IP リソースを作成するときには、IP リソースのアドレス、そのアドレスで使用するネットマスク、ネットワークインターフェースを選択します。すべての組み合わせが許されるわけではありません。指定するアドレスとネットマスクのペアと、現在 In Service になっているアドレスとネットマスクのすべてのペアによって選択肢が決まります。また、Recovery Kit の IP ローカルリカバリ機能を使用する予定がある場合、IP ローカルリカバリ セクションで追加の設定上の考慮事項を参照してください。
選択したアドレスとネットマスクのペアにより、リソースのサブネットが決まります。同じサブネット上で、別のアドレス (物理インターフェースアドレスまたは論理インターフェースアドレス) がいずれかのインターフェース上で現在 In Service である場合、そのインターフェースで IP リソースを設定する必要があります。ソフトウェアはテストを実行し、現在のネットワーク設定に基づいて、可能な選択肢を特定します。提示される選択肢からは、任意のものを選択できます。
IP リカバリキットソフトウェアが物理メディアのタイプを区別しないため、リソースが使用する物理ネットワークを決定し、適切にアドレスを選択してください。例えば、サブネット xx.yy.12 のイーサーネットバックボーンと、サブネット xx.yy.20 および xx.yy.30 のイーサーネット LAN に接続されたサーバがあるとします。最初のイーサーネットサブネット上にリソースを作成する場合は、xx.yy.20.120 のように、目的のサブネット上のアドレスを選択します。
一般的に、IP リカバリキットソフトウェアがあらゆる値のネットマスクの選択を許可したとしても、複数のネットマスクがパケットのミスルーティングを引き起こす原因となりうるため、同じ物理的なインターフェースに対して複数のネットマスクを選択することは避けなければなりません。
もう 1 つの考慮点として、すべての LifeKeeper サーバで、インターフェースの選択に一貫性を持たせる必要があります。サーバ A で、1 つのインターフェースに IP リソースをいくつか設定した場合は、サーバ B でも、1 つのインターフェースにそれらの IP リソースを設定する必要があります。
IP リソース階層を作成する時は、起動時に最初に立ち上がっていてプライマリおよびバックアップ側の両ノードで設定が一致しているネットワークインターフェースを利用するといいでしょう。例えば eth1 を利用する場合は、IP アドレスが割り当てられていないような構成、またはサーバ起動直後のいくつかのネットワークインターフェースが起動していないような時でも、eth1 は起動している必要があり、 ifcfg-eth1 ファイルは両ノードで正しく設定されていなければなりません (ifup/ifdown ifcfg-eth1 コマンドで確認する)。
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