症状:
使用中のファイルシステムの削除に失敗する。
原因:
- 作成または拡張後に、 [Resource Protection Level] が [Basic] または [Minimum] に設定された場合。リソース保護レベルが Basic または Minimum に設定されている場合、削除処理時に SAP リソース階層が停止されません。これにより、削除が呼び出されても、そのインスタンスのプロセスは実行中のままになります。また、プロセスが保護されたファイルシステムにアクセス中の場合、LifeKeeper はファイルシステムをアンマウントできないことがあります。
- レプリケートされていない enqueue リソースの [Resource Protection Level] が [Standard] に設定された場合。リソース保護レベルが Standard に設定されている場合、削除処理時に SAP リソース階層が停止されません。これにより、削除が呼び出されても、そのインスタンスのプロセスは実行中のままになります。また、プロセスが保護されたファイルシステムにアクセス中の場合、LifeKeeper はファイルシステムをアンマウントできないことがあります。
処置:
- [Basic] と [Minimum] の設定は、リソースを一時的なメンテナンスモードにするときに使用します。継続的な保護レベルとして使用すべきではありません。問題のリソースが Basic または Minimum を継続的な保護レベルとして必要とする場合、そのインスタンスはローカルストレージを使用するように設定するか、リソース階層全体をローカル NFS マウント向けの LifeKeeper NAS Recovery Kit を使用せずに設定する必要があります。
- [Standard] 設定は、レプリケートされた enqueue リソースでのみ使用します。
注記: [Standard] は、SPS-L 9.3.2以前で作成され、対応するセントラルサービスリソースに依存するSAP階層の最上位に存在するERSリソースに使用されます。SPS-L 9.4.0以降で作成され、セントラルサービスリソースから独立した階層に存在するERSインスタンスは、保護レベルを [Full] に設定する必要があります。
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