リソースとサーバーの状態は、リソースツリーから確認できます。

サーバーとリソースの状態は、グラフィックス、テキスト、および色を使用して表示されます。サーバーのテーブルの空白セルは、特定のリソースがそのサーバーで定義されていないことを示します。

サーバーの状態は、下記に示すように、表内のグラフィック表示で表されます。

  • [Alive]

LifeKeeperは正常に動作しています。
このサーバーからALIVEのリモートサーバーへのコミュニケーションパスがALIVEです。

  • [Warning]

クライアントはサーバーに有効な接続を行うことができます。このサーバーから指定リモートサーバーへの 1 つ以上のコミュニケーションパスがDEADです。このサーバーから指定リモートサーバーへの間には、冗長コミュニケーションパスが存在しません。

  • [Dead]

LifeKeeperクラスター上の他のサーバーから[Dead]として報告されました。

  • [Unknown]

ネットワーク接続が失われました。最後に分かっているLifeKeeperの状態がALIVEです。または、[API]サーバーが動作していません。

リソースの状態は、下記に示すように、表内のグラフィック表示で表されます。
また、[Application Recovery Kit]の種類によっては、個別の状態が表示される場合があります。

リソースの状態の一覧
  • [Active]

リソースが動作可能です。LifeKeeperのローカルリカバリーが正常に動作しています。LifeKeeperのサーバー間リカバリーと障害検出が動作可能です。

  • [Warning]

リソースは動作可能です。しかし、LifeKeeperのリソースヘルスチェックは無効の状態であるため、ローカルリカバリーやフェイルオーバーは行われません。

  • [Failed]

リソースが、障害によりOut of Serviceになっています。リカバリーは完了していないか、失敗しました。このリソースについて、LifeKeeperの警告機能は動作不能です。

  • [Standby]

リソースはOut of Serviceですが、別のサーバーからリソースを引き継ぐことができます。

  • [Unknown]

リソースの状態が不明です。

  • [Illegal]

この状態は、リソースインスタンスについて状態が設定されていない場合に表示されます。通常の状況では、この不正状態が長く続くことはありません。ある状態から別の状態への移行が予測されます。LifeKeeperの情報テーブルがすべて更新される前 (LifeKeeperが初めて起動するときなど) にスイッチオーバーが発生した場合に、この状態になります。

Application Recovery Kit固有のリソース状態の一覧
  • DataKeeper
    • [Source]
      プライマリーサーバーにあるDataKeeperのリソースで、リソースが正常に動作しています。
    • [Target]
      ターゲットサーバーにあるDataKeeperのリソースで、プライマリーサーバーからリソースを引き継ぐことができます。
    • [Out Of Sync]
      ミラーが停止しており、同期されていない状態です。
    • [Wait for Previous Source]
      ミラーが停止しており、同期されていない状態です。
      DataKeeperリソースは、以前のソース・リソースとの同期を待機中です。
    • [Wait to Resync]
      同期されておらず、ミラーは待機中です。
      ミラーは破損データや整合性のとれないデータがターゲットに同期されるのを防ぐため、親リソースがIn Serviceになるまで待機中です。
      この状態についての詳細は[再同期前のデータ検証 (Wait to Resync)]を確認してください。
    • [Resyncing]
      ミラーは動作していますが、DataKeeperリソースが再同期中です。
    • [Paused]
      ミラーが一時停止中です。
    • [Kernel Module Failure]
      必要なカーネルモジュールのロードに失敗しました。正常に動作していない状態です。
  • SAP Recovery Kit
    • [Attention needed]
      SAPリソースに障害が発生したか、警告状態です。
      障害が発生しており、自動リカバリが有効な場合 (保護レベルが「Full」または「Standard」)、LifeKeeperは自動的にリソースの復旧を試みます。
      SAPリソースを右クリックして、 [Properties] を選択すると警告状態にあるリソースが表示されます。
      SAPプロセスの状態が「黄色」の場合、(プロセスがまだ初期化中の場合など)正常である可能性もありますが、動作が遅い、またはパフォーマンスのボトルネックに遭遇していることを意味する場合もあります。
  • SAP HANA Recovery Kit
    • [Active]
      SapstartsrvおよびHDBインスタンスが正常に実行されています。
    • [Active - sapstartsrv Failure]
      Sapstartsrvが起動していません。sapstartsrvはHDBのステータスを確認するために使用されるため、HDBインスタンスのステータスは不明です。
    • [Active - HSR Disabled]
      SapstartsrvおよびHDBは正常に実行されています。レプリケーションモードは「none」で、SAP HANAレプリケーションが無効になっていることを示しています。
    • [Active - HDB Stopped]
      Sapstartsrvは起動していますが、HDBインスタンスは正常に起動していません。
    • [Active - Secondary]
      SapstartsrvとHDBインスタンスは正常に実行されていますが、アクティブノードがセカンダリーレプリケーションサイトとして登録されています。通常の操作では、アクティブノードはプライマリーレプリケーションサイトであることが期待されます。
    • [Active - Unknown Repl Mode]
      SapstartsrvおよびHDBインスタンスは正常に実行されています。「hdbnsutil -sr_state」を使用してレプリケーションモードを特定できないか、サポートされていないモードを返します。
    • [Active - Suspended]
      SAP HANAリソースが現在稼働中のサーバーで、データベースが一時停止しています。これは予期しない状態であり、通常、ユーザーがLifeKeeperの外部で「Takeover with Handshake」を実行した場合に発生します。
    • [Standby]
      これは、同等のリソースが別のノードでサービス開始されていない場合にサービス停止しているリソースの通常のステータスです。
    • [Standby - HDB Running]
      SapstartsrvおよびHDBインスタンスはスタンバイ(OSU)ノードで実行されています。アクティブ(ISP)ノードが存在しないか、複数のアクティブな(ISP)ノードがあるか、quickCheckがアクティブノードのHSRステータスを判断していません。
    • [Standby - In Sync]
      HSRが構成され、レポートが同期された状態でSapstartsrvとHDBインスタンスが実行されています。
    • [Standby - sapstartsrv Failure]
      Sapstartsrvが実行されていません。アクティブ(ISP)ノードが存在します。sapstartsrvはHDBのステータス確認に使用されるため、HDBインスタンスのステータスは不明です。
    • [Standby - Unknown Repl Mode]
      SapstartsrvとHDBインスタンスが実行されています。アクティブ(ISP)ノードが存在します。「hdbnsutil -sr_state」を使用してレプリケーションモードを決定できません。
    • [Standby - HSR Disabled]
      SapstartsrvとHDBインスタンスが実行されています。アクティブ(ISP)ノードが存在します。「hdbnsutil -sr_state」に従ってレプリケーションモードが「none」であるか、HANAユーティリティー「systemReplicationStatus.py」が「10」を返しました。
    • [Standby - HSR Error]
      SapstartsrvとHDBインスタンスが実行されています。アクティブ(ISP)ノードが存在します。HANAユーティリティー「systemReplicationStatus.py」は「11」を返しました。
    • [Standby - Initializing]
      SapstartsrvとHDBインスタンスが実行されています。アクティブ(ISP)ノードが存在します。HANAユーティリティー「systemReplicationStatus.py」は「13」を返しました。
    • [Standby - Syncing]
      SapstartsrvとHDBインスタンスが実行されています。アクティブ(ISP)ノードが存在します。HANAユーティリティー「systemReplicationStatus.py」は「14」を返しました。
    • [Standby - HDB Stopped]
      Sapstartsrvが実行されているが、HDBインスタンスは実行されていません。アクティブ(ISP)ノードが存在します。
    • [Standby - Primary]
      SapstartsrvとHDBインスタンスは正常に実行されていますが、スタンバイノードがプライマリーレプリケーションサイトとして登録されています。通常の運用では、スタンバイノードはセカンダリーレプリケーションサイトであることが期待されます。
    • [Standby - Unknown HSR Status]
      SapstartsrvとHDBインスタンスが実行されています。アクティブ(ISP)ノードが存在します。HANAユーティリティー「systemReplicationStatus.py」は「12」を返しました。
    • [Standby - Unexpected HSR State]
      SapstartsrvとHDBインスタンスが実行されています。アクティブ(ISP)ノードが存在します。HANAユーティリティー「systemReplicationStatus.py」は、10-15の予想範囲外の値を返しました。
    • [Standby - Suspended]
      データベースはSAP HANAリソースが現在Out of Serviceになっているサーバーで一時停止しています。

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