共有 SCSI ディスク上のリソースを保護するには、Windows のディスク管理ツールを使用して、共有ディスクを論理ボリュームに分割します。ボリュームリソースインスタンスを定義すると、SIOS Protection Suite で共有ボリュームを保護できます。インスタンスにはドライブレターを指定します (例: G:)。

SIOS Protection Suite は、ボリュームリソースインスタンスをプライマリサーバで起動した後、ソフトウェアロックをかけます。その結果、ボリュームがプライマリサーバでアクティブな限り、バックアップサーバはボリュームにアクセスできません。プライマリサーバに障害が発生すると、SIOS Protection Suite はボリュームリソースをバックアップサーバで起動し、修復中のプライマリサーバがボリュームリソースにアクセスできないようにロックします。

SIOS Protection Suite は、プライマリとバックアップを入れ替えるため、障害が発生したサーバは、ボリュームリソースにアクセスできなくなります。そのため、障害が発生したサーバを修理している間は、不適切なアクセスからリソースを保護できます。

SIOS Protection Suite のインテリジェントスイッチバック機能は、プライマリサーバとバックアップサーバを動的に再定義します。そのために、修理が完了したら、適当なタイミングを指定して、修復したサーバでリソースを起動できます。

ボリュームリソースを作成するには、次の手順に従ってください。SIOS Protection Suite はボリュームロックを保持するため、ボリュームリソースを作成した後は、SIOS Protection Suite を停止しないでください。

注記: ミラーボリュームリソースを作成して拡張する前に、SIOS Protection Suite クラスタシステムに接続している DataKeeper GUI プロセスを必ず終了してください。

  1. サーバを選択します。次に、 サーバコンテキストメニュー または サーバコンテキストツールバー の [リソース階層の作成] をクリックします。
  1. [保護するアプリケーションを作成] ウィンドウが起動し、 プライマリ サーバおよび バックアップ サーバが表示されます。まだ選択していない場合は、設定のための適切なシステムを選択してください。
  1. クラスタにインストールされているすべてのリカバリキットの一覧が表示されます。ダイアログボックスの [戻る] ボタンがアクティブになっているときは、直前のダイアログボックスに戻ることができます。これは特に、前に入力した情報の訂正が必要なエラーが発生した場合に役立ちます。階層の作成手順の間に [キャンセル] をクリックすると、SIOS Protection Suite は作成プロセス全体を取り消します。
フィールド 説明
ボリューム 保護対象のボリュームを選択します。「見つかりません」と表示される場合は、そのボリュームが SIOS Protection Suite で保護されていることを確認してください。
ボリュームタグ

ボリュームタグはリソース識別子を指定します。SIOS Protection Suite がデフォルトのボリュームタグ名「Volume.X」を割り当てます。X は、ドライブレターです。タグ名は変更できますが、一意でなければなりません。

注意 : タグ名に使用できる文字はASCII印字可能文字のみです。

  1. データの入力を完了すると、 [次へ] ボタンが表示されます。 [次へ] をクリックすると、SIOS Protection Suite はリソース階層の作成と検証を実行します。

  1. リソース階層が正常に作成されたことを伝えるメッセージが表示されたら、 [次へ] をクリックして操作を続けます。 [ボリュームリソースの拡張ウィンドウ] が表示されます。この手順を完了させるための詳細情報については、ヘルプトピックの ボリュームリソースの拡張 を参照してください。
  1. 問題が発生すると情報ボックスにエラーが表示され、部分的に作成されたリソース階層が削除されて、 [次へ] ボタンが無効になります。その場合は、 [キャンセル] をクリックして、 ウィザード を終了してください。

ボリュームリソース作成後の作業

SIOS Protection Suite ボリュームを作成するか削除した場合は、SIOS Protection Suite で保護するボリュームに次のコマンドを実行します。

chkntfs /x <vol_1> <vol_2> … <vol_n>

この Windows のコマンドは、システムの起動時に chkdsk のチェック対象となるボリュームのリストから、指定したボリュームを除外します。SIOS Protection Suite で保護するボリューム (特にバックアップシステム上のボリューム) は、LifeKeeper が起動するまでアクセスできないように、上記のコマンドで除外する必要があります。chkntfs /d コマンドは、SIOS Protection Suite ボリュームがないと、Windows のデフォルト設定を復元します。

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