LifeKeeper をインストールしてボリュームと通信リソースを設定すると、Oracle をインストールする準備が整います。
プライマリサーバー上
- Oracle Database のインストール媒体(Oracle Database 19c の場合は、WINDOWS.X64_193000_db_home.zip)をダウンロードして Oracle HOME に展開します。Oracle Home 共有の場合は共有ディスク上に、非共有の場合は非共有ディスク上に展開します。
- setup.exe を実行して、Oracle インストーラを開始します。次の表を参考に設定します。
構成オプション (Configuration Option) |
ソフトウェアのみの設定 (Set Up Software Only) |
|
---|---|---|
データベース・インストール・オプション (Database Installation Options) |
単一インスタンス・データベースのインストール (Single instance database installation) |
|
Oracleホーム・ユーザー (Oracle Home User) |
既存のWindowsユーザーの使用 (Use Existing Windows User) 例、SIOS20\oracle |
Oracle 関連のサービスを実行するユーザーを指定します。プライマリ、バックアップサーバーから、このユーザーで共有ディスクへアクセスするので、既存のドメインユーザーを指定することを推奨します。非ドメインユーザーを指定する場合は両サーバーのそのユーザーから読み書きできるよう共有ディスクを設定します。 |
インストール場所 (Installation Location) |
Oracle ベース (Oracle Base) 例、E:\app\oracle |
Oracle Home 共有の場合は共有ディスク上に、非共有の場合は非共有ディスク上に指定します。 |
その他 | 任意 |
- 次に Oracle データベースインスタンスを作成します。Database Configuration Assistant を起動して、Database を作成します。次の表を参考に設定します。
データベース操作 (Database Operation) |
データベースの作成 (Create a database) |
|
---|---|---|
作成モード (Creation Modes) |
拡張構成 (Advanced configuration) |
Oracle Home が非共有の場合は、拡張構成(Advanced configuration)を選択します。Oracle Home が共有の場合は、任意です。 |
デプロイ・タイプ (Deployment Type) |
データベース・タイプ (Database type) Oracle単一インスタンス・データベース (Oracle Single Instance database) |
|
記憶域オプション (Storage Option) |
データベース・ファイルの位置 (Database files location) 例、E:\oradata\{DB_UNIQUE_NAME} |
Oracle Home が非共有の場合は、共有ディスクを指定します。 |
Oracle-Managed Files の使用(OMF) | Oracle Home 非共有の場合は Oracle-Managed Files (OMF) は選択しないでください。 | |
高速リカバリ・オプション (Fast Recovery Option) |
高速リカバリ領域 (Fast Recovery Area) 例、E:\fast_recovery_area\{DB_UNIQUE_NAME} |
Oracle Home が非共有の場合は、共有ディスクを指定します。 |
ネットワーク構成 (Network Configuration) |
リスナーがまだ登録されていない場合は新規リスナーの作成で登録します。リスナー名は SID と同じにします。 | |
その他 | 任意 |
- Service manager を起動して、該当する TNSListener サービス(Oracle<ORAHOME>TNSListener<SID> )を停止し、手動起動にします。
- Net Manager を起動して以下の変更をします。
- Listeners から設定した Listener を選択し、
- Listening Locations から Network Address が TCP/IP Protocol では Host を、IPアドレスリソースで保護される仮想 IP アドレスまたは、route53リソースやDNSリソースで保護されるDNSホスト名に変更します。名前付きパイプではマシン名を LAN Manager の別名に変更します。
- Database Services で Database を追加し Oracle Home Directory, SID を設定します。
- Listening Locations から Network Address が TCP/IP Protocol では Host を、IPアドレスリソースで保護される仮想 IP アドレスまたは、route53リソースやDNSリソースで保護されるDNSホスト名に変更します。名前付きパイプではマシン名を LAN Manager の別名に変更します。
- Service Naming から該当する SID の Address Configuration を選択し、 TCP/IP Protocol の Host Nameを、IPアドレスリソースで保護される仮想 IP アドレスまたは、route53リソースやDNSリソースで保護されるDNSホスト名に変更します。名前付きパイプではマシン名を LAN Manager の別名に変更します。
- Listeners から設定した Listener を選択し、
- Service manager を起動して、該当する TNSListener サービスを開始し、接続できるのを確認します。以下の例では、IP アドレスが 10.1.0.111, SID が orcl、ポートが 1521 です。
sqlplus sys/'password'@10.1.0.111:1521/orcl as sysdba
- Service manager を起動して、該当する OracleService, TNSListener サービスを停止し、バックアップサーバーの設定に備えます。
バックアップサーバー上
- バックアップサーバーへ保護対象ボリューム、通信リソースをスイッチオーバーします。
- Oracle Home を共有ディスクにインストールした場合は、Oracle Base の app ディレクトリをリネームし、同じ名前でバックアップサーバーにインストールできるようにします。Oracle Home を非共有ディスクにインストールした場合は、共有ディスクの oradata, fast_recovery_area ディレクトリをリネームし、同じ名前でバックアップサーバーにインストールできるようにします。
- プライマリサーバーと同じ方法でインストールします。このときプライマリサーバーとまったく同じ設定になるようにします。
プライマリサーバー上
- プライマリサーバーへ保護対象ボリューム、通信リソースをスイッチオーバーします。
- Service manager を起動して、該当する OracleService, TNSListener サービスを起動します。
このトピックへフィードバック