Azure のロードバランサーには外部ロードバランサーと内部ロードバランサーが存在しますが、今回の用途では、内部ロードバランサーを使用します。また、この内部ロードバランサーの IP アドレスの値は、後に設定する仮想 IP アドレスの値としても使用され、保護対象サービスのアクセスポイントとなります。
- Azure Home > [Load balancers] > [+Add] を選択し、本環境で使用するロードバランサーを次の表の通り作成します。
Project details | |||
---|---|---|---|
Subscription | お持ちのサブスクリプション ID | Azure サービス加入時に決められたサブスクリプション ID です。 | |
Resource group | sios20rg | ||
Instance details | |||
Name | sios20ilb | ||
Region | (Asia Pacific) Southeast Asia | ||
Type | Internal | ※注1 | |
SKU | Standard(Availability zone を選択した場合) Basic(Availability set を選択した場合) |
||
Tier | Regional | ||
Configure virtual network | |||
Virtual network | sios20vnet | ||
Subnet | sios20sub1 (10.20.1.0/24) | ||
IP address assignment | Static | ||
Private IP address | 10.20.1.200 | ※注2 | |
Availability zone (SKU に Standard を選択した場合のみ設定) |
Zone-redundant |
※注1:内部ロードバランサーを作成するため、必ず [Internal] を選択します。
※注2:この値が後に設定する仮想 IP アドレスの値としても使用され、保護対象サービスのアクセスポイントとなります。
- [Review + Create] をクリックし、内容を確認してから [Create] をクリックします。
- 作成済のクラスター用の仮想マシン 2台を内部ロードバランサーのバックエンドプールに追加します。 Azure Home > [Load balancers] > ロードバランサー名 > [Backend pools] > [Add] を選択し、次のように設定します。
Add backend pool | |||
---|---|---|---|
Name | sios20backendpool | ||
Backend Pool Configuration | NIC | ||
IP version | IPv4 | ||
Associated to (SKU に Basic を選択した場合のみ設定) |
Virtual machine | ||
Target #1 | |||
Virtual machine | SIOS20LKNODE01 | ||
IP address | ipconfig1 (10.20.1.11) | ※ | |
Target #2 | |||
Virtual machine | SIOS20LKNODE02 | ||
IP address | ipconfig1 (10.20.1.12) | ※ |
※:バックエンドプールを、作成済の仮想マシンがもつプライマリー(一つめの)ネットワークインターフェースに紐づけます。
- [Add] をクリックし、バックエンドプールが作成されたことを確認します。
- Azure Home > [Load balancers] > ロードバランサー名 > [Health Probes] > [+Add] をクリックし、次のように設定します。
Health probe | ||
---|---|---|
Name | sios20probe | |
Protocol | TCP | |
Port | 12345 | ※ |
Interval | 5 | |
Unhealthy threshold | 2 |
※:ヘルスプローブには、LB Health Check が使用するポートを指定します。
- [Add] をクリックして、プローブが作成されたことを確認します。
- 続けて、負荷分散規則を設定します。 Azure Home > [Load balancers] > ロードバランサー名 > [Load balancing rules] > [Add] をクリックして、次のように設定します。
Add load balancing rule | ||
---|---|---|
Name | sios20ilbrule | |
IP Version | IPv4 | |
Frontend IP address | 10.20.1.200 (LoadBalancerFrontEnd) | |
HA Ports (SKU に Standard を選択した場合のみ設定) |
チェックしない | |
Protocol | TCP | |
Port | 1521 (Oracle) 5432 (PostgreSQL) |
※ |
Backend port | 1521 (Oracle) 5432 (PostgreSQL) |
※ |
Backend pool | sios20backendpool (2 virtual machines) | |
Health probe | sios20probe (TCP:12345) | |
Session persistence | None (default) | |
Idle timeout | 4 (default) | |
TCP reset (SKU に Standard を選択した場合のみ設定) |
Disabled (default) | |
Floating IP | Enabled |
※:負荷分散用のポートには、アプリケーションが使用するポートを指定します。
- [OK] をクリックして、負荷分散規則が作成されていることを確認します。
- Azure Home > [Virtual machines] を開き、次の 3台の仮想マシンをスタートし、RDP で lkadmin としてログインしてください。ドメインをお使いの場合は、3台ともドメインに参加させ、ドメインの管理者としてログインしてください。(本ガイドではドメインへの参加手順は省きますが、以下では、sios20.local ドメインに参加し、SIOS20\lkadminとしてログインするものとします。)
- SIOS20LKNODE01
- SIOS20LKNODE02
- SIOS20LKCLIENT
このトピックへフィードバック