このページでは、AWS のクラウド環境において既存のノードと併せて Quorum/Witness を設定するのに役立つクラスター構成を紹介します。

概略図:

2ノード、単一リージョンのデプロイメント

両方のノードがすべて同じリージョンにある場合、Witness ノードも同じリージョンに配置する必要があります。リージョン内の Availability Zone に障害が発生した場合でも、Witness ノードが残ります。リージョン全体で障害が発生した場合、ノードは存在しなくなるので、フェイルオーバーは無意味になります。

3ノード、2リージョンのデプロイメント

2つのノードが1つのリージョンに存在し、3番目のノードが別のリージョンに存在する3ノードのクラスターでは、SIOS Protection Suite for Linux ではWitness ノードは無意味になります。これは、すでに奇数の票があるためです。リージョン1全体がフェイルオーバーした場合、DR リージョンへのフェイルオーバーは常に手動のプロセスになります。

2ノード + Witness ノード、マルチリージョンのデプロイメント

1つのノードがリージョン1に、ノード2がリージョン2にある2ノード構成のクラスターでは、リージョン3がある場合は Witness ノードはリージョン3に配置する必要があります。リージョン3がない場合はリージョン1に配置します。リージョン2に配置しない理由は、リージョン1とリージョン2の間のネットワークに障害が発生した場合、リージョン2へのフェイルオーバーが不必要に発生するためです。3番目のリージョンがあると、その可能性はなくなります。3番目のリージョンを持つことが現実的でない場合は、誤ったフェイルオーバーを排除するために、Witness ノードはプライマリーリージョンに配置することをお勧めします。ただし、リージョン1が完全にダウンした場合は、バックアップノードを手動でオンラインにする必要があります。 この事象が発生した場合、障害が発生した日時と、サーバーをオンラインにするために何を行ったかを具体的に記録しておいてください。

3リージョンの場合

2ノードとストレージディスク

Amazon S3 にはグローバルという概念があり、S3 バケットはグローバルにアクセス可能です。Amazon S3 を使用する場合は LifeKeeper が動作しているインスタンスのリージョンと別のリージョンの S3 を利用してください。ただし、インターネットに接続できない環境で、別のリージョンの S3 にアクセスするにはエンドポイントの指定が必要ですが、現在 LifeKeeper はエンドポイントの指定に対応していません。NFS または EFS は同じリージョンにセットアップできますが、インスタンスとは別の AZ(Availability Zone) に配置する(EFS の場合は 1 ゾーンストレージクラス)ことで AZ 障害に対応できます。

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