目的

LifeKeeper for Linux v9.2.2 より、リージョン間 VPC ピア接続を利用した別 VPC からの接続構成がサポートされました。

本資料は、LifeKeeper for Linux v9.5.0 で VPC 間の接続構成を構築するための要件や基本操作を解説するものです。

既存の Recovery Kit for EC2 を利用しても、AWS 環境における HA クラスターを構築することができます。しかし、以下の問題があり、AWS Direct Connect を利用したオンプレミス環境からの接続はできません。

Recovery Kit for EC2 は「ルートテーブルシナリオ」と「Elastic IP シナリオ」の2つの機能をサポートします。

ルートテーブルシナリオ 」では、アクティブな IP リソースにルーティングされるように VPC のルートテーブルを制御しています。この時、IP リソースのアドレスは、VPC で管理している CIDR ブロック外である必要があります。しかし、異なる VPC から VPC ピア接続 経由で接続するためには、VPC CIDR ブロック内のアドレスである必要があります。従って、ルートテーブルシナリオではオンプレミス環境からの接続はできません。

Elastic IP シナリオ 」では、Elastic IP アドレスがパブリックなアドレスであるため、
インターネットからアクセスが可能であるケースで利用します。オンプレミス環境からのアクセスはインターネットを経由して行うことが可能です。この場合は VPC ピア接続を利用しなくとも、VPC 内の HA クラスタノードにアクセスすることができます。

上記の理由により、Recovery Kit for EC2 では VPC ピア接続を利用した異なる VPC からのアクセスには対応できません。VPC ピア接続を経由して VPC 内の HA クラスタノードにアクセスする必要がある場合は、本資料にてご紹介する構成を適用してください。

なお、本資料は LifeKeeper や Amazon Web Service(以下 AWS)の基本的な設定や操作、技術的な詳細情報を解説するものではありません。本構成の前提となる LifeKeeper や AWS に関する用語・操作・技術情報等につきましては、関連のマニュアルやユーザーサイト等であらかじめご確認ください。

フィードバック

お役に立ちましたか?

はい いいえ
お役に立ちましたか
理由をお聞かせください
フィードバックありがとうございました

このトピックへフィードバック

送信