マルチターゲットレプリケーション環境でのログ保持の管理

ログ保持設定

SAP HANAのドキュメントによると、プライマリーシステムが複数のセカンダリーシステムに複製されている場合は、 force log retention および log retention propagation を使用して、最適化された再同期を実現し、引き継ぎまたはその他の切断状況の後に完全なデータシッピングが起こることを回避する必要があります。

SAP HANA ヘルプドキュメントから

If enable_log_retention = force_on_takeover is configured, the log will be retained during replication for all direct secondaries until a takeover is executed. During takeover, the parameter is set to force. This means the log will be retained independently of any secondary system. The configuration must be done manually (for example, by the administrator or using setup scripts) because the SAP HANA system doesn’t know when the system landscape has been completely reconfigured.

※以下参考情報として翻訳を掲載します。英語の原文と合わせてご参照ください。

enable_log_retention = force_on_takeover が構成されている場合、テイクオーバーが実行されるまで、すべてのダイレクトセカンダリーのレプリケーション中にログが保持されます。 テイクオーバーの間、このパラメーターは force に設定されます。 これは、ログがどのセカンダリーシステムからも独立して保持されることを意味します。SAP HANA システムはシステムのランドスケープが完全に再構成されたことを認識しないため、設定は手動で行う必要があります(たとえば、管理者による設定やセットアップスクリプトの使用)。

!LifeKeeper for Linux はこれらのパラメーターを自動的に管理しないため、システムランドスケープ全体の引き継ぎまたは再登録の成功後に、管理者が手動で更新する必要があります。 enable_log_retention および propagate_log_retention のパラメーターの詳細については、SAP HANA システムレプリケーションガイドを参照してください。