オペレーティングシステム

必要なすべてのパッケージをインストールするためには、オペレーティングシステムはデフォルトでインストールしてください。最小構成のオペレーティングシステムでは必要なすべてのパッケージが含まれないため、LifeKeeperで使用することはできません。

カーネルのアップデート

LifeKeeperクラスターの可用性を最大限に引き出すには、システムで使用するカーネルのバージョンが非常に重要です。次の表に、LifeKeeper認定テストに合格した、サポート対象のディストリビューション、バージョン、およびカーネルを示します。

ディストリビューション/バージョン サポート対象のバージョン サポート対象のカーネル
Red Hat Enterprise Linux 7 for AMD64/EM64T
7 3.10.0-123.el7
7.1 3.10.0-229.el7
7.2 3.10.0-327.el7
7.3 3.10.0-514.el7
7.4 *1 3.10.0-693.el7
7.5 *1 3.10.0-862.el7
7.6 *1 3.10.0-957.el7
7.7 3.10.0-1062.el7
7.8 3.10.0-1127.el7
7.9 3.10.0-1160.el7
Red Hat Enterprise Linux 8 for AMD64/EM64T
8.0 4.18.0-80.el8.x86_64
8.1 4.18.0-147.el8.x86_64
8.2 4.18.0-193.el8.x86_64
8.3 4.18.0-240.el8.x86_64
8.4 4.18.0-305.el8.x86_64
8.5 4.18.0-348.el8.x86_64
8.6 *2 4.18.0-372.9.1.el8.x86_64
8.7 4.18.0-425.3.1.el8.x86_64
8.8 4.18.0-477.10.1.el8_8.x86_64
8.9 4.18.0-513.5.1.el8_9.x86_64
8.10 4.18.0-553.el8_10.x86_64
Red Hat Enterprise Linux 9 for AMD64/EM64T
9.0 *2 5.14.0-70.13.1.el9_0
9.1 5.14.0-162.6.1.el9_1
9.2 5.14.0-284.11.1.el9_2
9.3 5.14.0-362.8.1.el9_3
9.4 5.14.0-427.13.1.el9_4
CentOS 7
7 3.10.0-123.el7
7.1 3.10.0-229.el7
7.2 3.10.0-327.el7
7.3 3.10.0-514.el7
7.4 *1 3.10.0-693.el7
7.5 *1 3.10.0-862.el7
7.6 *1 3.10.0-957.el7
7.7 3.10.0-1062.el7
7.8 3.10.0-1127.el7
7.9 3.10.0-1160.el7
CentOS 8
8.0 4.18.0-80.el8.x86_64
8.1 4.18.0-147.el8.x86_64
8.2 4.18.0-193.el8.x86_64
8.3 4.18.0-240.el8.x86_64
Oracle Linux 7
7 3.10.0-123.el7
7.1 3.10.0-229.el7
7.2 3.10.0-327.el7
7.3 3.10.0-514.el7
7.4 *1 3.10.0-693.el7
7.5 *1 3.10.0-862.el7
7.6 *1 3.10.0-957.el7
7.7 3.10.0-1062.el7
7.8 3.10.0-1127.el7
7.9 3.10.0-1160.el7
UEK R3 3.8.13-16.2.1.el7uek
UEK R4 4.1.12-37.3.1.el7uek
UEK R5 4.14.35-1818.3.3.el7uek
UEK R6 *3 5.4.17-2102.202.5.el7uek
Oracle Linux 8
8.0 4.18.0-80.el8.x86_64
8.1 4.18.0-147.el8.x86_64
8.2 4.18.0-193.el8.x86_64
8.3 4.18.0-240.el8.x86_64
8.4 4.18.0-305.el8.x86_64
8.5 4.18.0-348.el8.x86_64
8.6 *2 4.18.0-372.9.1.el8.x86_64
8.7 4.18.0-425.3.1.el8.x86_64
8.8 4.18.0-477.21.1.el8_8.x86_64
8.9 4.18.0-513.11.0.1.el8_9.x86_64
8.10 4.18.0-553.el8_10.x86_64
UEK R6 *3
5.4.17-2102.202.5.el8uek
5.4.17-2136.324.5.3.el8uek
5.4.17-2136.328.3.el8uek.x86_64
UEK R7 *7
5.15.0-3.60.5.1.el8uek.x86_64
5.15.0-101.103.2.1.el8uek
5.15.0-202.135.2.el8uek.x86_64
5.15.0-206.153.7.1.el8uek.x86_64
Oracle Linux 9
9.0 *2 5.14.0-70.13.1.el9_0
9.1 5.14.0-162.6.1.el9_1
9.2 5.14.0-284.11.1.el9_2
9.3 5.14.0-362.8.1.el9_3
9.4 5.14.0-427.13.1.el9_4
UEK R7
5.15.0-0.30.19.el9uek
5.15.0-101.103.2.1.el9uek
5.15.0-200.131.27.el9uek
5.15.0-205.149.5.1.el9uek
Miracle Linux 8
8.4 4.18.0-305.el8.x86_64
8.6 *2 4.18.0-372.9.1.el8.x86_64
8.8 4.18.0-477.27.2.el8_8
Miracle Linux 9
9.0 *2 5.14.0-70.13.1.el9_0
9.2 5.14.0-284.30.1.el9_2
9.4 5.14.0-427.13.1.el9_4
Rocky Linux 8
8.4 4.18.0-305.3.1.el8_4
8.5 4.18.0-348.el8.0.2
8.6 *2 4.18.0-372.9.1.el8
8.7 4.18.0-425.3.1.el8
8.8 4.18.0-477.13.1.el8
8.9 4.18.0-513.5.1.el8_9
8.10 4.18.0-553.el8_10
Rocky Linux 9
9.0 *2 5.14.0-70.13.1.el9_0
9.1 5.14.0-162.6.1.el9_1
9.2 5.14.0-284.11.1.el9_2
9.3 5.14.0-362.8.1.el9_3
9.4 5.14.0-427.13.1.el9_4
SUSE Linux Enterprise Server 12 for x86_64
12 SP1 3.12.49-11.1
12 SP2 4.4.21-69.1
12 SP3 *4 4.4.82-6.9.1
12 SP4 4.12.14-94.41.1
12 SP5 4.12.14-120.1
SUSE Linux Enterprise Server 15 for x86_64
15 *5 4.12.14-23.1
15 SP1 4.12.14-195.1
15 SP2 5.3.18-14.1
15 SP3 *6 5.3.18-59.5
15 SP4 5.14.21-150400.24.21.2
15 SP5 5.14.21-150500.53.2
AlmaLinux 9
9.4 5.14.0-427.13.1.el9_4

*1 DataKeeper非同期ミラーは、一部のカーネルではサポートされていません。詳細については 既知の問題と制限 をご参照ください。
*2 kernelの問題に起因してシンプロビジョニングディスクでDataKeeperの非同期モードは利用できません。詳細については 既知の問題と制限 をご参照ください。
*3 UEK6はカーネルを5.4.17-2102.202.5にアップグレードしてください
*4 SP3はカーネルを4.4.82-6.9.1にアップグレードしてください
*5 DataKeeperにセクターサイズが奇数のディスクは利用できません
*6 SP3はカーネルを5.3.18-59.5にアップグレードしてください
*7 UEK R7の場合、DataKeeperを使用すると、カーネルパニックによりノードが停止します。詳細については インストール – 既知の問題 / 制限事項 の Oracle Linux カーネル (OL8U7) セクションを参照してください。

LUNのサポート

LinuxのSCSIドライバには、論理ユニット (LUN) の検索対象とするデバイスを制御するいくつかのパラメータがあります。

  • LUNを サポートしない デバイスのリスト – このリストのデバイスはLUNをサポートしないことが既知であるため、SCSIドライバはこれらのデバイスに対してLUNを検索することを許可しません。
  • LUNを サポートする デバイスのリスト – このリストのデバイスはLUNをサポートすることが既知であるため、必ずLUNを検索します。
  • Probe all LUNs on each SCSI device – デバイスがどちらのリストにも存在しない場合、検索するかどうかを指定します。このパラメータは、make config を使用してSCSIモジュールセクションで設定します。

(SUSEを含む) ほとんどのディストリビューションでは、Probe all LUNs設定はデフォルトで有効になっていますが、Red Hatではデフォルトで無効に設定されています。LifeKeeperの構成でデータ保護を目的として通常使用される外部RAIDコントローラには、多くの場合、複数のLUN (論理ユニット) が設定されます。LUNのサポートを有効にするには、このフィールドを選択してカーネルを再構築する必要があります。

カーネルやモジュールを再構築せずにProbe all LUNsを有効にするには、変数 max_scsi_luns を255に設定します (これによって最大255個のLUNをスキャンするようになります)。SCSIドライバがモジュールになっているカーネル (Red Hatなど) で max_scsi_luns を設定するには、 /etc/modules.conf に以下のエントリを追加し、初期RAMディスクを再構築して、再起動してからそのRAMディスクを読み込みます。

options scsi_mod max_scsi_luns=255

SCSIドライバがコンパイルされるカーネル (SUSEなど) で max_scsi_luns を設定するには、 /etc/lilo.conf に以下のエントリを追加します。

append="max_scsi_luns=255"

チャンネルボンディング、ネットワークチーミングの動作確認環境

LifeKeeperでは、以下の設定のチャンネルボンディング、またはネットワークチーミングを用いた環境での動作確認を行なっています。

  • チャンネルボンディングにおけるボンディングポリシー
    • balance-rr
    • active-backup
  • ネットワークチーミングにおけるランナー
    • round-robin
    • active-backup

RHEL8以降ではNetworkManagerでconnection.autoconnect-slavesをtrueに設定してください。

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