LifeKeeper 8.0 から、標準の syslog 機能を使用してログの記録が行われます。LifeKeeper では、syslog の実装の1つである rsyslog をサポートしています。パッケージのインストール時には、すべての LifeKeeper ログメッセージに対して「local6」機能を使用するように syslog が設定されます(もし、local6 が既に使用されている場合は、他の local を使用します)。すべての LifeKeeper ログメッセージを /var/log/lifekeeper.log に送信する LifeKeeper 固有のルーティングを含むように、 syslog 設定ファイル /etc/rsyslog.conf が変更されます。(元の設定ファイルは、「~」で終わる同じ名前を使用してバックアップされます。)

この機能は、インストール後に /opt/LifeKeeper/bin にある lklogconfig ツールを使用して変更することができます。 例えば facility を local5 に変更する場合は、以下のコマンドを実行してください。

lkstop -f
lklogconfig --action=update --facility=local5
lkstart

このツールの詳細については、LifeKeeper がインストールされているシステム上の lklogconfig(8) マニュアルページを参照してください。

Generic Applicationのリソーススクリプトが /opt/LifeKeeper/out/log に直接メッセージを送ると、LifeKeeperはデフォルトで /var/log/lifekeeper.log にERRORレベルのログメッセージを送ります。 /etc/default/LifeKeeperLOGMGR_LOGLEVEL=LK_INFO パラメータを追加すれば、ERRORレベルをINFOレベルに変更することができます。

rsyslogの設定変更

rsyslogがimjournalモジュールを使用している場合、OSが強制停止された後の再起動後に /var/log/lifekeeper.log のログ更新が停止していたり、過去のログが再出力されることがあります。これらの現象を抑制するため以下の手順を実施ください。

1. /etc/rsyslog.conf のimjournalモジュールの設定に以下の設定項目を追加してください。
RHEL 8系以降(imjournalモジュールの設定としてIgnorePreviousMessages="on"を追加)

module(load="imjournal"             # provides access to the systemd journal
       UsePid="system" # PID nummber is retrieved as the ID of the process the journal entry originates from
       IgnorePreviousMessages="on"
       StateFile="imjournal.state") # File to store the position in the journal

RHEL 7、SLES 12、SLES 15などのレガシー表記を使用している場合($ImjournalIgnorePreviousMessages onを追加)
$ModLoad imjournal # provides access to the systemd journal
(略)
$IMJournalStateFile imjournal.state
$ImjournalIgnorePreviousMessages on

2. ログが停止していた場合は /var/lib/rsyslog/imjournal.state を削除します。

3. systemctl restart rsyslog.serviceを実行します。

journalctlによるlogの確認

OS強制終了によるログの欠落があった場合、journalctlコマンドを使用することでより強制終了直前まで出力されたログを確認できる可能性があります。以下のオプションを指定すると /var/log/lifekeeper.log に出力される内容と同等の出力に絞ることができます。(22という値はLifeKeeperが使用しているファシリティlocal6に相当するファシリティコードです。local5を指定した場合は21になります。)

journalctl SYSLOG_FACILITY=22

合わせて-bオプションを使用すると指定回数前の起動時のログのみの抽出ができます。詳細はman journalctlを参照ください。

フィードバック

お役に立ちましたか?

はい いいえ
お役に立ちましたか
理由をお聞かせください
フィードバックありがとうございました

このトピックへフィードバック

送信