このセクションでは、NFSサーバーのクラスターを保護するために必要な手順について説明します。
はじめる前に
このセクションでは、クラスターに次の2つのリソースが構成されていることを前提としています。
- “IP リソース”:https://docs.us.sios.com/spslinux/9.7.0/ja/topic/creating-an-ip-resource
- /datakeeper“ でのデーターレプリケーションリソース”:https://docs.us.sios.com/spslinux/9.7.0/ja/topic/how-to-create-data-replication-of-a-file-system
NFSソフトウェアをインストールする前のLifeKeeper GUIは以下のような状態です。
NFSサーバーソフトウェアのインストール
たとえば、RHEL 8.xでは、node-aとnode-bの両方に nfs-utils をインストールします。
NFSサーバーの設定
node-aとnode-bの両方で必要なNFS関連サービスを開始し、それらを有効にして、起動時に自動的に開始されるようにします。
# systemctl enable --now rpcbind nfs-server
/etc/exports を編集して、NFSエクスポートを定義します。ここでは、DataKeeperによって保護されている共有ストレージ( /datakeeper )を使用します。 /datakeeper/nfs/data を作成し、エクスポート先として使用します。
/etc/exports ファイルを編集すると、以下のようになります。
node-aで /etc/exports に追加された共有ファイルシステムをエクスポートします。
[root@node-a ~]# exportfs -rav
クライアントからNFSサーバーへのアクセスを確認する
クライアントマシン(node-cなど)で、次の手順を実行してNFSソフトウェアをインストールします。node-aからローカルフォルダーにNFSエクスポートをマウントします。(例: /local/nfsclient にマウント)
これで、NFSサーバーのコンテンツが表示されます。NFSサーバーから切断(アンマウント)して、NFSクラスターを構成します。
LifeKeeperを使用してNFSリソースを保護する
- LifeKeeperユーザーインターフェースで、 を選択します。
- Create Resource Wizard (on node-a) が表示されます。Recovery Kitに「NFS Recovery Kit」を選択します。
- 以下のパラメーターを選択します。
Switchback Type | intelligent |
Server | node-a |
Export Point | /datakeeper/nfs/data |
IP Tag | ip-10.10.10.10 |
NFS Tag | nfs-/datakeeper/nfs/data |
ウィザードはこれらの値をチェックします。node-aで「nfs-/datakeeper/nfs/data」が正常に作成されたら、次の手順に進みます。
- Pre-Extend Wizard@node-aで次の値を選択します。
Target Server | node-b |
Switchback Type | intelligent |
Template Priority | 1 |
Target Priority | 10 |
ウィザードはこれらの値をチェックします。Pre-Extend Checkが完了したら、次の手順に進みます。
- Extend gen/nfs Resource Hierarchy @ node-aウィザードで、次の値を選択します。
NFS Tag | nfs-/datakeeper/nfs/data |
NFSリソース階層がLifeKeeperで定義されました。ウィザードは、NFSリソースと必要なリソース(IPリソースおよび /datakeeper リソース)間の依存関係を自動的に定義します。
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