Recovery Kit for EC2™には「ルートテーブルシナリオ」「Elastic IPシナリオ」の2つの機能があります。以下ではこれらの機能の概要を記載します。
ルートテーブルシナリオ (バックエンドクラスター):
クライアントからLifeKeeperが保護する仮想IP (VPCのCIDR外) に接続できるように、ルートテーブルを管理します。
ルートテーブルには、送信先としてLifeKeeperで保護されている仮想IP、ターゲットとしてActiveノードのENIを指定したルートを作成します。これにより、クライアントから仮想IPにアクセスすると、このルートの設定に従いActiveノードへの接続が可能になります。
スイッチオーバー実行時にはこのルートのターゲットを更新することにより、接続先ノードの切り替えに対応します。図1ではNode1がActive、Node2がStandbyになっていますが、スイッチオーバーが実行されると両ルートテーブルの仮想IPのターゲットを、Node2のENIに更新します。
図1: ルートテーブルシナリオ概要図
Elastic IPシナリオ (フロントエンドクラスター):
インターネットから使用できる Elastic IP を管理します。
Elastic IPをActiveノードのENIに割り当てることで、外部からActiveノードへの接続が可能になります。
スイッチオーバー実行時にはElastic IPの割り当てを対向ノードへ移動することで接続先ノードの切り替えに対応します。図2ではNode1がActive、Node2がStandbyになっていますが、スイッチオーバーが実行されるとNode1のENIからElastic IPを取り外し、Node2のENIに割り当てます。
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