WebSphere MQ (旧 MQSeries) は、IBM のソフトウェア製品で、一度だけの信頼性の高いメッセージ配信を行います。WebSphere MQ の中核要素は、メッセージを送受信するための1 つ以上のキューを処理するキューマネージャです。メッセージがキューに追加されると、メッセージは確実にパーシステントになり、一度だけ配布されます。
WebSphere MQ Recovery Kit を使用すると、コマンドサーバ、リスナー、およびパーシステントキューマネージャデータを含む WebSphere MQ キューマネージャを LifeKeeper で保護できます。キューマネージャリスナーの保護は、オプションでキューマネージャごとに無効化できます。これにより、クライアント接続を扱わない設定に対応したり、LifeKeeper のリカバリ試行を発動させることなく管理者がリスナーをシャットダウンしたりできます。
WebSphere MQ Recovery Kit は、保護対象の WebSphere MQ キューマネージャを、障害の発生したプライマリサーバからバックアップサーバにリカバリする仕組みを提供します。LifeKeeper はサーバレベル (ハートビートによる) またはリソースレベル (WebSphere MQ デーモンの監視による) で障害を検知して、保護対象の WebSphere MQ サービスの管理をバックアップサーバに移譲します。
また、WebSphere MQ Recovery Kit は、複数のバージョンの WebSphere MQ のインストールをサポートしており、同じシステム上にインストールして実行することができます。MQ のマルチバージョンはMQ ソフトウェアのバージョン 7.x、およびバージョン 8.x のキューマネージャをサポートし、いずれも Recovery Kit により保護することが可能です。WebSphere MQ Recovery Kit の 9.0.2 のバージョンにおける本サポート以前は、同じシステムにインストールして実行できる MQソフトウェアバージョンは 1 つのみでした (注記: インストールは、デフォルトの場所 /opt/mqm に行う必要がありました)。
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