86_64)、 bonding(バージョン: 3.6.0)、tg3(バージョン: 3.125g) SCSI リザベーションを無効にするには、”/etc/default/LifeKeeper” に RESERVATIONS=noneを設定します。 |
IBM San Volume Controller (SVC) | シングルパス構成において、パートナーテストにより認定。SDD Recovery Kit および Device Mapper Multipath Recovery Kit を使用するマルチパス設定において、SIOS Technology Corp. により認定。 |
IBM Storwize V7000 iSCSI | パートナーテストによりiSCSI (iscsi-initiator-utils-6.2.0.872-34.el6.x86_64) と DMMP (device-mapper-1.02.66-6.el6、device-mapper-multipath-0.4.9-46.el6) を使用する IBM Storwize V7000 (Firmware Version 6.3.0.1)を 認定しています。テストは、LifeKeeper for Linux v7.5 と RHEL 6.2 を使用して行われました。 制限事項: IBM Storwize V7000 は、Quorum/Witness Server Kit および STONITH と組み合わせて使用する必要があります。/etc/default/LifeKeeper 内で以下の設定により、SCSI リザベーションを無効にしてください。 |
IBM Storwize V7000 FC | パートナテストにより Red Hat Enterprise Linux Server Release 6.2 (Tikanga)、HBA: QLE2562 DMMP: 0.4.9-46 を組み合わせたマルチパス構成で認定済み。 |
IBM Storwize V3700 FC | パートナーテストにより Red Hat Enterprise Linux Server Release 6.5 (Santiago)、HBA: QLE2560、DMMP: 0.4.9-72 を組み合わせたマルチパス構成で認定済み。 |
IBM XIV Storage System | パートナテストにより Red Hat Enterprise Linux Sever Release 5.6、HBA: NEC N8190-127 Single CH 4Gbps (Emulex LPe1150 相当品)、XIV Host Attachement Kit: バージョン 1.7.0 を組み合わせたマルチパス構成でのみ認定済み。 注意: LifeKeeper を使用する IBM XIV Storage System で 32 個以上の LUN を作成する必要がある場合、詳細については IBM の営業担当者にお問い合わせください。 |
Dell EqualLogic PS4000/4100/4110/6000/6010/6100/6110/6500/6510 | Dell EqualLogic は、SIOS Technology Corp. パートナーによってテスト済みです。テスト構成は次の通りです。Dell EqualLogic PS4000/4100/6000/6100/6110/6500/6510 + DMMP + DMMP Recovery Kit + RHEL 5.3 + iscsi-initiator-utils-6.2.0.868-0.18.el5。LUN 数が大きい場合 (20 以上) は、/etc/default/LifeKeeper の REMOTETIMEOUT 設定を REMOTETIMEOUT=600 に変更してください。 |
富士通 ETERNUS DX60 S2 / DX80 S2 / DX90 S2
ETERNUS DX410 S2 / DX440 S2I
ETERNUS DX8100 S2/DX8700 S2
ETERNUS DX100 S3/DX200 S3
ETERNUS DX500 S3/DX600S3
ETERNUS DX200F
ETERNUS DX60 S3
ETERNUS AF250 / AF650
ETERNUS DX60 S4 / DX100 S4 / DX200 S4
ETERNUS DX500 S4 / DX600 S4 / DX8900S4
ETERNUS AF250 S2 / AF650 S2
ETERNUS DX60 S5 / DX100 S5 / DX200 S5
ETERNUS DX500 S5 / DX600 S5 / DX900S5
ETERNUS AF150 S3 / AF250 S3 / AF650 S3
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マルチパス環境にてDMMP ARKを利用する際、 /etc/multipath.conf に以下の設定が必要となります。 prio alua path_grouping_policy group_by_prio failback immediate no_path_retry 10 Path_checker tur |
富士通 ETERNUS DX60 S2 / DX80 S2 / DX90 S2
ETERNUS DX410 S2 / DX440 S2
ETERNUS DX8100 S2/DX8700 S2
ETERNUS DX100 S3/DX200 S3/DX500 S3/DX600S3
ETERNUS DX200F
ETERNUS DX60 S3
ETERNUS DX8700 S3 / DX8900 S3
ETERNUS AF250 / AF650
ETERNUS DX60 S4 / DX100 S4 / DX200 S4
ETERNUS DX500 S4 / DX600 S4 / DX8900S4
ETERNUS AF250 S2 / AF650 S2
ETERNUS DX60 S5 / DX100 S5 / DX200 S5
ETERNUS DX500 S5 / DX600 S5 / DX900S5
ETERNUS AF150 S3 / AF250 S3 / AF650 S3
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マルチパス環境にてDMMP ARKを利用する際、 /etc/multipath.conf に以下の設定が必要となります。 prio alua path_grouping_policy group_by_prio failback immediate no_path_retry 10 Path_checker tur マルチパス環境にてETERNUSマルチパスドライバを利用する際、設定ファイルにパラメータを設定する必要はありません。 |
NEC iStorage M10e iSCSI (SPS Recovery Kit を使用したマルチパス構成) | NEC iStorage M10e iSCSI は、以下の構成で SIOS Technology Corp. のパートナーによってテスト済みです。 NEC iStorage M10e iSCSI + 1GbE NIC + iSCSI (iscsi-initiator-utils-6.2.0.873-10.el6.x86_64)、SPS (sps-utils-5.3.0-0.el6,sps-driver-E-5.3.0-2.6.32.431.el6) |
NEC iStorage Storage Path Savior Multipath I/O | マルチパスデバイスを使用するアプリケーションとファイルシステムの保護: SPS デバイスを使用するアプリケーションやファイルシステムを SPS によって設定し保護するには、SPS Recovery Kit をインストールする必要があります。 SPS Kit のインストール後は、1 つ以上のマルチパスデバイスノードを使用するアプリケーション階層を作成するだけで、SPS Kit が提供する新しいリソースタイプが自動的に組み込まれます。 マルチパスデバイスノード: SPS Kit を使用するには、すべてのファイルシステムおよび Raw デバイスをネイティブの /dev/sd* デバイスノードではなく、マルチパスデバイスノード (/dev/dd*) 上にマウントまたは設定する必要があります。 SCSI-3 Persistent Reservations の使用: SPS Kit は、リザベーションタイプを「書き込み専用」とする SCSI-3 Persistent Reservations を使用します。この場合、クラスタのあるノードが予約したデバイスは、クラスタの他のノードから読み取り可能のままですが、他のノードからデバイスへの書き込みはできなくなります。このことは、それらの他のノード上で進行中の読み取り専用アクセスのためにファイルシステムをマウントできるという意味ではないことに注意してください。 LifeKeeper では、sg_persist ユーティリティを使用してパーシステントリザベーションを発行し、監視します。必要であれば、LifeKeeper は sg_persist(8) ユーティリティをインストールします。 テスト環境: SPS Kit は、Emulex HBA および Emulex lpfc ドライバを使用する NEC iStorage ディスクアレイにおいて、テストおよび認定済みです。SPS Kit は、SPS がサポートする他の NEC iStorage D、S、および M でも同様に問題なく動作すると考えられます。 [テストされた Emulex HBA] iStorage D-10 iStorage M100 マルチパスソフトウェアの要件: SPS Kit は、SPS for Linux 3.3.001 を使用してテスト済みです。インストールされている SPS パッケージに対する既知の依存関係はありません。 インストール要件: SPS Recovery Kit をインストールする前に SPS ソフトウェアをインストールする必要があります。 SPS パスの追加または修復: LifeKeeper は、SPS リソース起動する場合に、パーシステントリザベーションを確立してその時点でアクティブなパスに登録します。最初のリザベーションの後に新しいパスが追加されるか、障害が起きたパスが修復されて SPS がそのパスを自動的に再度アクティブにした場合、そのパスは、LifeKeeper が SPS リソースに対する次の quickCheck を実行するまでリザベーションの一部として登録されません。その時点までに SPS がそのパスに対する書き込みを許可した場合、リザベーションコンフリクトが発生し、システムのメッセージファイルに競合が記録されます。SPS ドライバは、登録されたパスでそれらの I/O を再試行するため、アプリケーションにとっては検出可能な障害になりません。quickCheck によるパスの登録が完了すると、その後の書き込みは成功します。 |
NEC HA Dynamic Link Manage(NEC HDLM) | マルチパスデバイスを使用するアプリケーションとファイルシステムの保護: マルチパスデバイスノード: SCSI-3 Persistent Reservations の使用: ハードウェア要件: マルチパスソフトウェアの要件: 8.7.9-04、8.7.9-05、8.8.6-00、8.8.6-03 インストールされている HDLM パッケージに対する既知の依存関係はありません。 Linux ディストリビューションの要件: インストール要件: HDLM パスの追加または修復: |
Pure Storage FA-400 シリーズ FC (DMMP Recovery Kit を使用したマルチパス構成) | パートナーテストにより、DMMP Recovery Kit を利用したFC接続のマルチパス構成で認定済みです。 |
QLogic ドライバ | QLogic アダプタを使用するサポート対象の他のファイバチャネルアレイについては、qla2200 または qla2300 ドライバのバージョン 6.03.00 以降を使用してください。 |
Emulex ドライバ | サポート対象の Emulex のファイバチャネル HBA については、lpfc ドライバ v8.0.16 以降を使用してください。 |
Adaptec 29xx ドライバ | Adaptec 29xx を使用するサポート対象の SCSI アレイについては、OS ディストリビューションに付属の aic7xxx ドライバのバージョン 6.2.0 以降を使用してください。 |
HP のマルチパス I/O 設定
Secure Path を使用するマルチパスクラスタのインストール | Secure Path を使用するマルチパスクラスタを新規にインストール場合は、次の手順を実行します。
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Secure Path による永続的デバイスノード | Secure Path は、/dev/spdev/spXX (XX はデバイス名) の形式の 「永続的な」デバイスノードをサポートします。これらのノードは、特定の SCSI デバイスノード /dev/sdXX へのシンボリックリンクです。LifeKeeper はこれらのノードを「通常の」SCSI デバイスノード /dev/sdXX であるかのように認識します。LifeKeeper は、デバイスが /dev/sda1 か /dev/sdq1 かを直接検出し、その後正しいデバイスノードを直接使用することにより、リブートおよびクラスタノードをまたがってデバイス名の永続性を独自に維持しています。 注意: SCSI デバイスノードへのシンボリックリンクのサポートは、LifeKeeper v4.3.0 で追加されました。 |
アクティブ / パッシブコントローラおよびコントローラスイッチオーバ | MSA1000 では、一方のコントローラをアクティブに、他方のコントローラをスタンバイモードにすることによってマルチパスを実装しています。アクティブなコントローラまたはアクティブなコントローラへのパスのいずれかに問題が起きた場合、スタンバイコントローラがアクティブ化されて処理を引き継ぎます。コントローラをアクティブにする場合、コントローラの準備ができるまでにある程度の時間がかかります。アレイ上で設定されている LUN の数に応じて、30 ~ 90 秒の時間を必要とします。この間、ストレージへの I/O は、新しくアクティブになるコントローラに経路変更できるようになるまでブロックされます。 |
起動時にシングルパスでも通知が発生しない | システムがロードされたときに、サーバがシングルパスでしかストレージにアクセスできない場合でも、この問題に関する通知が発生しません。この問題は、システムがリブートしたときに上記のような物理的なパスの障害が起きると発生しますが、一時的なパス障害でも発生しています。システムをロードするときは、管理者はストレージへのすべてのパスが正しく構成されたことを必ず確認し、構成されていない場合は、ハードウェアの問題を修復するか、システムをリロードして一時的な問題を解決するかいずれかのアクションを取ることを推奨します。 |
日立 HDLM のマルチパス I/O 設定
マルチパスデバイスを使用するアプリケーションとファイルシステムの保護 | HDLM デバイスを使用するアプリケーションやファイルシステムを LifeKeeper によって設定し保護するには、HDLM Recovery Kit をインストールする必要があります。 HDLM Kit のインストール後は、マルチパスデバイスノードを 1 つ以上使用するアプリケーション階層を作成するだけで、HDLM Kit が提供する新しいリソースタイプが自動的に組み込まれます。 |
マルチパスデバイスノード | HDLM Kit を使用するには、すべてのファイルシステムおよび Raw デバイスをネイティブの /dev/sd* デバイスノードではなく、マルチパスデバイスノード (/dev/sddlm*) 上にマウントするか、設定する必要があります。 |
SCSI-3 Persistent Reservations の使用 | HDLM Kit は、リザベーションタイプを「書き込み専用」とする SCSI-3 Persistent Reservations を使用します。この場合、クラスタのあるノードが予約したデバイスは、クラスタの他のノードから読み取り可能のままですが、他のノードからデバイスへの書き込みはできなくなります。このことは、それらの他のノード上で進行中の読み取り専用アクセスのためにファイルシステムをマウントできるという意味ではないことに注意してください。 LifeKeeper では、sg_persist ユーティリティを使用してパーシステントリザベーションを発行し、監視します。必要であれば、LifeKeeper は sg_persist(8) ユーティリティをインストールします。 |
ハードウェア要件 | HDLM Kit は、QLogic qla2432 HBA と 8.02.00-k5-rhel5.2-04 ドライバ、および Silkworm3800 FC スイッチを使用する 日立 SANRISE AMS1000 ディスクアレイにおいて、テストおよび認定済みです。HDLM Kit は、他の日立ディスクアレイでも同様に問題なく動作すると考えられます。HDLM Kit は、SANRISE AMS シリーズ、SANRISE USP、および日立の VSP においても、テストおよび認定済みです。HBA および HBA ドライバは HDLM がサポートするものを使用してください。 BR1200 は、Hitachi Data Systems により認定済みです。シングルパスとマルチパスの両方の設定で、RDAC ドライバが必要です。RDAC ドライバを使用する BR1200 設定のみをサポートします。HDLM (HDLM ARK) を使用する BR1200 設定はサポートしません。 |
マルチパスソフトウェアの要件 | HDLM Kit は、以下の HDLM for Linux でテスト済みです。 8.0.1, 8.1.0, 8.1.1, 8.1.2, 8.1.3, 8.1.4, 8.2.0, 8.4.0, 8.5.0, 8.5.1, 8.5.2, 8.5.3, 8.5.4, 8.6.0, 8.6.1, 8.6.2, 8.6.4, 8.6.5, 8.7.0, 8.7.1, 8.7.2, 8.7.3, 8.7,4, 8.7.6, 8.7.7, 8.7.8, 8.8.0, 8.8.1, 8.8.3, 8.8.4, 8.8.8,8.8.9,8.9.0, 9.0.0 インストールされている HDLM パッケージに対する既知の依存関係はありません。 注意: LVM と HDLM をともに使用する場合、HDLM がサポートするバージョンが必要です。また、フィルタ設定を /etc/lvm/lvm.conf に追加して、システムが /dev/sddlm* に対応する /dev/sd* を検出しないようにする必要があります。詳細については、HDLM のマニュアルの「LVM Configuration」を参照してください。 |
Linux ディストリビューションの要件 | Linux ディストリビューションの要件 HDLM は以下のディストリビューションでサポートされています。 RHEL 7、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9 (x86_64(*1)国内、海外共) RHEL 8.1、8.2、8.3 、8.4 (x86_64(*1)国内、海外共) RHEL 9.0, 9,1 (x86_64(*1)国内、海外共) (*1) AMD Opteron(シングルコア、デュアルコア) あるいは Intel EM64T アーキテクチャ CPU + x86_64 カーネル (*2) 下記のカーネルを示します。 (*3) 下記のカーネルを示します。 (*4) 下記のカーネルを示します。 (*5)下記のカーネルを示します。 (*6)下記のカーネルを示します。 (*7)下記のカーネルを示します。 (*8)下記のカーネルを示します。 (*9)下記のカーネルを示します。 (*10)下記のカーネルを示します。 (*11)下記のカーネルを示します。 (*12) iSCSI 環境のみがサポートされています。 (*13)下記のカーネルを示します。 (*14) 下記のカーネルを示します。 (*15) 下記のカーネルを示します。 |
インストール要件 | HDLM Recovery Kit をインストールする前に HDLM ソフトウェアをインストールする必要があります。また、SCSI デバイスから HDLM デバイスに環境を転送したい場合は、HDLM 環境を設定した後、インストールセットアップスクリプトを実行する必要があります。そのようにしないと、sg3_utils がインストールされません。 |
HDLM パスの追加または修復 | LifeKeeper は、HDLM リソースを起動する場合、パーシステントリザベーションを確立してその時点でアクティブなパスに登録します。最初のリザベーションの後に新しいパスが追加されるか、障害が起きたパスが修復されて HDLM がそのパスを自動的に再度アクティブにした場合、そのパスは、LifeKeeper が HDLM リソースに対する次の quickCheck を実行するまでリザベーションの一部として登録されません。その時点までに HDLM がそのパスに対する書き込みを許可した場合、リザベーションコンフリクトが発生し、システムのメッセージファイルに競合が記録されます。HDLM ドライバは、登録されたパスでそれらの I/O を再試行するため、アプリケーションにとっては検出可能な障害になりません。quickCheck によるパスの登録が完了すると、その後の書き込みは成功します。quickCheck がリザベーションコンフリクトを検出すると、ステータスが「Offline(E)」に変更されます。ステータスが「Offline(E)」の場合、ユーザはオンラインの HDLM コマンドを使用して手動でステータスを「Online」に変更する必要があります。 |
RHEL 7.xの追加設定 | HDLM RecoveryKitをRed Hat Enterprise Linux 7.0以降で使用する場合、 /etc/default/LifeKeeper に HDLM_DLMMGR=.dlmmgr_exe を追記する必要があります。 |
RHEL7 | |||||||||||
7.0 セキュリティフィックス(*2) | 7.1 セキュリティフィックス(*3) | 7.2 セキュリティフィックス(*4) | 7.3 セキュリティフィックス(*5) | 7.4 セキュリティフィックス(*6) | 7.5 セキュリティフィックス(*7) | 7.6 セキュリティフィックス(*8) | 7.7 セキュリティフィックス(*9) | 7.8 セキュリティフィックス | 7.9 セキュリティフィックス(*14) | ||
x86/x86_64 | |||||||||||
HDML | 8.0.1 | X | X | ||||||||
8.1.0 | X | X | |||||||||
8.1.1 | X | X | |||||||||
8.1.2 | X | X | |||||||||
8.1.3 | X | X | |||||||||
8.1.4 | X | X | |||||||||
8.2.0 | X | X | |||||||||
8.2.1 | X | X | |||||||||
8.4.0 | X | X | X | ||||||||
8.5.0 | X | X | X | ||||||||
8.5.1 | X | X | X | X | X | ||||||
8.5.2 | X | X | X | X | X | ||||||
8.5.3 | X | X | X | X | X | ||||||
8.5.4 | X | X | X | X | X | ||||||
8.6.0 | X | X | X | X | X | ||||||
8.6.1 | X | X | X | X | X | X | |||||
8.6.2 | X | X | X | X | X | X | X(注3) | ||||
8.6.4 | X | X | X | X | X | X | X | ||||
8.6.5 | X | X | X | X | X | X | X | ||||
8.7.0 | X | X | X | X | X | X | X | X | |||
8.7.1 | X | X | X | X | X | X | X | X | |||
8.7.2 | X | X | X | X | X | X | X | X | |||
8.7.3 | X | X | X | X | X | X | X | X | X | X | |
8.7.4 | X | X | X | X | X | X | X | X | X | X | |
8.7.6 | X | X | X | X | X | X | X | X | X | X | |
8.7.7 | X | X | X | X | X | X | X | X | X | X | |
8.7.8 | X | X | X | X | X | X | X | X | X | X | |
8.8.0 | X | X | X | X | X | X | X | X | X | X | |
8.8.1 | X | X | X | X | X | X | X | X | X | X | |
8.8.3 | X | X | X | X | X | X | X | X | X | X | |
8.8.4 | X | X | X | X | X | X | X | X | X | X | |
LifeKeeper (HDML ARK) | |||||||||||
v9.5.0 | X | X | X | X | X | X | X | X | X | ||
v9.5.1 | X | X | X | X | X | X | X | X | X | X | |
v9.5.2 | X | X | X | X | X | X | X | X | X | X | |
v9.6.0 | X | X | X | X | X | X | X | X | X | X | |
v9.6.1 | X | X | X | X | X | X | X | X | X | X | |
v9.6.2 | X | X | X | X | X | X | X | X | X | X | |
v9.7.0 | X | X | X | X | X | X | X | X | X | X | |
X = サポートあり、空白 = サポートなし |
(注): Lifekeeper v9.0.x と RHEL7/7.1/7.2 の組み合わせは、Bug7205 のパッチの適用が必要です。
(注 2): RHEL7/7.1/7.2/7.3/7.4/7.5/7.6/7.7/7.8/7.9 では、Raw デバイスを使用した構成は未サポートです。
(注 3): HDLM 8.6.2-02 以降でのサポートです。
RHEL8 | |||||||||||||||||||
8.1 セキュリティフィックス(*10) | 8.2 セキュリティフィックス(*11)(*12) | 8.3 セキュリティフィックス(*13) | 8.4 セキュリティフィックス(*15) | 8.6 セキュリティフィックス | 8.7 セキュリティフィックス | ||||||||||||||
x86/x86_64 | |||||||||||||||||||
HDLM | 8.7.2 | X | |||||||||||||||||
8.7.3 | X | ||||||||||||||||||
8.7.4 | X | X | X | ||||||||||||||||
8.7.6 | X | X | X | ||||||||||||||||
8.7.7 | X | X | X | ||||||||||||||||
8.7.8 | X | X | X | ||||||||||||||||
8.8.0 | X | X | X | ||||||||||||||||
8.8.1 | X | X | X | X | |||||||||||||||
8.8.3 | X | X | X | X | |||||||||||||||
8.8.4 | X | X | X | X | X | ||||||||||||||
8.8.8 | X | X | X | X | X | ||||||||||||||
8.8.9 | X | X | X | X | X | ||||||||||||||
8.9.0 | X | X | X | X | X | X | |||||||||||||
9.0.0 | X | X | X | X | X | X | |||||||||||||
LifeKeeper(HDLM ARK) | v9.5.1 | X | X | X | |||||||||||||||
v9.5.2 | X | X | X | X | |||||||||||||||
v9.6.0 | X | X | X | X | |||||||||||||||
v9.6.1 | X | X | X | X | |||||||||||||||
v9.6.2 | X | X | X | X | |||||||||||||||
X = サポートあり、空白 = サポートなし |
(注):RHEL8.1, RHEL8.2, RHEL8.3,RHEL8.4,RHEL8.6,RHEL8.8では、Rawデバイスを使用した構成は未サポートです。
RHEL9 | |||
9.0 セキュリティフィックス | 9.1 セキュリティフィックス | ||
x86/x86_64×86/x86_64 | |||
HDLM | 8.8.8 | X | |
8.8.9 | X | ||
8.9.0 | X | X | |
9.0.0 | X | X | |
LifeKeeper(HDLM ARK) | v9.8.0 | X |
注): RHEL9では,Rawデバイスを使用した構成は未サポートです。
Device Mapper のマルチパス I/O 設定
Device Mapper Multipath デバイスを使用するアプリケーションとファイルシステムの保護 | Device Mapper Multipath デバイスを使用するアプリケーションやファイルシステムを LifeKeeper によって設定し保護するには、Device Mapper Multipath (DMMP) Recovery Kit をインストールする必要があります。 DMMP Kit のインストール後は、1 つ以上のマルチパスデバイスノードを使用するアプリケーション階層を作成するだけで、DMMP Kit が提供する新しいリソースタイプが自動的に組み込まれます。 |
マルチパスデバイスノード | DMMP Kit を使用するには、すべてのファイルシステムおよび Raw デバイスをネイティブの /dev/sd* デバイスノードではなく、マルチパスデバイスノード上にマウントまたは設定する必要があります。ディスク全体を利用できるサポート対象のマルチパスデバイスノードは、/dev/dm-#、/dev/mapper/<uuid>、/dev/mapper/<user_friendly_name> および /dev/mpath/<uuid> です。ディスクのパーティションに対応するには、/dev/mapper ディレクトリに作成される各パーティション用のデバイスノードを使用します。 |
SCSI-3 Persistent Reservations の使用 | Device Mapper Multipath Recovery Kit は、リザベーションタイプを「書き込み専用」とする SCSI-3 Persistent Reservations を使用します。この場合、クラスタのあるノードが予約したデバイスは、クラスタの他のノードから読み取り可能のままですが、他のノードからデバイスへの書き込みはできなくなります。このことは、それらの他のノード上で進行中の読み取り専用アクセスのためにファイルシステムをマウントできるという意味ではないことに注意してください。 LifeKeeper では、sg_persist ユーティリティを使用してパーシステントリザベーションを発行、監視します。必要であれば、LifeKeeper は sg_persist(8) ユーティリティをインストールします。 EMC Symmetrix (VMAX を含む) アレイをマルチパスソフトウェアおよび LifeKeeper と組み合わせて使用する場合は、SCSI-3 Persistent Reservations を LUN 単位で有効にする必要があります。これは、DMMP と PowerPath の両方に当てはまります。 |
ハードウェア要件 | Device Mapper Multipath Kit は、EMC CLARiiON CX300、HP EVA 8000、HP MSA1500、HP P2000、IBM SAN Volume Controller (SVC)、IBM DS8100、IBM DS6800、IBM ESS、DataCore SANsymphony、HDS 9980V を使用して SIOS Technology Corp. によりテスト済みです。Device Mapper Multipath のサポートについては、ストレージベンダにお問い合わせください。 CX300 およびVNXシリーズでリザベーションのサポートを有効にするには、リザベーションに従うようにハードウェアハンドラに通知する必要があります。このアレイ用に /etc/multipath.conf 内に次のパラメータを設定してください。 HP MSA1500 の場合、デフォルトのパスチェッカ (tur) とのリザベーションコンフリクトを返します。これによりスタンバイノードは、すべてのパスを障害であると判定します。この状態を回避するには、このアレイ用に /etc/multipath.conf 内に次のパラメータを設定してください。 HP 3PAR F400 は、デフォルトのパスチェッカとのリザベーション競合を返します。この競合を回避するには、このアレイ用に /etc/default/LifeKeeper 内に次のパラメータを設定 (追加) してください。 HDS 9980V の場合、以下の設定が必要です。
HDS の DMMP 設定の詳細については、HDS ドキュメンテーション「Suse Linux Device Mapper Multipath for HDS Storage」または「Red Hat Linux Device Mapper Multipath for HDS Storage」の v1.15 以降を参照してください。このドキュメンテーションでは、互換性のある multipath.conf ファイルも提供しています。 EVAストレージでDMMPリカバリキットを使用するには、ファームウェアバージョン6以上が必要です。 |
マルチパスソフトウェアの要件 | ・SUSE の場合、multipath-tools-0.4.5-0.14 以降が必要です。 ・Red Hat の場合、device-mapper-multipath-0.4.5-12.0.RHEL4 以降が必要です。 |
一時的なパス障害 | Device Mapper Multipath デバイスで I/O テストを実行中に、サーバのリブートなどの SAN 上の操作によって一時的なパスの障害が報告されることは珍しくありません。ほとんどの場合、結果として単に 1 つのパスだけが障害となり他のパスは I/O を送信するため、パフォーマンスへのわずかな影響以外に検出される障害はありません。ただし一部のケースでは、複数のパスが障害として報告され、機能するパスがまったくない状態になることがあります。この状態では、ファイルシステムやデータベースなどのアプリケーションからは I/O エラーが発生しているように見えます。このような障害を排除する上で、Device Mapper Multipath およびベンダのサポートはこれまでに大きく改善されました。ただし、まだ問題が発生することはあります。このような状況を回避するため、以下の措置を検討してください。
/sbin/dmsetup message -u ‘DMid’ 0 fail_if_no_path これによって no_path_retry の設定が一時的に「fail」に変更され、未処理の I/O がすべて失敗します。ただし、multipathd は、no_path_retry をいつでもデフォルトにリセットできます。失敗した I/O を消去するために設定が fail_if_no_path に変更されたときは、デバイスにアクセスする前に (手動または LifeKeeper によって) 設定をデフォルトにリセットする必要があります。 「no_path_retry」が「queue」に設定されていて障害が発生した場合、LifeKeeper はリソースをスタンバイサーバにスイッチオーバします。ただし、LifeKeeper は失敗した I/O を削除しません。この I/O を消去するための推奨の方法はリブートですが、上記の dmsetup コマンドを使用して管理者が消去することもできます。I/O を消去しておかないと、他方のサーバでリソースがサービス休止状態になってロックを解放した場合にこの「古い」I/O が発行される事態になってデータの破損が発生します。 |
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