アクティブ/スタンバイの構成では、バックアップサーバーは SAP MaxDB をアクティブに実行していませんが、プライマリサーバーの障害に備えて待機します。次のシナリオで、アクティブ/スタンバイ構成で SAP MaxDB リソースのインスタンスを保護する際に満たすべき具体的な要件を説明します。

アクティブ/スタンバイのシナリオ

標準的なアクティブ/スタンバイ構成をシナリオ1およびシナリオ2で説明します。

シナリオ1

SAP MaxDB の IndepDataPathIndepProgPath および DependPathプライマリサーバー上の複数の共有ファイルシステムにインストールされている。

  • IndepDataPathIndepProgPath および DependPath の3つのパスは、リソースインスタンスを保護するすべてのサーバー間で共有する必要があります。
  • レジストリーファイル /etc/opt/sdb は、クラスター内の各サーバーに存在する必要があります。このファイルは、リソース拡張操作中にターゲットサーバーからアクセス可能でなければならないため、共有ストレージに置いてはいけません。
  • データベースインスタンスのデータデバイス領域(data devspaces)、ログのデバイス領域(log devspaces)およびシステムのデバイス領域(sys devspaces)は、共有ディスク(共有ファイルシステムまたは共有 Raw デバイスのいずれか)上に存在する必要があります。

シナリオ2

SAP MaxDB の IndepDataPath および IndepProgPath が両方のサーバーでローカルにインストールされている。SAP MaxDB DependPath はローカルまたはプライマリサーバー上の共有ファイルシステムにインストールできる。

  • レジストリーファイル /etc/opt/sdb は、クラスター内の各サーバーに存在する必要があります。このファイルは、リソース拡張操作中にターゲットサーバーからアクセス可能でなければならないため、共有ストレージに置いてはいけません。
  • データベースインスタンスのデータデバイス領域(data devspaces)、ログのデバイス領域(log devspaces)およびシステムのデバイス領域(sys devspaces)は、共有ディスク(共有ファイルシステムまたは共有 Raw デバイスのいずれか)上に存在する必要があります。
  • データベースインスタンス実行ディレクトリー(RUNDIRECTORY)は、共有ストレージに配置する必要があります。RUNDIRECTORY の値は、DBMCLI コマンドの param_directput を使用して変更できます。データベースの作成後に RUNDIRECTORY の値を変更した場合は、パラメーターの更新を反映するために、データベースインスタンスを停止して再起動する必要があります。
  • データベースインスタンスの config (<IndepDataPath>/config)ディレクトリー構造は、データベースインスタンスが保護されるクラスター内のすべてのサーバー上の同じ場所に存在する必要があります。さらに、データベースインスタンスのパラメーターファイルは、テンプレート(またはプライマリ)サーバーからクラスター内のすべてのバックアップサーバーにコピーする必要があります。パラメーターの更新後には、パラメーターファイルをクラスター内のすべてのサーバーに再配布します。必要なファイルは以下の通りです。

config/Databases.ini

config/Installations.ini

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