SIOS Protection Suite コミュニケーションパスをサーバ間に設定する前に、ハードウェアとソフトウェアが適切にセットアップされていることを確認してください。要件については、構成 セクションを参照してください。

構成に関する注意事項

  • サーバ間には、 共有ディスクコミュニケーションパスを 2本以上設定しないでください。
  • 共有ディスクコミュニケーションパスは、2 サーバ構成のクラスタだけに対応しています。
  • 共有ディスクコミュニケーションパスは、パーティションスタイルとしてMBRを選択して初期化した共有ディスクのみをサポートします。GPTを選択して初期化した共有ディスクを指定して作成しないでください。
  • 3 台以上のサーバでクラスタを構成する場合は、複数の TCP/IP コミュニケーションパスを使用して、ハートビートを冗長化します。TCP/IP パスには優先度を指定します。SIOS Protection Suite は優先度を参照して、リモートサーバへの TCP/IP パスを使用する順番を決定します。

重要: 通信回線 1 本に障害が発生した場合に不要なフェイルオーバが発生しないように、コミュニケーションパスを冗長化しておきます。コミュニケーションパスを 1 本だけ使用した場合、そのコミュニケーションパスに障害が発生すると、SIOS Protection Suite のリソース階層が複数サーバで同時にサービスを起動することがあります。これを「スプリットブレイン」と呼びます。また、TCP/IP コミュニケーションパスでネットワークトラフィックが増加すると、偽のフェイルオーバが発生したり、SIOS Protection Suite を正常に初期化できなくなったりするなど、予期しない問題が生じることがあります。

コミュニケーションパスの作成

  1. 1 台のサーバを選択し、 サーバコンテキストメニュー または サーバコンテキストツールバー の [コミュニケーションパスの作成] をクリックします。
  1. リストボックスから 1 台以上の リモートサーバ を選択します。リモートサーバをクラスタに接続していないためにサーバがリストに表示されない場合は、 [サーバ追加] をクリックして、リモートサーバを追加してください。DNS を使用するか、_/etc/hosts_ ファイルに IP アドレスを登録し、リモートとローカルのサーバの IP アドレスが解決できることを確認してください。 [次へ] をクリックします。
  2. デバイスタイプ として、 TCPTTY 、または DISK を選択し、 [次へ] をクリックします。
  1. デバイスタイプ 設定に必要な情報を選択し、各手順が完了するたびに、 [次へ] をクリックします。それぞれの設定においての詳細情報は、下記の表を参照してください。
フィールド 説明
TCP/IPコミュニケーションパス
ハートビート間隔 ハートビート間隔 には 4 ~ 15 の値を入力して、サーバが稼働していることを確認するハートビート信号を送信する間隔を秒単位で指定します。デフォルト値は 6 です。
ハートビート最大欠落数 有効値は 3 ~ 99 です。ハートビート最大欠落数は、ハートビート信号が連続して欠落した場合、何回目でコミュニケーションパス障害と判断するかを指定します。デフォルト値は 5 です。
ローカル IP アドレス コミュニケーションパスを使用するローカルサーバの IP アドレスを入力します。
優先度 ローカルサーバにおけるコミュニケーションパスの優先度を指定します。優先度は、サーバ間のコミュニケーションパスの優先順位を決定するために使用されます。優先度は 1 が最高、99 が最低です。
リモート IP アドレス コミュニケーションパスを使用するリモートサーバの IP アドレスを入力します。
TCP ポート番号 TCP/IP サービスが使用する一意のポート番号を入力します。この番号の範囲は 1500 ~ 10000 です。SIOS Protection Suite ではデフォルト値が表示されますが、この値は変更できます。
共有ディスクコミュニケーションパス
ハートビート間隔 ハートビート間隔 には 4 ~ 15 の値を入力して、サーバが稼働していることを確認するハートビート信号を送信する間隔を秒単位で指定します。デフォルト値は 6 です。
ハートビート最大欠落数 有効値は 3 ~ 99 です。ハートビート最大欠落数は、ハートビート信号が連続して欠落した場合、何回目でコミュニケーションパス障害と判断するかを指定します。デフォルト値は 5 です。
優先度 ローカルサーバにおけるコミュニケーションパスの優先度を指定します。優先度は、サーバ間のコミュニケーションパスの優先順位を決定するために使用されます。優先度は 1 が最高、99 が最低です。
ドライブ名 共有ディスクコミュニケーションパスに使用する共有ボリュームのドライブ名を指定します。ドライブ名は両方のサーバで統一します。
  1. [作成] をクリックしてください。ネットワーク接続が確立したことを伝えるメッセージが表示されます。アウトプットパネルが有効な場合、メッセージはアウトプットパネルに表示されます。 [次へ] をクリックします。

  1. 複数のローカル IP アドレスまたはリモートサーバを選択し、 デバイスタイプTCP を指定した場合は、手順 4 に戻り、次のコミュニケーションパスを作成します。複数のリモートサーバを選択し、 デバイスタイプDISK に設定した場合は、手順 3 に戻り、次のコミュニケーションパスを設定します。
  1. コミュニケーションパスの作成が完了したことを伝えるメッセージが表示されたら、 [完了] をクリックします。

コミュニケーションパスの確認

コミュニケーションパスを確認するには、 [サーバプロパティ] ダイアログボックスを使用します。ステータスが [起動中] であることを確認してください。

次に、GUI の右ペインにあるサーバのアイコンを確認してください。最初のコミュニケーションパスを作成した後であれば、サーバのアイコンに黄色のハートビートが表示されます。これはコミュニケーションパス 1 本が稼働中であり、冗長なコミュニケーションパスが存在しないことを示しています。   
2つのコミュニケーションパスを作成すると、サーバのアイコンが緑色のハートビートに変わります。   

コミュニケーションパスを作成してから数分が経過しても、稼働中にならない場合は、リモートサーバの名前が正しいことを確認してください。

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