前提条件

  • 保護されたSAP HANAデータベースがnode1とnode2で起動していること
  • node1がプライマリーレプリケーションサイトとして登録され、node2がセカンダリーレプリケーションサイトとして登録されたシステムレプリケーションが有効になっていること

以下の手順に従って、SAP HANAデータベースを更新します。

  1. node1でリソースのヘルスモニタリング(quickCheckプロセス)を無効にします。
    1. node1の/etc/default/LifeKeeperのLKCHECKINTERVALの値をメモします。この値はステップ8で使用します。
    2. node1の/etc/default/LifeKeeperで、LKCHECKINTERVAL=0を指定します。
    3. node1で「killall lkcheck」を実行し、lkcheckデーモンを再起動します。

  2. node2でLifeKeeperを停止します。
    /opt/LifeKeeper/bin/lkstop -f

  3. node2でSAP HANAデータベースを停止します。
    su - <sid>adm -c "sapcontrol -nr <InstNum> -function StopSystem HDB"

  4. node2でSAP HANAデータベースが停止していることを確認します(HDBデーモンのプロセスステータスが 「Stopped」になっているはずです)。
    su - <sid>adm -c "sapcontrol -nr <InstNum> -function GetProcessList"

  5. node2でSAP HANAデータベースのパッチ適用手順を実行します。たとえば、新しいSAP HANAソフトウェアを含むディレクトリで、以下を実行します。
    ./hdblcm --action=update

  6. node2でSAP HANAデータベースを起動します。
    su - <sid>adm -c "sapcontrol -nr <InstNum> -function StartSystem HDB"

  7. node2でLifeKeeperを起動します。
    /opt/LifeKeeper/bin/lkstart

  8. node1でリソースのヘルスモニタリング(quickCheckプロセス)を再度有効にします。
    1. node1の/etc/default/LifeKeeperでLKCHECKINTERVAL=<ステップ1(a)の前の値>を設定します。
    2. node1で「killall lkcheck」を実行し、lkcheckデーモンを再起動します。

  9. node2でリソースのヘルスモニタリング(quickCheckプロセス)を無効にします。
    1. node2の/etc/default/LifeKeeperのLKCHECKINTERVALの値をメモします。この値はステップ17で使用します。
    2. node2の/etc/default/LifeKeeperで、LKCHECKINTERVAL=0を指定します。
    3. node2で「killall lkcheck」を実行し、lkcheckデーモンを再起動します。

  10. node1からnode2へのシステムレプリケーションが同期するのを待ちます。同期が完了すると、LifeKeeper SAP HANAリソースの状態はnode2で「Standby - In Sync」に遷移します。

  11. node1からnodeへのシステムレプリケーションが同期されたら、SAP HANAリソース階層のnode2へのスイッチオーバーを実行します。スイッチオーバーが完了するまで待ってから、次の手順に進みます。
  1. node1でLifeKeeperを停止します。
    /opt/LifeKeeper/bin/lkstop -f

  2. node1でSAP HANAデータベースを停止します。
    su - <sid>adm -c "sapcontrol -nr <InstNum> -function StopSystem HDB"

  3. node1でSAP HANAデータベースが停止していることを確認します(HDBデーモンのプロセスのステータスが「Stopped」になっているはずです)。
    su - <sid>adm -c "sapcontrol -nr <InstNum> -function GetProcessList"

  4. node1でSAP HANAデータベースのパッチ適用手順を実行します。パッチ適用後にデータベースが自動的に再起動しないようにするには、hdblcmの --hdbupd_server_nostartパラメーターを使用します。このステップでデータベースが自動的に再起動された場合は、LifeKeeperがnode1をセカンダリーシステム レプリケーションサイトとして登録するために、データベースを再度停止する必要があります。

    ./hdblcm --action=update --hdbupd_server_nostart

  5. node1でLifeKeeperを起動します。
    /opt/LifeKeeper/bin/lkstart

  6. node2でリソースのヘルスモニタリング(quickCheckプロセス)を再度有効にします。
    1. node2の/etc/default/LifeKeeperでLKCHECKINTERVAL=<ステップ9(a)で設定した値> を設定します。
    2. node2で「killall lkcheck」を実行し、lkcheckデーモンを再起動します。

  7. LifeKeeperはnode1 をセカンダリーレプリケーションサイトとして自動的に登録し、データベースを再起動します。この後、node2からnode1へのシステムレプリケーションが同期するのを待ちます。同期が完了すると、LifeKeeper SAP HANAリソースの状態はnode1で「Standby - In Sync」に遷移し、この時点でクラスターは高可用性状態に戻ります。

  8. 必要に応じて、SAP HANAリソース階層を元のプライマリーサーバーのnode1にスイッチオーバーします。

フィードバック

お役に立ちましたか?

はい いいえ
お役に立ちましたか
理由をお聞かせください
フィードバックありがとうございました

このトピックへフィードバック

送信