Samba は、SMB (Server Message Block) プロトコルを使用するアプリケーションの集ま りで、異種ネットワークで Microsoft Windows 製品の動作するサーバおよびクライアント と Linux サーバとの通信を可能にします。
Samba Recovery KitはLinux サーバ上の Samba によるファイルとプリンタの共用を保護します。Sambaには、クライアントの認証、ネットワーク・コンピュータの参照支援、WINS ネーム・サーバ解決など、その他のサービスも用意されていますが、LifeKeeperの今回のリリースでは、これらの追加サービスは保護されません。これらのSambaサービスは、
「Samba の複数インスタンスの実行 」のセクションで示されている規則にのっとっている限り、保護されていないSamba インスタンスとしてLifeKeeperサーバ上で共存すること も可能です。
Samba Recovery Kit は、保護された Samba のファイルとプリンタの共用を障害の発生したプライマリ・サーバからバックアップ・サーバに回復する仕組みを提供します。LifeKeeper は、サーバ・レベル(ハートビート経由)またはリソース・レベル(Samba デーモンを監視)で障害を検出して、Samba リソースの制御をバックアップ・サーバに移します。
Samba リソース階層
一般的な Samba 階層は、1 つの Samba リソース、1 つ以上のファイル・システム・リソ ース、1 つ以上の IP リソースから構成され、1 つのプリント・サービス・リソースが存在することもあります。Samba のファイルの共用を保護しているリソース階層の例を次に示します。
この Samba-smb.conf 階層は 1 つのファイルの共用 filesys7531 (これはパーティション device-nfs7457 に従属しています) と 1 つの IP アドレス 172.17.101.131 を保護しています。次のセクションでは Samba リソースの設定方法について説明します。
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