lkcli drbd

lkcli drbd removesys

オプション デフォルト 説明
--tag <str> DRBDリソースのタグ名
--sys <str> DRBD構成から削除するシステム

リソースファイルからシステムを削除するには、 removesys サブコマンドを使用します。これは、LifeKeeper階層が削除されたか、システムに対する拡張が解除されたにもかかわらずシステムがリソースファイルにまだ設定されている場合に使用されます。DRBRリソースが<sys>に拡張されている場合、このコマンドは次のエラーで失敗します。

Tag <tag> is extended to <sys>, resource configuration can not be removed.

DRBDとLifeKeeperの両方で構成されているシステムを削除するには、unextendを使用します。

Permission lkadmin

lkcli drbd resume

オプション デフォルト 説明
--tag <str> DRBDリソースのタグ名
--sys <str> Local system (オプション)同期を再開するシステム

resume サブコマンドは、<sys>へのレプリケーションを再開するか、<sys>が指定されていない場合はローカルシステムへのレプリケーションを再開するために使用します。resumeは「一時停止」されているシステムのファイルシステムをアンマウントし、状態をセカンダリーに設定します。resumeにより、一時停止されたシステムからデータが破棄されます。

Permission lkadmin

lkcli drbd pause

オプション デフォルト 説明
--tag <str> DRBDリソースのタグ名
--sys <str> Local system (オプション)同期を一時停止するシステム

pause サブコマンドは、<sys>へのレプリケーション、または、<sys>が指定されていない場合はローカルシステムへのレプリケーションを一時停止するために使用します。リソースは別のシステムでIn Serviceになっている必要があり、ターゲットが一時停止している間も引き続き使用できます。一時停止されたシステムはリソースを強制的にプライマリーにし、ファイルシステムは自動的にマウントされて、一時停止されたシステムでもアクセスできます。一時停止されたシステムからのアクセスが完了すると、resumeサブコマンドを使用してレプリケーションを再開できます。ローカルシステムがIn Serviceのノードである場合、コマンドは次のエラーで失敗します。

Pause does not support pausing the in-service server.

Permission lkadmin

lkcli drbd force

オプション デフォルト 説明
--tag <str> DRBDリソースのタグ名
--sys <str> Local system (オプション)システムを強制的にIn Serviceにする

force サブコマンドは、DRBDが最新のデータが存在しないと判断した場合に、DRBDリソースをIn Serviceにするために使用します。このサブコマンドを使用すると、 コミットされたデータが失われる可能性がある ため、慎重に使用する必要があります。このサブコマンドは、一時停止中のシステムで使用すると、一時停止中のシステムを強制的にIn Serviceにすることができます。この場合、元のIn Serviceのシステムでの変更はすべて失われます。

Permission lkadmin

lkcli drbd options

options サブコマンドは、DRBDリソースのオプション設定を追加、変更、または削除するために使用します。 ** 警告 ** optionsサブコマンドは、DRBDリソース構成ファイルに対する低レベルで潜在的に危険な変更を許可します。このコマンドの使用は、DRBDの使用経験が豊富なユーザーにのみお勧めします。DRBD設定ファイルを変更する前に、「lksupport -c」を実行してください。

詳細については、 www.linbit.com のDRBD 9ユーザーガイドを参照してください。

Permission lkadmin

lkcli drbd options -h

オプション デフォルト 説明
-h help

DRBDがサポートするすべてのオプションが一覧表示されます。多くのオプションのデフォルト値と有効な設定値が表示されます。この情報は、DRBDツールの「drbdsetup xml-help」でも確認することができます。「lkcli drbd options -h」の出力例は以下の通りです。

split-brain (string)
on-no-quorum (handler): io-error, suspend-io
max-io-depth (numeric) Default: 8000; RANGE: [4 - 4294967295]
auto-promote (boolean) Default: yes; yes/no
quorum-minimum-redundancy (numeric-or-symbol) Default: off; RANGE: [1 - 32] or one of [off, majority, all]

各行には、エントリーまたはオプションの名前が含まれています。この出力例では、エントリーは「split-brain」、「on-no-quorum」、「max_io_depth」、「auto-promote」、および「quorum-minimum-redundancy」です。エントリーの後には、エントリーのタイプ(string、handler、numeric、boolean、およびnumeric-or-symbol)が表示されます。

  • 「string」エントリーには、デフォルト値または指定された有効な値のリストがありません。
  • 「handler」は有効なエントリーのリストを提供しますが、デフォルト値は提供しません。
  • 「boolean」は、デフォルト値と取り得る値(yes/no)を表示します。
  • 「numeric」はデフォルト値、オプションの範囲、場合によっては値が表す単位を表示します。
  • 「numeric-or-symbol」は、デフォルト値、値の範囲、およびサポートされている記号を表示します。

lkcli drbd options --tag <tag> --entry <entry> --value <value> [--sys <sys>]

オプション デフォルト 説明
--tag <str> DRBDリソースのタグ名
--entry <entry> エントリーまたはオプションの名前
--value <value> このエントリーに適切な値。二重引用符で囲まれたスペースを含む文字列。
--sys <sys> Local system (オプション設定)<sys>に対して操作を行います

指定された<value>を持つ<entry>をDRBDリソースファイルの適切なセクションに追加(または変更)します。DRBDツールは、エントリーに適したセクションを自動的に決定し、<value>を検証します。<entry>がすでに存在する場合は、<value>が置き換えられます。

例:

lkcli drbd options --tag drbd-test_lk1 --entry disk-barrier --value no

リソースレベルのディスクセクションに「disk-barrier no;」を追加します。
Resource “lk1” {
   disk {
        disk-barrier no;
    }
  :
}

lkcli drbd options --tag <tag> --entry <entry> -u [--sys <sys>]

オプション デフォルト 説明
--tag <str> DRBDリソースのタグ名
--entry <entry> エントリーまたはオプションの名前
-u 指定したエントリーの設定解除または削除
--sys <sys> Local system (オプション設定)<sys>に対して操作を行います

DRBDリソース ファイルの適切なセクションから<entry>を設定解除(削除)します。<entry>が存在しなくてもエラーにはなりません。

例:

lkcli drbd options --tag drbd-test_lk1 --entry disk-barrier -u

リソースレベルのディスクセクションから「disk-barrier no; 」を削除します。
Resource “lk1” {
   disk {
    }
  :
}

lkcli drbd options --tag <tag> --entry <entry> -c --host1 <host1> --host2 <host2> [--sys <sys>]

オプション デフォルト 説明
--tag <str> DRBDリソースのタグ名
--entry <entry> エントリーまたはオプションの名前
--value <value> このエントリーに適切な値。二重引用符で囲まれたスペースを含む文字列。
-c <host1>と<host2>の間の接続の「net」セクションに<entry>を追加します
--host1 <host1> 接続の1番目のホストの名前
--host2 <host2> 接続の2番目のホストの名前
--sys <sys> Local system (オプション設定)<sys>に対して操作を行います

指定された<value>を持つ<entry>を、<host1>と<host2>の接続セクションの「net」セクションに追加(または変更)します。「net」セクションの<entry>が有効でない場合、またはhost1/host2の接続が見つからない場合は、エラーがログに記録されます。

例:

lkcli drbd options --tag drbd-test_lk1  --entry after-sb-0pri --value discard-zero-changes -c --host1 ip-12-0-3-160.ec2.internal  --host2 ip-12-0-3-181.ec2.internal

ip-12-0-3-160.ec2.internalおよびip-12-0-3-181.ec2.internalの接続用のnetセクションに「after-sb-0pri discard-zero-changes;」を追加します。
Resource “lk1” {
   :
   connection {
        host ip-12-0-3-160.ec2.internal address ipv4 12.0.3.160:7790;
        host ip-12-0-3-181.ec2.internal address ipv4 12.0.3.181:7790;
        net {
            after-sb-2pri disconnect;
            protocol A;
            :
        }
   }
   :
}

lkcli drbd options --tag <tag> --entry <entry> -u -c --host1 <host1> --host2 <host2> [--sys <sys>]

<host1>と<host2>の間の接続セクションから<entry>を設定解除(削除)します。接続が見つからない場合は、エラーがログに記録されます。その接続でエントリーが定義されていない場合、エラーはログに記録されません。「net」セクションの<entry>が有効でない場合、またはhost1/host2の接続が見つからない場合は、エラーがログに記録されます。

オプション デフォルト 説明
--tag <str> DRBDリソースのタグ名
--entry <entry> エントリーまたはオプションの名前
-u 指定したエントリーの設定解除または削除
-c <host1>と<host2>の間の接続の「net」セクションに<entry>を追加します
--host1 <host1> 接続中の1番目のホストの名前
--host2 <host2> 接続中の2番目のホストの名前
--sys <sys> Local system (オプション設定)<sys>に対して操作を行います

例:

lkcli drbd options --tag drbd-test_lk1  --entry after-sb-0pri -u -c --host1 ip-12-0-3-160.ec2.internal  --host2 ip-12-0-3-181.ec2.internal

ip-12-0-3-160.ec2.internalおよびip-12-0-3-181.ec2.internalの接続用のnetセクションから「after-sb-0pri …;」を削除します。
Resource “lk1” {
   :
   connection {
        host ip-12-0-3-160.ec2.internal address ipv4 12.0.3.160:7790;
        host ip-12-0-3-181.ec2.internal address ipv4 12.0.3.181:7790;
        net {
            protocol A;
            :
        }
   }
   :
}

lkcli drbd options --tag <tag> --entry <entry> --value <value> -v [--sys <sys>]

指定された<sys>、またはローカルシステム(<sys>が指定されていない場合)のボリューム0セクションに、指定された値<value>を持つ<entry>を追加(または変更)します。<entry>が「disk」セクションに対して有効でない場合、エラーがログに記録されます。

オプション デフォルト 説明
--tag <str> DRBDリソースのタグ名
--entry <entry> エントリーまたはオプションの名前
--value <value> このエントリーに適切な値。二重引用符で囲まれたスペースを含む文字列。
-v <sys>のボリューム0の「disk」セクションにを追加します
--sys <sys> Local system (オプション設定)<sys>に対して操作を行います

例1:

lkcli drbd options --tag drbd-test_lk1  --entry disk-flushes --value yes -v

ローカルシステムのdiskセクションに「disk-flushes yes;」を追加します。この例では、コマンドはip-12-0-3-160.ec2.internalで実行されました。ip-12-0-3-181.ec2.internalのエントリーは影響を受けません。
Resource “lk1” {
   :
   on ip-12-0-3-160.ec2.internal {
        volume 0 {
            disk /dev/disk/by-id/dm-uuid-LVM-212OIgBOgwNXkdh5FAeEfL4ANnR;
            meta-disk internal;
            device minor 2;
            disk {
                disk-flushes yes;
            }
            :
        }
   }
   on ip-12-0-3-181.ec2.internal {
        volume 0 {
            disk /dev/disk/by-id/dm-uuid-LVM-KZaPW9I2EkxedVAMi4e9rFnlJ8Ge;
            meta-disk internal;
            device minor 2;
            disk {
                resync-rate 40M;
            }
        }
        :
    }
   :
}


例2:

lkcli drbd options --tag drbd-test_lk1  --entry disk-flushes --value no -v --sys ip-12-0-3-181.ec2.internal

ip-12-0-3-181.ec2.internalのdiskセクションに「disk-flushes no;」を追加します。この例では、コマンドはip-12-0-3-160.ec2.internalで実行されました。
Resource “lk1” {
   :
   on ip-12-0-3-160.ec2.internal {
        volume 0 {
            disk /dev/disk/by-id/dm-uuid-LVM-212OIgBOgwNXkdh5FAeEfL4ANnR;
            meta-disk internal;
            device minor 2;
            disk {
                disk-flushes yes;
            }
            :
        }
   }
   on ip-12-0-3-181.ec2.internal {
        volume 0 {
            disk /dev/disk/by-id/dm-uuid-LVM-KZaPW9I2EkxedVAMi4e9rFnlJ8Ge;
            meta-disk internal;
            device minor 2;
            disk {
                disk-flushes no;
                resync-rate 40M;
            }
        }
    }
   :
}

lkcli drbd options --tag <tag> --entry <entry> -v -u [--sys <sys>]

指定されたまたはローカルシステム(<sys>が指定されていない場合)のボリューム0セクションから<entry>を削除します。ボリューム0セクションに<entry>が存在しない場合、エラーはログに記録されません。<entry>が「disk」セクションに対して有効でない場合、エラーがログに記録されます。

オプション デフォルト 説明
--tag <str> DRBDリソースのタグ名
--entry <entry> エントリーまたはオプションの名前
-u 指定したエントリーの設定解除または削除
-v <sys> のボリューム0の「disk」セクションの <entry> を削除します
--sys <sys> Local system (オプション設定) <sys> に対して操作を行います

例:

lkcli drbd options --tag drbd-test_lk1  --entry disk-flushes -u -v

ローカルシステムのdiskセクションから「disk-barrier …;」を削除します。この例では、コマンドはip-12-0-3-160.ec2.internalで実行されました。
Resource “lk1” {
   :
   on ip-12-0-3-160.ec2.internal {
        volume 0 {
            disk /dev/disk/by-id/dm-uuid-LVM-212OIgBOgwNXkdh5FAeEfL4ANnR;
            meta-disk internal;
            device minor 2;
            disk {
            }
            :
        }
   }
   :
}

lkcli drbd status --tag <tag> [ --update]

オプション デフォルト 説明
--tag <str> DRBDリソースのタグ名
--update 2秒ごとにステータスを更新します(オプション)

リソースのステータスを表示します。

権限 lkadmin, lkoper, lkguest

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