起動処理 (restore)
以下の順序で Apache リソースの起動を試みます。
- httpd コマンドの -t オプションを使用し、設定ファイルの構文チェックを行います。構文エラーがある場合はエラーで終了します。
- 設定ファイルから ssl.conf が読み込まれるかの情報を元に、SSL モジュールを使用するかどうかを判定します。
- 以下コマンドで httpd を起動します。起動に失敗した場合はエラーで終了します。
- SSL モジュールを使用する場合
$HTTPD_PATH $DOPTS -d "$SERVER_ROOT" -f "$CONF_FILE" -c "SSLPassPhraseDialog exec:/usr/bin/true" -c "PidFile $PIDFILE"
- SSL モジュールを使用しない場合
$HTTPD_PATH $DOPTS -c "PidFile $PIDFILE" -d "$SERVER_ROOT" -f "$CONF_FILE"
各変数には以下の値が格納されます。
$HTTPD_PATH
: リソース作成時に指定した httpd バイナリのパス
$DOPTS
: /etc/sysconfig/ に存在する httpd の起動オプション
$SERVER_ROOT
: リソース作成時に指定した ServerRoot のパス
$CONF_FILE
: $SERVER_ROOT/conf/httpd.conf (httpd の設定ファイル)
$PID_FILE
: PID ファイルのパス
- SSL モジュールを使用する場合
- httpd プロセスが起動済みであり、http サーバーに TCP 接続できることを確認します。確認に失敗した場合はエラーで終了します。
停止処理 (remove)
以下の順序で Apache リソースの停止を試みます。
- PID ファイル /var/run/httpd.$INSTANCE.pid を削除します。
$INSTANCE はリソース ID から先頭の “apache-” を除いた文字列です。
- TERM シグナルでプロセスを終了させます。
kill -TERM $pid
- プロセスを終了できなかった場合、 KILL シグナルでプロセスを終了させます。
kill -KILL $pid
監視処理 (quickCheck)
以下の順序で Apache リソースの監視を試みます。
- PID ファイル /var/run/httpd.$INSTANCE.pid が存在し、中身が実際の httpd の PID と一致することを確認します。
$INSTANCE はリソース ID から先頭の “apache-” を除いた文字列です。
- http サーバーに TCP 接続できるかどうかを確認します。
いずれかの確認に失敗した時点でリソース障害と判定され、エラーで終了します。
監視処理は 20 秒でタイムアウトします。タイムアウトすると処理を中止しますが、リソース障害とは判定されません。
回復処理 (recover)
以下の順序で Apache リソースの回復を試みます。
- 起動処理と同じ処理を行います。起動に失敗した場合はエラーで終了します。
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