起動処理 (restore)

以下の順序で Apache リソースの起動を試みます。

  1. httpd コマンドの -t オプションを使用し、設定ファイルの構文チェックを行います。構文エラーがある場合はエラーで終了します。
  1. 設定ファイルから ssl.conf が読み込まれるかの情報を元に、SSL モジュールを使用するかどうかを判定します。
  1. 以下コマンドで httpd を起動します。起動に失敗した場合はエラーで終了します。
    • SSL モジュールを使用する場合
      $HTTPD_PATH $DOPTS -d "$SERVER_ROOT" -f "$CONF_FILE" -c "SSLPassPhraseDialog exec:/usr/bin/true" -c "PidFile $PIDFILE"
      
    • SSL モジュールを使用しない場合
      $HTTPD_PATH $DOPTS -c "PidFile $PIDFILE" -d "$SERVER_ROOT" -f "$CONF_FILE"
      

      各変数には以下の値が格納されます。
      $HTTPD_PATH : リソース作成時に指定した httpd バイナリのパス
      $DOPTS : /etc/sysconfig/ に存在する httpd の起動オプション
      $SERVER_ROOT : リソース作成時に指定した ServerRoot のパス
      $CONF_FILE : $SERVER_ROOT/conf/httpd.conf (httpd の設定ファイル)
      $PID_FILE : PID ファイルのパス
  1. httpd プロセスが起動済みであり、http サーバーに TCP 接続できることを確認します。確認に失敗した場合はエラーで終了します。

停止処理 (remove)

以下の順序で Apache リソースの停止を試みます。

  1. PID ファイル /var/run/httpd.$INSTANCE.pid を削除します。
    $INSTANCE はリソース ID から先頭の “apache-” を除いた文字列です。
  1. TERM シグナルでプロセスを終了させます。
    kill -TERM $pid
    
  1. プロセスを終了できなかった場合、 KILL シグナルでプロセスを終了させます。
    kill -KILL $pid
    

監視処理 (quickCheck)

以下の順序で Apache リソースの監視を試みます。

  1. PID ファイル /var/run/httpd.$INSTANCE.pid が存在し、中身が実際の httpd の PID と一致することを確認します。
    $INSTANCE はリソース ID から先頭の “apache-” を除いた文字列です。
  1. http サーバーに TCP 接続できるかどうかを確認します。

いずれかの確認に失敗した時点でリソース障害と判定され、エラーで終了します。
監視処理は 20 秒でタイムアウトします。タイムアウトすると処理を中止しますが、リソース障害とは判定されません。

回復処理 (recover)

以下の順序で Apache リソースの回復を試みます。

  1. 起動処理と同じ処理を行います。起動に失敗した場合はエラーで終了します。

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