LifeKeeper イベントメール通知は、特定のイベントが LifeKeeper クラスタで発生したときに 1 人以上のユーザがメールによる通知を受信する仕組みです。LifeKeeper のイベント通知機能では、特定のイベントが起きたときに通知を受信するアプリケーションを登録することができます (sendevent(5) マニュアルページを参照)。LifeKeeper は、LifeKeeper の動作を監視したいユーザのグループに向けて LifeKeeper の重要なイベントに関するメール通知を送信するように簡単に設定できます。
デフォルトでは、LifeKeeper イベントメール通知は無効になっています。この機能を有効にするには、/etc/default/LifeKeeper で指定する LK_NOTIFY_ALIAS 環境変数を設定する必要があります。LK_NOTIFY_ALIAS 環境変数には、メールアドレスまたはエイリアスを 1 つまたは複数個 (カンマ区切り) 設定できます。LK_NOTIFY_ALIAS を設定するには、コマンドラインから lk_confignotifyalias (lk_confignotifyalias(1M) マニュアルページで例を参照してください) を実行してイベントが発生したときにメールを受信するアドレスまたはアドレスリストを指定するか、デフォルトファイル /etc/default/LifeKeeper を編集してメールアドレスまたはアドレスリストを追加します。LK_NOTIFY_ALIAS= エントリを見つけて、アドレスまたはカンマ区切りのアドレスリストを入力します。選択した LifeKeeper イベントについてメールを送信する必要があるクラスタのすべてのノードで以上の手順を繰り返します。
メール通知を無効にするには、引数 -disable を付けて lk_confignotifyalias (lk_confignotifyalias(1M) マニュアルページで例を参照してください) を実行するか、デフォルトファイル /etc/default/LifeKeeper を編集して LK_NOTIFY_ALIAS の設定を削除します (この行を LK_NOTIFY_ALIAS= に変更)。
メールが生成される LifeKeeper のイベント
以下の LifeKeeper イベントが発生するとメール通知が生成されます (LK_NOTIFY_ALIAS が設定されている場合)。
LifeKeeper のイベント | イベントの説明 |
---|---|
LifeKeeper Startup Complete | LifeKeeper が起動したノードから送信されます。 |
LifeKeeper Shutdown Initiated | LifeKeeper のシャットダウンを開始したノードから送信されます。 |
LifeKeeper Shutdown Complete | LifeKeeper のシャットダウンを完了したノードから送信されます。 |
LifeKeeper Manual Switchover Initiated on Server | 手動スイッチオーバを要求されたノードから送信されます。 |
LifeKeeper Manual Switchover Complete - recovered list | 手動スイッチオーバが完了したノードから、リカバリに成功したリソースのリストと共に送信されます。 |
LifeKeeper Manual Switchover Complete - failed list | 手動スイッチオーバが完了したノードから、切り替えに失敗したリソースのリストと共に送信されます。 |
LifeKeeper Node Failure Detected | クラスタ内のノードに障害が発生したときに、クラスタ内の各ノードから送信されます。 |
LifeKeeper Node Recovery Complete for Server - recovered list | 障害ノードからのリソースをリカバリしたクラスタ内の各ノードから、リカバリに成功したリソースのリストと共に送信されます。 |
LifeKeeper Node Recovery Complete for Server - failed list | 障害ノードからのリソースのリカバリに失敗したクラスタ内の各ノードから、リカバリに失敗したリソースのリストと共に送信されます。 |
LifeKeeper Resource Recovery Initiated | リソースをリカバリしているノードから送信されます。このメールに続いて、リカバリが完了したか失敗したかを示すメッセージ(「Resource Recovery Complete」または「Resource Recovery Failed」) が必ず送信されます。 |
LifeKeeper Resource Recovery Complete | リソースのリカバリが成功した時点で、「LifeKeeper Resource Recovery Initiated」メッセージを送信したノードから、リカバリに成功したリソースのリストと共に送信されます。 |
LifeKeeper Resource Recovery Failed | リソースが In Service の状態になることができない場合に、「LifeKeeper Resource Recovery Initiated」メッセージを送信したノードから、リカバリに成功したリソースのリストと共に送信されます。 |
LifeKeeper Communications Path Up | ノードへのコミュニケーションパスが確立されました。 |
LifeKeeper Communications Path Down | ノードへのコミュニケーションパスがダウンしました。 |
LifeKeeper <Node monitoring> Failure Detected | Standby Node Health Check における Node監視で異常を検知したときに、異常を検知したノードから送信されます。<Node monitoring> には、検知した異常の内容が記載されます。 |
LifeKeeper <OSUquickCheck> Failure Detected | Standby Node Health Check における OSUリソース監視で異常を検知したときに、異常を検知したノードから送信されます。<OSUquickCheck> には、異常が検知されたリソースのタグ名が記載されます。 |
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