IBM WebSphere MQ Recovery Kit は、多数のデフォルト値を使用しています。デフォルト設定に問題がある場合、これらを調整および変更できます。デフォルト設定は、ほとんどの環境で問題無くできます。タイムアウト値に問題がある場合、次の表を使用して、調整可能なパラメータを特定できます。WebSphere MQ リソース階層に問題が発生するまでは、パラメータを変更しないことをお勧めします。
MQS_QUICKCHECK_TIMEOUT_SC | 10 (秒) | サーバ接続チェックのタイムアウト。 |
MQS_QUICKCHECK_TIMEOUT_CC | 10 (秒) | クライアント接続チェックのタイムアウト。 |
MQS_QUICKCHECK_TIMEOUT_PUTGET | 10 (秒) | PUT/GET チェックのタイムアウト。 |
MQS_QUICKCHECK_TIMEOUT_PS | 5 (秒) | publish/subscribe の使用有無チェックのタイムアウト |
MQS_QUICKCHECK_TIMEOUT_CLUSTER | 5 (秒) | キューマネージャが WebSphere MQ クラスタの一部であるかのチェックのタイムアウト |
MQS_QUICKCHECK_TIMEOUT | 40 (秒) | quickCheck スクリプトのタイムアウト (最低 10 秒以上) |
MQS_QMGR_START_TIMEOUT | 60 (秒) | キューマネージャの起動コマンド完了のタイムアウト |
MQS_CMDS_START_TIMEOUT | 30 (秒) | コマンドサーバの起動コマンド完了のタイムアウト |
MQS_LISTENER_START_TIMEOUT | 30 (秒) | リスナーの起動コマンド完了のタイムアウト |
MQS_LISTENER_LIST_TIMEOUT | 10 (秒) | リスナーの list コマンド完了のタイムアウト |
MQS_CHECK_TIMEOUT_ACTION | ignore | サーバ接続チェックまたはクライアント接続チェックがタイムアウトになった場合のアクション。デフォルト値の ignore は、タイムアウトに関するメッセージはログに記録されるが、リカバリは開始されないことを表します。この変数を sendevent にすると、サーバ接続チェックがタイムアウトした際にローカルリカバリが開始されます。 |
MQS_LISTENER_CHECK_DELAY | 2 (秒) | リスナーの起動から、リスナー正常起動チェックを行うまでの時間 (秒)。デフォルトの 2 秒は、使用状態のポートを検出するのに十分です。 |
NO_AUTO_STORAGE_DEPS | 0 | この変数を 1 に設定すると、リカバリキットは、キューマネージャとログディレクトリが共有ストレージにあるかどうかを確認しません。1 に設定した場合、リカバリキットは、リソース設定時のファイルシステム階層の作成も行いません。 |
MQS_DSPMQVER_TIMEOUT | 5 (秒) | dspmqver コマンド (WebSphere MQ のバージョンを知るために必要) のタイムアウト。最低 2 秒必要。 |
MQS_SKIP_CRT_MISSING_Q | 0 | 1 に設定すると、欠落したテストキューを自動作成しません。 |
MQS_ALT_USER_NAME | 設定されていない、もしくはユーザーが”mqm”グループにメンバーシップを持っていない場合、mqm | すべてのWebSphere MQコマンドに別のユーザーネームを使用。デフォールトでは、ユーザー”mqm”が使用される。もし設定されている場合には、ユーザーはそのプライマリーグループをグループ”mqm”に設定するか、そのグループにセカンダリーメンバーシップを持たなくてはならない。 |
パラメータを変更するには、上の表内の適切な変数を /etc/default/LifeKeeper に追加してください。行のシンタックスは、次のとおりです。
[…]
MQS_CHECK_TIMEOUT_ACTION=sendevent
[…]
カスタム設定を無効化してデフォルト値に戻すには、その行を /etc/default/LifeKeeper から削除するか、コメントアウトします。
このトピックへフィードバック