scsi と gen のディレクトリはそれぞれ、リソースのサブディレクトリを持ちます。これらのディレクトリの内容は、LifeKeeper が提供するリソースタイプのリストです。
scsi のリソースタイプ。 これらのリソースタイプは、 /opt/LifeKeeper/subsys/scsi/resources ディレクトリにあります。実際の設定によっては、その他のディレクトリが存在する場合があります。
- device - ディスクパーティション、または仮想ディスクデバイス
- disk - 物理ディスク、または LUN
- hostadp - ホストアダプタ
gen のリソースタイプ。 これらのリソースタイプは、 /opt/LifeKeeper/subsys/gen/resources ディレクトリにあります。
- filesys - ファイルシステム
- app - 汎用またはユーザ定義のアプリケーションであり、他のリソースに依存することがある
各リソースタイプのディレクトリには、以下のものが 1 つ以上あります。
- インスタンス。 このファイルは、LCD に保存されている、リソースインスタンスに関する恒久的な情報を反映します。このリソースタイプに関連付けられたリソースインスタンスの記述的な情報があります。
警告: インスタンスファイル (または LCD ファイル) を直接変更しないでください。リソースインスタンスの作成や操作を行うには、LifeKeeper の GUI の機能、または ins_create、ins_remove、ins_gettag、ins_setas、ins_setinfo、ins_setinit、ins_setstate、および ins_list の LifeKeeper の LCDI_instances コマンドのみを使用してください。これらのコマンドの詳細については、LCDI_instances (1M) のマニュアルページを参照してください。
- recovery 。このオプションのディレクトリには、障害が検出されたリソースのローカルリカバリの試行に使用されるプログラムがあります。recovery ディレクトリには、sendevent に渡されるイベントクラスに対応するディレクトリがあります。ディレクトリの名前は、sendevent プログラムに渡されるクラスパラメータ (-C) と一致する必要があります。 (LifeKeeper の警告とリカバリ を参照)。
各サブディレクトリに、アプリケーションは対応するイベントタイプを処理するリカバリプログラムを入れることができます。これらのプログラムの名前は、sendevent の -E パラメータで渡される文字列と一致する必要があります。このオプションのディレクトリは、複数のアプリケーションに使用されるように存在することはできません。
- actions 。このディレクトリには、特定のリソースタイプのリソースインスタンスについてのみ動作するリカバリ実行プログラムのセットがあります。使用するアプリケーションについて、アプリケーション内のすべてのリソースに適用する動作がある場合は、その動作を、resource type ディレクトリではなく、アプリケーションディレクトリの actions サブディレクトリに入れてください。
リカバリ指示ソフトウェアが、リソースインスタンスの変更や復旧に使用されます。各リソースタイプの actions ディレクトリに、 remove と restore の 2 つの動作が必要です。
リソースの動作
リソースタイプの actions ディレクトリには、特定のアプリケーションの動作を記述するプログラム (多くの場合は shell スクリプト) があります。各リソースタイプについて、restore と remove の 2 つの動作が必要です。
remove と restore のプログラムは、正反対の機能を実行する必要があります。つまり、相互の動作を元に戻す必要があります。これらのスクリプトは、絶対に手動で実行しないでください。これらのスクリプトは、LifeKeeper のリカバリ動作と制御のインターフェース (LRACI) の perform_action shell プログラムのみが実行する必要があります (LRACI-perform_action (1M) マニュアルページを参照)。
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