Oracle Cloud Infrastructure (OCI) は、Oracle が提供するパブリッククラウドサービスです。ハードウェア、ネットワーク、ディスクなどのストレージ、Windows Server や Linux などのサーバー OS、Web サーバーや RDBMS などのミドルウェア、グループウェアやサーバー・アプリケーション、そして .NET Framework などのアプリケーション実行環境を、ユーザーがオンデマンドでネットワークを経由して利用可能な IT の利用形態です。
Oracle が管理する世界中のデータセンターに、インターネット経由でサーバー・アプリケーションを簡単に作成し、展開、管理が行えます。サーバーやインフラを所有することなく、必要な時に必要な量のメモリやディスクといったコンピューティングリソースを利用することができます。料金体系はリソース毎に分かれており、時間単位の従量課金での利用となります。
OCI では、Web ブラウザベースの OCI Cloud コンソール (管理用のポータルサイト) を提供しており、ユーザーは直感的に操作する事が可能です。
構成情報
本構成では LifeKeeper for Windows を使って、以下の構成のアクティブ/スタンバイクラスターを構築します。
クラスターノード
稼働系 (SIOS20-NODE1) | 待機系 (SIOS20-NODE2) | |
仮想マシンサイズ | VM.Standard.E4.Flex (*1) | |
データディスク | 50 GB (アプリケーション用) (*1) | |
プライベート IP アドレス | 10.0.2.11 | 10.0.2.12 |
[IP リソースが保護する VIP] | 10.0.2.21 | |
[NLB が設定する VIP] | 10.0.2.21 (*2) | |
NLB が転送するポート i.e. アプリケーションが Listen するポート |
1521 (Oracle の場合) 5432 (PostgreSQL の場合) |
|
ILB の負荷分散対象 | 10.0.2.11:1521 (Oracle の場合) 10.0.2.11:5432 (PostgreSQL の場合) |
10.0.2.12:1521 (Oracle の場合) 10.0.2.12:5432 (PostgreSQL の場合) |
ソフトウェア | Windows Server 2022 Standard Edition LifeKeeper for Windows v8.9.1 Oracle Database 19c for Microsoft Windows x64 (64-bit) PostgreSQL 14.7 |
*1 : Oracle や PostgreSQL など、保護するアプリケーションのインストール要件に合うよう、インスタンスサイズおよび仮想マシンのディスクを用意してください。
*2 : カスタムはできません。NLB 生成時に自動的に付与されます。本ガイド作成時にはこの IP で生成されたため、10.0.2.21 で記載していきます。
VM 構成(クライアント)
仮想マシンサイズ | VM.Standard.E4.Flex | |
---|---|---|
プライベート IP アドレス | 10.0.1.11 | |
ソフトウェア | Windows Server 2022 Standard Edition Oracle Database 19c Client (19.3) for Microsoft Windows x64 (64-bit) PostgreSQL 14.7 |
ネットワーク構成
OCI では、仮想マシン(VM)間での通信を行えるようにするため、“仮想クラウドネットワーク”(VCN)を作成します。VCN は、サブネットを指定する事でこのサブネット内で VM 間での通信が行えるようにしています。
OCI で VM にネットワークを構成する場合、あらかじめ VCN とサブネットを作成し、VM にこれらを指定するのが一般的です。VCN を使用すると、VM に仮想プライベートネットワーク (VPN) を提供できます。VCN は OCI Cloud コンソール (管理用のポータルサイト) 等を通して、DNS および IP アドレス範囲の構成を含むネットワークトポロジーを制御できます。
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