リソース階層は SIOS Protection Suite サーバのクラスタに定義します。階層を構成するサーバには、優先度を指定します。優先度が最も高いサーバには、優先度 1 が付きます。最高の優先度が付いたプライマリサーバは、リソースを操作するコンピュータです。2 番目に高い優先度を持つサーバは、プライマリサーバに障害が発生した際にリソースの切り替え先になる SIOS Protection Suite のバックアップサーバです。
アクティブ / アクティブグループ では、すべてのサーバがリソースを起動し、同時に他のサーバのリソース階層をバックアップします。アクティブ / スタンバイグループ では、プライマリサーバが処理を実行します。バックアップサーバは、プライマリサーバに障害が発生した場合に備えて待機します。待機系には、処理能力が低い小規模なシステムを使用できますが、稼働系に障害が発生した場合に備えて、リソースを継続的に運用する処理能力が必要になります。
共有リソースへの物理的な接続とアクセス方法により、グループ化のオプションが決まります。グループ化を実行するには、ハートビートを送信するコミュニケーションパスを設定し、全サーバが共有 SCSI インターフェースまたはファイバチャネルインターフェースを介してディスクリソースにアクセスできるようにします。例えば、次図では、 Server 1 のリソース AppA に関して、1 つのグループを設定できます。この構成では、 AppA データベースに共有アクセスするサーバは Server 2 だけです。
一方、 Server 3 で稼働する AppB リソースは、3 台のサーバを任意に構成できます。共有 SCSI バスがサーバ 4 台に AppB データベースへのアクセスを提供しているためです。
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