外部スナップショットを使用して、DRBDボリュームのデータをリストアできます。LifeKeeperは、すべてのDRBDリソースに「内部」メタデータを必要とし、メタデータと実際のデータを同じデバイスに保存することで、実際のデータとメタデータを「密接に」リンクさせます。スナップショットを使用してデータをリストアすると、DRBDはメタデータから実際のデータの状態を判断して、部分再同期を可能にし、データの一貫性を確保できます。部分再同期は、既存のデータがあるサーバーから、スナップショットからリストアされたサーバーに自動的に行われます。
本ドキュメントで言及しているスナップショット機能には、次のものが含まれます。
- AWSなどのクラウド環境サービスが提供するスナップショット
- vSphereなどの仮想化ソフトウェアが提供するスナップショット
- 物理環境の共有ストレージが提供するスナップショット
スナップショットの推奨使用手順は以下の通りです。
- 正常なデータを持つサーバー、つまりリストアされたスナップショットのボリュームを持たないサーバーで、DRBDリソース/階層をIn Serviceにします。
- リストアされたスナップショットからボリュームをアタッチするサーバーで、LifeKeeperを停止します (lkstop)。
- 古いボリュームをデタッチします。
- ボリュームが接続されている場所(例:/dev/sdb)を記録します。
- OSが「ホットアド」をサポートしている場合、ボリュームが切り離されると、切り離されたボリュームのデバイスノードが自動的に削除されます。されない場合は、OS をシャットダウンします (shutdown –poweroff)。
- スナップショットから新しいボリュームを作成します。
- 手順3aで削除した古いボリュームと同じ場所に、新しいボリュームをアタッチします。
- 手順3bでOSをシャットダウンした場合は、OSを再起動します。
- 古いボリュームと同じデバイスで新しいボリュームにアクセスできることを確認します。
- LifeKeeper を起動します (lkstart)。
- DRBDリソース/階層がIn Serviceのサーバーは、DRBDリソースを自動的に接続し、再同期を開始します。
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