ローカルリカバリーシナリオ (バックエンドクラスター):
保護されているルートテーブルの障害が Recovery Kit for EC2 によって検出されると、結果として生じる障害によって EC2 ローカルリカバリースクリプトが起動されます。ローカルリカバリーでは、すべてのルートテーブル内から指定された IP リソースエントリーを収集し、そのエントリーのターゲットをアクティブなサーバー上にある ENI に変更します。また、ネットワークインターフェースの送信元/送信先チェックを無効にします。ローカルでリカバリーの試みが失敗すると、LifeKeeper は EC2 リソース、および依存関係を持つすべてのリソースをスタンバイサーバーにフェイルオーバーします。このシナリオの設定については、構成例 セクションを参照してください。
注記: 対応する EC2 リソースが作成されると、Recovery Kit がルートテーブルの設定を保護するので、ルートテーブルを手動で変更しないでください。
以下の例で、典型的なローカルリカバリーのシナリオを示します。Recovery Kit が、ルートテーブル内にある IP ルートのターゲット設定が正しくないことを検出すると、ローカルリカバリーにより、アクティブなサーバー上の ENI にターゲットが置換されます。このプロセスでは、ルートテーブル B の 10.1.0.20/32 のエントリは何も変更されません。
IP リソース |
10.1.0.10 |
アクティブなノード上の ENI |
eni-01234567 |
ルートテーブル A – 前の状態
接続先 |
ターゲット |
10.1.0.10/32 |
eni-89abcdef |
10.0.0.0/16 |
ローカル |
ルートテーブル A – 後の状態
接続先 |
ターゲット |
10.1.0.10/32 |
eni-01234567 |
10.0.0.0/16 |
ローカル |
ルートテーブル B – 前の状態
接続先 |
ターゲット |
10.1.0.10/32 |
eni-89abcdef |
10.1.0.20/32 |
eni-89abcdef |
10.0.0.0/16 |
ローカル |
ルートテーブル B – 後の状態
接続先 |
ターゲット |
10.1.0.10/32 |
eni-01234567 |
10.1.0.20/32 |
eni-89abcdef |
10.0.0.0/16 |
ローカル |
Elastic IP シナリオ (フロントエンドクラスター):
保護されている Elastic IP の障害が Recovery Kit for EC2 によって検出されると、結果として生じる障害によって EC2 ローカルリカバリースクリプトが起動されます。ローカルリカバリーにより、Elastic IP がアクティブなノード上の ENI に割り当てられます。ローカルでリカバリーの試みが失敗すると、LifeKeeper は EC2 リソース、および依存関係を持つすべてのリソースをスタンバイサーバーにフェイルオーバーします。このシナリオの設定については、構成例 セクションを参照してください。
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